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若返るための成分を分類して解説!あなたに必要なのはどれ?
よく耳にするアンチエイジングを若返りの方法と間違って認識している方が多いですが、アンチエイジングは若返りではなく老化防止です。
早くからアンチエイジングをすることが、若返りに繋がります。
顔はメイクで若く見せる事は出来ますが、体を若く見せる事は難しいと言えます。筋肉がついてシワがない体になる為には、適度な運動で筋肉を低下させないようにする事が大切です。
また、バランスが良い食事をする事も重要です。スナック菓子、インスタントやレトルトなどの添加物が多い食品は活性酸素を増やし、若返るどころか老化を早める事になってしまいますので注意しましょう。
若返りに有効な成分とは、血液を体の隅々まで行き渡らせている毛細血管を増やす成分です。
血液には酸素や栄養、また免疫細胞などが含まれ全身に運ばれていきます。
しかし加齢と共に毛細血管は少なくなり、酸素や栄養を体の隅々まで行き渡らせる事が出来なくなるのです。酸素や栄養が摂れなくなったり、免疫が落ちる事で細胞は老化してしまいます。
若返りに有効な血管を強くし血流を良くする成分や、不足すると起きてくるダメージをご紹介していきます。これらの栄養素が摂れているかチェックしてみてください。
肉、魚、牛乳、大豆などに多いタンパク質
筋肉や血管、血液、骨など体の組織を作っている成分です。タンパク質が不足するとハリやツヤのない肌になり、ほぼケラチンというタンパク質で出来ている髪の毛も傷んでしまいます。また筋肉もつかなくなってしまいます。
肌に良いとされるコラーゲンはタンパク質の一つです。コラーゲンは体内でアミノ酸に分解され再合成されます。その為経口摂取しても分解されたコラーゲンが、再度コラーゲンになるとは限らないとされてきました。
しかし最近の研究により、分子を小さくして吸収しやすくしたコラーゲンペプチドでは、経口摂取で皮膚まで届く事が判明しています。
ナッツ類やアボカドなどに多いビタミンE
抗酸化作用が強く、細胞膜が酸化するのを防ぐ重要な成分です。血管を強くし血行を良くする作用もある為、不足すると肩こりや冷え性になったり、動脈硬化になる可能性もあります。
また紫外線からのダメージを防げなくなり、シミやシワが出来やすくなります。ただ、脂溶性のビタミンである為に体に蓄積されやすく、過剰摂取はしないよう注意が必要です。
青魚や亜麻仁油に多いオメガ3系脂肪酸
オメガ3系脂肪酸とは、DHA・EPA・αリノレン酸などを言います。悪玉コレステロールを下げ、血流を良くする働きがあり、動脈硬化や肥満、糖尿病などの生活習慣病、脳の老化をを改善出来る成分です。
不足すると血管の老化が進み血流も悪くなる為、皮膚が乾燥し肌荒れやシワが出来たり、肌のくすみや吹き出物といった問題が起きやすくなります。
大豆や大豆製品に多いイソフラボン
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする為、ホルモンのバランスが乱れる更年期障害などに有効な成分です。また血中のコレステロールを減らし、血流を良くする働きもあります。
女性ホルモンの低下や血流不足になると、コラーゲンを保てなくなる事で肌のハリがなくなったり、髪の毛に薄毛などの問題が出ます。
大豆などの食品を摂っても改善しない方は、イソフラボンが体に吸収されにくい体質かもしれません。そんな方は、イソフラボンが吸収される時に変化するエクオールという成分を配合したサプリメントもおすすめです。
ただ大豆にアレルギーがある方や、女性ホルモンに似た働きがある為、子宮の病気などがある方は控えないといけない成分です。
赤ワインやピーナッツの渋皮に含まれるレスベラトロール
ポリフェノールの一種で、マウスの寿命を延長できたとする報告が科学誌「Nature」に掲載されました。またイギリスの大学は、レスベラトロールで老化した細胞が若返り細胞分裂し始めたとする研究報告をしています。
エビやカニ、鮭などに含まれるアスタキサンチン
アスタキサンチンはカロテノイドの一種で、抗酸化作用がとても強く、ビタミンCと比べて抗酸化作用が6,000倍とも言われています。紫外線から肌を守る働きが強く、アスタキサンチンが不足するとシワやたるみ、シミなどが出来てしまいます。
また、血液脳関門という脳のバリアーを通り抜けられる為、脳の老化も抑える事が出来ます。
トマトに多く含まれるリコピン
リコピンもカロテノイドの一種で、アスタキサンチンに次いで抗酸化作用が強い成分です。メラニンを作るチロシナーゼという成分の働きを抑制してシミを予防し、コラーゲンの生成をサポートしてシワや目の下のタルミを改善します。
注目の若返りの成分NMN
若返りの成分として近年注目を集めているのが、NMN(βニコチンアミドモノクレオチド)という成分です。
体内ではビタミンB3(ナイアシンアミド)から生成され、特に飢餓状態になると増えるNADという物質の働きかけで増加し、細胞のためのエネルギー産生効率を上げることが分かっています。
一方で加齢とともに生産量が減少することから、加齢とともに細胞のエネルギー産生量が少なくなった結果、細胞の入れ替わり速度などが低下して老化現象が起きます。
また長寿に関わるとされ、様々なタンパク質に関与するサーチュインという分子の活性化に関わる可能性もあるとされています。
そこでNMNを直接体内に取り込むことができれば、減少量を補い、老化現象を抑えることができるのではないか、というのがNMNが若返り成分として注目された理由です。
現在、サプリメントとしても発売されており、世界各国で利用されています。
日本でも興和製薬株式会社が発売するサプリメントがありますが、価格帯は非常に高く60粒入りのボトルで3万円を超えます。
加えて、長く飲むことで何か弊害が起きないかどうか、安全面に関する様々な問題もまだ残っていることから、薬のように使う段階には至っていません。
なお体内で作るときの原料となるナイアシンアミド自体は、マアジやウルメイワシ、アーモンド、玄米、そば粉、ピーナッツなどにも豊富です。
NMNは薬に利用されている?
NMNは現段階ではまだ成分としての安全性を確認している段階であり、医薬品やサプリメントの開発が広く行われているわけではありません。
人に投与しても安全かどうかについては、2020年1月に慶応義塾大学医学部内科学と米国ワシントン大学医学部の研究グループにより、報告が行われています。
また投与した量に応じて体内の代謝物質の上昇が見られたことから、体内をそのまま通過してしまうのではなく、何らかの形で利用されている可能性が示されています。
ただ安全性が示されたからといって、そのまま医薬品やサプリメントの開発に直結していくわけではありません。
今後の報告が待たれる段階といえます。
ヒト成長ホルモンってなに?
ヒト成長ホルモン(hGH)は、骨や筋肉の成長、代謝を活発にしてエネルギー産生を増やす、臓器の細胞を修復するといった体が成長する働きを促進するために分泌されます。
分泌のピークは10代であり、年齢とともに次第に減少していくホルモンの1つです。またストレスや肥満、食事の偏りでも減少することが分かっています。
では成長ホルモンが分泌されなくなると、人はどうなってしまうのでしょうか。
まず血液中のHDL-コレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が増加してしまいます。
反対にLDL-コレステロール(善玉コレステロール)は低下するため、その結果動脈硬化が起こりやすくなり心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、脳卒中の危険性が高まります。
インスリンの分泌が下がるため、糖尿病になりやすく、太りやすい体質になります。
また筋肉量の低下に伴い、運動能力が下がることで日常生活に支障がある場合もあります。
他にも感情のコントロールがしにくくなったり、疲労が抜けず集中力が続かない、仕事や趣味へ取り組もうとする気持ちがなくなる場合もあることから、大人にとっても重要なホルモンです。
ヒト成長ホルモンを増やす方法はあるの?
そこでヒト成長ホルモンを体内に注射して取り込むことで、体が成長する働きを促し、肌や髪の若返りや代謝アップ、更年期障を和らげるといった効果を得られるとされます。
実際に、美容皮膚科などでヒト成長ホルモン治療を受けることが可能です。しかし、病院によっては、施術に当たり禁忌とされる病気もいくつかあります。
糖尿病や肝臓疾患、膠原病、内分泌系疾患、癌治療中・治療後である人、血液系疾患、妊娠中・授乳中、自己免疫性疾患の方は治療を受けることができないとされます。
こうした治療以外にもすぐ取り組める方法として「空腹」を感じること、そして「運動」と「睡眠」を十分行うことが挙げられます。
まず空腹を感じると、人はグレリンというホルモンが胃や腸から分泌されます。このホルモンは成長ホルモンの分泌を促す作用を持つため、適度な空腹を感じることはとても重要です。
最近「お腹が空いたな」と感じることが少ない方は、だらだらとおやつをつままないようにしたり、空腹を感じてもガムやスルメのように血糖値を上げにくく、空腹を誤魔化しやすい食材を活用してみましょう。
また「寝る子は育つ」とよく言われるように、十分にリラックスした状態で、脳の機能も完全に休んでいる「ノンレム睡眠」を目指すと、成長ホルモンの分泌が促されます。
特定の栄養素の効果はまだ不明
サプリメントや特定の栄養素を摂ることに関しては、今のところはっきりと成長ホルモンの分泌促進に繋がるものは分かっていません。
体内で成長ホルモンの合成を促進するアミノ酸としてアルギニンが挙げられることもあります。
ただしアルギニンの摂取が成長ホルモンの増加や筋肉の成長に効果を与える可能性は低いとする研究もあるため確定的なことは言えません。
タンパク質や必須アミノ酸、ビタミンDに関しては、摂取することによって細胞の増殖や脂肪の減少に効果がある可能性を示唆する報告もあります。
日ごろからタンパク質不足やビタミンDを多く含むキノコ類や小魚の摂取が少ない人は1つの方法としてサプリメントを利用するのも手かもしれません。
男女別に若返りのサプリメントを選ぶポイントはある?
肌のハリツヤアップや美肌目的、体の代謝アップ、胃腸ケアなど若返りサプリメントと言っても種類は多岐にわたります。
そのため、若返りサプリメントを選ぶ際には、どのような若返りを重視するか考えるのがポイントになってきます。
男性向けの若返りサプリメントを選ぶポイント
特に野菜をほとんど食べない人、食生活がお酒とおつまみ系の食事が中心になっている人、炭水化物がメインになっている人は、マルチビタミン・ミネラルサプリメントを利用してみましょう。
一方で、体全体の健康面ではなく、美肌効果など外見を目的として選ぶ場合は、タンパク質やビタミンCなど、コラーゲン生成に効果のあるサプリメントがおすすめです。
ストレスを感じることが多い方は、ビタミンEやビタミンC、アスタキサンチンなど、抗酸化効果が高いとされる栄養素も1つの候補になるでしょう。
もし男性が美肌効果などを目的として女性向けのサプリメントを摂取する際には、成分に注目して慎重に選ぶことが大切です。
女性向けの若返りサプリメントには、女性ホルモンに作用する成分が豊富なものも多く、男性にとっては性機能への悪影響を及ぼすリスクが考えられるためです。
男性ホルモンについては、限られた研究ではありますがクレアチンに効果がある可能性が報告されています。
ただし男性ホルモンであるテストステロンを使用したサプリメントは、今のところ本当に効果があるものは存在しません。
テストステロンは経口摂取で体内に取り込まれる際に、肝臓を通る過程で全て効果を失ってしまうためです。
女性向けの若返りサプリメントを選ぶポイント
貧血予防にビタミンB12や鉄分、抗酸化作用の高いビタミンEやアスタキサンチン、ポリフェノールなどがおすすめです。
また肌の調子を整えたい人は、普段の食事でタンパク質やビタミンC、ビタミンB群が不足している場合があります。
日中は屋内で過ごすことが多い人や、日焼け止め対策をいつも丁寧に行っている人は、ビタミンDも不足しやすい栄養素の1つです。
ビタミンCやビタミンB群は水溶性ビタミンのため、体内でゆっくり放出される持続型を選ぶのもよいでしょう。
また複数の女性向けの若返りサプリメントを使う場合は、合計で1日どのくらい栄養素をサプリメントで補っているかチェックしておくと、成分の過剰摂取を防ぎやすくなります。
女性向けの若返りサプリメントは様々な種類の成分が含まれていることも多く、まず普段の生活を振り返って成分量的に摂りすぎないようにすることも大切です。
また美容向けのサプリメントの中には、成分量が分からないものも少なくないため、成分量がしっかり分かるものを選びましょう。
コラーゲンやローヤルゼリー、ケラチンなどは吸収後タンパク質として分解されてしまうケースがほとんどなため注意が必要です。
薬とは違い、サプリメントは自分で自由に購入できるため、効果の有無について、自分の目で確かめることが大切です。
男女ともに気を付けたい「天然」や「オーガニック」
天然成分由来やオーガニック由来と聞くと、何となく安全そうなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、成分によってはそうとも限りません。
たとえば葉酸サプリメントは、天然の葉酸よりも合成されたモノグルタミンサン型葉酸の方が吸収率が高く、摂取した量のおよそ85%が利用されます。
これは通常の食品に含まれる葉酸に比べると、およそ35%の差があります。
また天然由来の成分を使ったサプリメントは品質が安定しにくく、その素材となった植物の収穫時期や、その年の天候によっては、表記されている栄養素が含まれていない場合もあります。
ただしビタミンAやEなど脂溶性の素材については、天然の成分の方が効果が高いといわれています。
合成された成分が必ずしも悪いのではなく、自分の必要性に応じて適切にサプリメントを選択していくことが大切です。
海外やアメリカの若返りサプリメントが知りたい
海外やアメリカでは、日本ではサプリメントとして使えない成分を含む若返りサプリメントが一般的に売られていることが良くあります。
たとえば、テストステロンやエストロゲンなどの原料であるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)というホルモンを使用したサプリメントが挙げられます。
これは日本では医薬品扱いであることから、購入する場合は海外から個人輸入することになります。
また老化防止効果があるとして、ビタミンB群やビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど、複合ビタミン商品やマルチタイプのサプリメントは特に人気です。
複合ビタミン商品やマルチタイプサプリメントは日本でも購入できますが、海外やアメリカのサプリメントの場合は、成分の配合量が日本の上限量より多いこともあると覚えておきましょう。
医薬品との相互作用に注意
海外のサプリメントには、日本にはない成分や、日本以上に厳格なサプリメントの成分表示の管理など、安全面や成分面で多くのメリットがあるのも確かです。
しかしいくら安全性が高いと言っても、成分と医薬品との相互作用がなくなるわけではありません。
海外製のサプリメントを利用する場合は、必ず自分の飲んでいる医薬品との相性や、受けている治療への影響がないか調べたり、医師や薬剤師に相談したりした上で納得して使うことが大切です。
若返りたい人におすすめのサプリメント3選!
若返りの為には一時的な摂取ではなく、続ける事が重要です。その為に信頼の出来るメーカーのサプリメントをご紹介していきます。口コミも併せてご参考ください。
タンパク質にビタミン、ミネラル配合 明治 ザバス シェイプ&ビューティー
タンパク質である大豆プロテインとコラーゲンに、11種類のビタミン、カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルが配合されています。1回にティースプーン4杯14gを1日2回が目安です。
口コミ
・飲み始めて3ヵ月で、肌にハリが良くなってきた
・美味しいので続けられている。爪や肌が良くなった
・まな板に近かったバストラインに丸みが出てきた
・ダイエット目的で飲んでいるが、体が引き締まって気がする
ファイトケミカルダブルパワー オーガランド レスベラトロール&トマトリコピン
若々しさの維持が出来るレスベラトロールと、ダイエットや美容に有効なトマトリコピンが配合されたサプリメントです。レスベラトロールやリコピンの吸収が良くなる、オリーブオイルもプラスされています。
口コミ
・飲み始めてから体の調子が良い
・食生活を気遣うのも限界で購入。値段も手ごろでエイジングケアが出来て気に入っている
・夜飲んで寝ると朝肌の調子が良い
・便通が良くなり、見た目のボディーラインが変わってきた
イソフラボン+アミノ酸 キッコーマン 基本のサプリ
1日の目安は1粒で、エクオール2mg配合です。エクオールが作れない方でも直接エクオールを摂る事が出来ます。更年期障害にも有効なお茶に含まれるアミノ酸、テアニンもプラスされています。
口コミ
・40代になって肌のツヤが良くない状態が続いていたが良くなってきた
・年齢を重ねるごとに体の衰えを感じていたが効果を実感し続けていこうと思う
・朝食をしっかり摂っていても体がだるかったが、飲み始めて体が軽くなった
・体がイキイキしてくるのを実感出来る
DHCの若返りサプリメントが知りたい
DHCのウェブサイトでは、男性と女性別にたとえば「美容系サプリの見つけ方」という選び方のガイドや「男のサプリ」といったサプリ診断があります。
年齢や体力の衰え、精神的なものなど、自分の悩みに応じて選べるため、上手に活用してみましょう。
若々しさを保つためのサプリメントとしては、抗酸化成分として人気の高い「アスタキサンチン」や「コエンザイムQ10」などが挙げられます。