冷え性に効果的な対策とは?冷え性経験者400人にアンケートを実施

冷え性の症状とは?女性だけでなく男性の冷え性も増えている!?

冷え性とは、血流が悪く毛細血管に温かい血液が届かないことで引き起こされる身体の冷えの症状を言います。冷え性は、女性に多い症状ですが、最近では男性でも冷え性を抱えている方が増えているようです。

冷え性の原因としては以下の4つが挙げられます。

◯皮膚の「寒さを感じる神経」が鈍っている
日頃からエアコンなどで室内温度が一定に保たれることで、「寒さを感じる神経」が鈍り寒さを感じにくくなってしまします。
◯体温調節を担う自律神経の働きが低下している
ストレスなどで自律神経が乱れることで、温度調節が上手くできなくなってしまいます。
◯血流が悪い
低血圧貧血である場合、血流が悪く暖かい血液が身体の末端まで行き届かなくなってしまいます。
◯筋肉量の低下
筋肉には身体を温める機能があるため、筋肉量が少ないと体温が下がってしまいます。

冷え性は主に4つのタイプに分けることができます。

①下半身型
ふくらはぎなどの下半身の筋肉のコリから、血流がわるくなり下半身が冷えやすいタイプ
②四肢末端型
運動不足などにより、手足などの末端の血管が収縮してしまうことで手先足先などに冷えを感じるタイプ
③内蔵型
交感神経の働きが低下することで、手足は温かいけれど下腹部などが冷えてしまうタイプ
④全身型
ストレスなどによって基礎代謝が低下して全身が冷えてしまうタイプ

上記のように4つのタイプがあるため、どのような対策法を実践するか悩んでいる方は、まずは自分の冷え性タイプをチェックするといいでしょう。

また、冷え性を放置してしまうと「肩こり」や「頭痛」といった症状が引き起こされる可能性があります。冷え以外の症状を増やさないためにも、しっかりと冷え性対策を取ることが大切になります。

冷え性経験者400人にアンケートを実施しました!

サプリポートは2021年11月に冷え性経験者400人にアンケートを実施しました。

このアンケートでは選択回答形式と自由回答形式を用いて、冷え性の症状や、効果を最も実感している冷え性対策などを詳しく伺いました。冷え性の症状や、対策法、摂取しているサプリメントなどが気になる方に参考にしていただきたい調査結果となっています。

【調査概要】

  • 調査時期:2021年11月
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査地域:全国
  • 本アンケート対象者:冷え性を経験している(していた)全国の男女400人

【冷え性に関するアンケート 質問項目】

  • あなたの性別を教えてください
  • あなたの年齢を教えてください
  • 何歳頃から冷え性に悩んでいますか?
  • どの時期に冷え性の症状を感じますか?
  • 冷えを感じる身体の部位はどこですか?
  • 冷えの症状の他にどのような症状をお持ちですか?
  • どのような冷え性対策をしていますか?
  • 冷え性対策の効果を感じていますか?
  • 「はい」と回答した方は、どの対策が最も効果的であると感じますか?
  • ​​冷え性対策のためにサプリメントや漢方(医薬品)を摂取していますか?
  • 「はい」と回答した方は、メーカーと商品名を教えてください。

アンケート全体回答者属性(有効回答数:400)
冷え性グラフ

冷え性グラフ

  • 男性:87名(21.8%)、女性:313名(78.3%)
  • 20代以下:81名(20.3%)、30代:169名(42.3%)、40代:89名(22.3%)、50代以上:61名(15.3%)

冷え性経験者の半数以上が20代以下から症状に悩んでいる!

冷え性グラフ

「20代以下」と回答した方が238名(59.5%)となり、半数以上の方が20代またはそれ以前から冷え性の症状に悩んでいることが分かりました。

最近では小学校から高校、大学まで、各教室にエアコンを設置することが一般的になったことで、若者の体温調節機能が低下しているのかもしれません。

ほとんどの方が冬に症状を感じている

やはり、気温が下がる「冬」に冷え性の症状を感じる方が圧倒的に多く、321名(80.3%)の方が「冬」と回答する結果となりました。

また、50名(12.5%)の方が「季節の変わり目」と回答していることから、体温調節が難しい「季節の変わり目」も冷え性の症状を感じやすい時期であることが分かります。

体温調節が上手くできず体温が下がってしまうと身体の抵抗力が弱まり、ウイルスが身体に入ってきやすくなってしまいます。このようなことから、体温調節の難しい「冬」や「季節の変わり目」に、冷え性だけでなく体調を崩す人が増えてしまいます。

冷えを感じやすい身体の部位は?足先や手先が冷えやすい!

冷え性グラフ

回答者の約96%にあたる385名の方が「足先」と回答する結果となりました。また、半数以上の282名の方が「手先」と回答しています。このアンケート結果から、冷え性の多くの方が四肢末端型であることが分かります。

さらに、「お腹」や「お尻」、「首」といった部位も冷えを感じやすいようです。

冷え性の方は「肩こり」や「乾燥肌」にも悩まされている!

冷え性グラフ

冷え性の方は「冷え」の症状の他にどのような症状を持っているのか伺いました。

255名の方が「肩こり」、207名の方が「乾燥肌」と回答し、半数以上の方が冷えの症状に加え「肩こり」や「乾燥肌」の症状を持っていることが分かります。

冷え性の多くの方が「肩こり」の症状を抱えているのは、冷え性の原因の1つである「血流不足」が肩こりの原因にもなるためです。

身体が冷えていると、寒さから姿勢が悪くなり首や肩の筋肉がコリ固まってしまいます。そしてこのような筋肉のコリにより血流が悪くなり、「肩こり」が引き起こされてしまいます。

また、次いで回答数が多くなった「乾燥肌」の主な原因としては「毛細血管の血流不足」が挙げられます。

このように血流の悪化は冷え性以外にも様々な症状を引き起こす可能性があります。冷え性に併せて「肩こり」や「乾燥肌」など他の症状を持つ人は、冷え性対策し血流を促進することでそれらの症状も改善できるかもしれません。

冷え性の人はどんな対策を取っている?「暖かい服装」をする人が最も多い!

冷え性グラフ

冷え性に悩んでいる方の中には、他の方がどのような冷え性対策をしているのか気になる方もいるでしょう。そこで、本質問では実際に冷え性の方がどのような対策を取っているのか伺いました。

最も多い回答は「暖かい服装」で、315名の方が回答する結果となりました。また、「湯船に浸かる」と回答した方も多く、回答者の約62%の方が冷え性対策として湯船に浸かっているようです。
冬の時期は暖房器具は欠かせませんが、約半数の204名の方が冷え性対策として「暖房器具」と回答しています。

最近ではネット通販などでも、職場のデスク下に置けるような小型ヒーターやホットマットなどさまざまな商品が販売されています。室温調節のしづらい職場などで役立つかもしれません。

冷え性対策は効果があるの?

冷え性グラフ

上記のように、冷え性の方は「暖かい服装」や「湯船に浸かる」、「暖房器具」を使用するなどさまざまな対策を取っているようですが、実際にどれくらいの方がこのような対策の効果を実感しているのでしょうか。

152名(38.0%)の方が「はい」、56名(14.0%)の方が「いいえ」、192名(48.0%)の方が「分からない」と回答する結果となり、効果を実感している人は半数以下となりました。

効果を実感できない方の原因としては、自身の冷え性のタイプにあった対策を行えていない可能性があります。はじめに紹介したように、冷え性には4つのタイプがあります。

手先や足先が冷える「四肢末端型」の方が暖かいコートを着たり、「下半身型」の方が暖かいコートや手袋などを着用しても思うよな効果が得られないかもしれません。

「四肢末端型」の方は手袋や厚手の靴下を着用したり、「下半身型」であれば厚手のズボンを着用するなど、自身の冷え性タイプをチェックして対策を取ることが大切になるでしょう。

「湯船に浸かる」対策法が最も効果を実感できる!?

冷え性グラフ

どの対策法が最も効果があるのか気になる方も多いでしょう。この質問では、「冷え性対策の効果を実感している」と回答した152名の方に「最も効果を実感する対策法」をお伺いしました。

結果としては、41名の方が冷え性対策として「湯船に浸かる」ことが最も効果的であると感じていると回答しました。

他の対策法と比べ、湯船に浸かることで全身を温めることができるため、どのような冷え性タイプの方でも効果を感じやすいのかもしれません。

また、「暖かい服装」が最も効果的であると回答した方は34名「湯船に浸かる」に次いで多くなりました。自身の冷え性タイプに合わせて「暖かい服装」を心がけることで、しっかりと効果を得られるようです。

「運動」と回答した方は19名となり、筋肉を動かし全身を温められる「運動」も効果があるようです。

冷え性の方はサプリメントや漢方を摂取している?

冷え性グラフ

サプリメントや漢方(医薬品)を摂取しているか聞いたところ、20名(5.0%)の方が「はい」と回答し、380名(95.0%)の方が「いいえ」と回答しました。

冷え性の方の多くはサプリメントや漢方(医薬品)を利用せずに、他の方法で対策をしているようです。

冷え性の方にはどんなサプリメントが人気?

最後に、サプリメントや漢方(医薬品)を摂取していると回答した方20名に、メーカーと商品名を伺いました。

ツムラの「当帰芍薬散」や小林製薬の「命の母ホワイト」と回答する方が多く、人気があるようです。また、高麗人参という回答もみられました。