肝臓のためのサプリメント4選!効果や選び方、悪い影響があるのか解説!

肝臓に効くサプリメントの選び方を解説!

肝臓に効果があると謳われているサプリメントは多いですが、その中でも良いサプリメントの選び方をご紹介します。

肝臓に良い栄養素が配合されている

肝臓に良いとされる栄養素は、オルニチンタウリンスルフォラファンなどです。

オルニチンは肝臓の働きをサポートしてくれ、タウリンは、胆汁の分泌を促したり、肝細胞の再生を高め、肝臓の負担を軽減します。

スルフォラファンは、東海大学医学部付属東京病院とカゴメとの共同研究で、1日30mgの摂取で肝臓の解毒作用や炎症を抑える作用を高め、肝臓の機能を改善する事が分かった成分です。

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亜鉛やビタミンC・ビタミンBは肝臓に良い?

亜鉛タンパク質を合成する際に必要な栄養素で、不足すると肝臓がタンパク質を代謝する働きが悪くなってしまいます。

またタンパク質の合成が上手くいかなくなると、新しい細胞を作る力も下がってしまうため、適切に摂取することが重要です。

ただし亜鉛欠乏症と診断されている人は、食事やサプリメントだけでは改善しないため、適切な治療を病院で受けましょう。

また肝臓の機能が低下すると、ビタミンを貯蔵する能力が落ちてしまいます。ビタミンA、B群、C、Eについては、適切に補給する必要があります。

ビタミンCは摂りすぎ注意

ビタミンCは一度肝臓を通って代謝されるため、サプリメントなどで1回に1,000mgなど大量に補給すると、肝臓に大きな負担をかけてしまいます。

適切に補給できれば免疫力アップや肌の健康維持などに効果的なことから、大量に補給しないように食事から補給することがおすすめです。

サプリメントを使用する場合は、1回あたりの量は多くても1日当たりの摂取目安である100mg前後にしましょう。

無添加で合成成分が少ない

サプリメントの原材料が表示されているものを選びましょう。また、成分や含有量なども確認すべき項目です。無添加である事が好ましく、合成成分で出来ていないものを選ぶ方が肝臓に負担をかけない良いサプリメントになります。

天然成分が原材料の場合、例えばビタミンならビタミンを抽出した原材料が書かれており、合成成分の場合は、ビタミン〇というように栄養素そのままが記載されています。

信頼のできるメーカーである

製造販売元がしっかりと明記されているものを選んでください。どんな工場で製造されているかなども分かれば安心です。

輸入製品でも良いものはありますが、問い合わせが出来ない、外国語で注意事項が読めない、内容成分が分からないなどで困る事も多いようです。

また日本の規格に合っていない場合もあり、過剰摂取などに注意が必要です。

おすすめの肝臓に効くサプリメント4選!

これまでに解説してきた選び方を踏まえて、肝臓に効くおすすめサプリメントを4つご紹介します。

商品名 小林製薬
肝臓エキスオルニチン
やずや
にんにくしじみ
自然食研
しじみ習慣
カゴメ
スルフォラファン
参考価格 1,136円 2,160円 3,997円 3,890円
内容量 120粒(30日分) 31日分 60粒(30日分) 93粒(31日分)
1日あたりの摂取量 4粒 2球 2粒 3粒
1日あたりの価格 37.9円 69.7円 133.2円 125.5円
注目ポイント オルニチン
900mg
オルニチン
190mg
累計販売個数
666万個という実績
スルフォラファン
30mg

小林製薬 肝臓エキスオルニチン

とうもろこしから抽出されたオルニチンが1日目安4粒で、900mg配合されています。オルニチンの1日摂取目安量は400~1,000mgなので過剰摂取にもならず安心です。

天然のオルニチンが高配合されており、無添加でおすすめできます。

やずや にんにくしじみ

植物由来のオルニチンで安心して飲めます。しじみで換算すると500個分配合されており、1日の目安2球でオルニチン190mgの配合となっています。

また、肝臓の働きをサポートしてくれるアリシンがにんにくには含まれており、タウリンの含有量が多い牡蠣エキスも配合されているので、肝臓に良いサプリメントです。

自然食研 しじみ習慣

オルニチンやタウリン、亜鉛などが含まれるしじみを煮だして作られた商品です。全材料が公式サイトで紹介されており、天然成分で添加物も少なく安心して飲めます。1日2粒が目安です。

カゴメ スルフォラファン

ブロッコリースプラウトから作られたスルフォラファンが、1日3粒で必要量の30mg配合されています。カゴメは肝機能が改善されたとする研究を行ったメーカーであり、サプリメントでも実証されている為、効果が期待できます。

また原材料も天然成分が多く安心して飲む事ができ、おすすめです。

肝臓の役割とは?

肝臓は、心臓の重さが大きくても300g程度なのに対し、1kg以上もある体の中で一番大きな臓器です。場所はみぞおちよりも少し右側にあり、肋骨の中にほとんど隠れてしまっています。

肝臓には70%近くを切除しても元に戻る事が出来る、驚くほどの再生能力がありますが、それは重要な役割を持っている為だとも言えます。

肝臓の役割は、500種類以上もあると言われていますが、主なものは次の通りです。

  • 胆汁を作る
    脂肪の消化や吸収に必要な胆汁を、1日に700mlから1,000ml作っています。
  • 栄養素の分解や合成を行う(代謝)
    ブドウ糖をグリコーゲンに変えて貯める糖質代謝、血しょうたんぱく質であるアルブミン、フィブリノゲンなどを合成するたんぱく質代謝、脂肪酸の合成や分解、コレステロールなどを合成する脂肪代謝があります。
  • 有害な物質を無害にする(解毒)
    たんぱく質は分解されると、毒性があるアンモニアが出来ますが、これを無毒な尿素に変えます。二日酔いなどの原因になるアセトアルデヒドも、無害の二酸化炭素と水に分解されます。また、体に入ってきた細菌や毒素、薬なども無害な状態にまで分解します。

肝臓は一部にダメージが出ても、それを他の部分でカバーでき、我慢強く働いてくれる臓器です。
しかし、それはある程度のダメージを受けていても症状が現れにくいという事でもあります。

肝臓は”沈黙の臓器”と言われますが、悪い症状を自覚する頃にはかなり機能が低下していると考えられます。そして著しく悪化すると、元のように機能が回復するのは難しくなってしまうのです。

肝臓の機能を知る検査・検査結果の見方

肝臓の機能の状態を把握する検査は、血液検査が代表例です。特に注目されるのはALT(GPT)、AST(GOT)、γ-GTPという3つの検査項目です。

これらは、肝臓の細胞の状態と、胆道の状態を示します。

ALT(GPT)とAST(GOT)は細胞が壊れた際、血液中に増加する酵素の1つで、肝臓に特に多く含まれるため、肝臓の細胞が壊れるほど高くなります。

ALT(GPT)の基準値は、男性は6~30U/l、女性は6~27U/lです。基本的に、30以下であれば問題はないとされています。50以上になると、精密検査をするよう勧められます。

AST(GOT)の基準値は男女ともに13~33U/lが基準とされており、こちらも30以下なら異常はないとされます。

γ-GTPは胆汁が流れる胆管が閉塞している場合、アルコールをたくさん飲む人、もしくは薬の影響で肝機能に異常が出ている人で上昇する傾向にあります。

基準値は男女ともに10~47U/lで、50を下回っていれば人間ドックなどでも特に重要視はされず、異常がないとされます。

どちらがより高いかを示す「AST/ALT比」によって、どんな病気が疑われるかも変わってきます。

疑問を感じたら医療機関へ相談しよう

ただ、この3つの検査項目だけでは肝臓の機能が本当に悪いかどうかは分からない、という側面もあります。

たとえばC型肝炎ウイルスに感染している人は、ALT(GPT)とAST(GOT)の値が双方、正常な範囲内にあったとしても、病気が進行している可能性があります。

またAST(GPT)は骨や筋肉などにも多く含まれており、AST(GPT)のみ高い場合は、肝臓以外の病気が疑われます。

アルコールの過剰摂取、肥満、サプリメントや薬、過度な運動の影響で上昇する恐れもあるため、数値が高かったからといって、すぐに病気と診断されるわけではありません。

そのため、他にも健康状態を示す総タンパク(TP)や肝臓で作られるアルブミン(Alb)、ビリルビン、アルカリフォスファターゼ(ALP)、アンモニアなど様々な指標から総合的に判断されます。

もし健康診断などの数値が気になった場合は、まずは検査を受けた病院で医師に相談し、さらに検査が必要なのか、様子を見た方が良いのかなどをお聞きすることをおすすめします。

肝臓の役割とは?

肝臓の病気にはどんなものがあるの?

肝臓の病気は、急激に状態が悪化する急性のものと、緩やかに状態が悪化する慢性のものの2つがあります。

急激に症状が悪化する急性肝炎は、皮膚や白目が黄色くなる黄疸をはじめ、特徴的な症状が起きます。また治療により治すことができる病気です。

肝臓は炎症が起きると、細胞が壊れてしまいます。肝臓は修復機能が高いのですが、その際、傷ついた部分は線維化し硬くなります。

硬い部分がどんどん増えていくと、肝硬変になっていきます。肝硬変まで状態が進行すると、10年のうちにおよそ8割の人が肝臓がんになるとされます。

ところが緩やかに状態が悪化する慢性肝炎は自覚症状がほとんど見られず、予防ができないまま肝臓の細胞が傷つく速度に肝臓の修復力が追い付かなくなり、肝硬変や肝がんへ病気が進行します。

きちんとした治療や肝臓が傷つかないように日々予防をすることができれば、進行を止めることができます。

そのため、定期的な血液検査などで肝臓の状態を把握し、予防することが重要です。

肝炎を起こすウイルス

C型肝炎やB型肝炎という病名を聞いたことがあるかもしれません。これらは、食物や血液を介したウイルスへの感染により起こる肝炎のことです。

A型、B型、C型、E型、D型ウイルス、EBウイルス、サイトメガロウイルスという6種のウイルスが原因となります。

中でもB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスは、感染した人の血液の中にいるため、輸血や不衛生な注射針の使用、母親からの出産時の感染、性行為による感染が主な感染ルートです。

この2つは慢性肝炎になる可能性が非常に高く、肝硬変から肝がんに進行するリスクも高いため、積極的に治療を進めていく必要があります。

肝臓の機能が低下するとどうなるの?

肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、ある程度状態が進行しないと、症状が起こりません。

そのため数値に異常がみられても、自覚症状はほとんどないのです。

しかし急激に状態が悪化した急性肝炎だと、肌や白目が黄色くなる黄疸という症状や、だるさや吐き気、尿の色が濃くなるといった症状がみられます。

病状が進行すると、慢性肝炎や肝硬変でも同じような症状が起こります。

それに加え、全身のだるさや食欲不振、貧血、吐血、意識障害、むくみ、腹水(お腹の張り感)が起きるようになります。

肝機能を改善する方法はあるの?

肝臓の炎症が繰り返し起こり、線維化した組織が元通りになるのはとても難しいことです。しかし適切に治療を行えば、それ以上機能が低下するのを防ぐことができます。

病状が進行している場合やウイルス性の肝炎の場合は、まずは専門医の指示に従い適切な治療を受けるようにしましょう。

また肝機能に異常がみられると健康診断などで言われた場合は、すぐに病院を受診して原因を特定することが大切です。

そして肝機能を適切に保つためには、肝臓を労わるために「タンパク質やビタミンの補給を心掛ける」「油脂類の食品の摂取のし過ぎに気を付ける」「アルコールの量を減らす」といったポイントに気を付けましょう。

特にアルコールが原因で肝機能に異常がみられている場合は、アルコールの量を減らしたり、禁酒をしたりすることで、機能が回復することもあります。

合わせて1日30分のウォーキングなど、軽い運動を取り入れると筋肉量の維持やダイエットにも効果的です。

筋肉は肝臓と同じく、エネルギー産生機能やアンモニアの解毒作用を持っているため、筋肉量を維持することは肝臓への負担を減らし、機能改善をサポートしてくれます。

肝臓に溜まった脂肪酸は、運動の際に直接的なエネルギー源となるため、ダイエットは脂肪肝の改善に繋がります。

脂肪肝は狭心症や心筋梗塞など心疾患が起こるリスクがある他、血糖値を低下させる作用を持つインスリン抵抗性が生じやすくなります。

インスリン抵抗性が高くなると、肥満体質になってしまい、生活習慣病になるリスクも高まります。

直接、肝臓の病気にはつながらないものの、脂肪肝の改善に取り組むことも重要です。

肝臓のために食事面で心掛けたいこと

肝臓が再生するために必要なタンパク質は、赤身肉や魚類から適度に補給しつつ、食物繊維やビタミン類を野菜や果物、海藻類、キノコ類から補給するように心がけましょう。

また肝臓の機能が落ちていると、エネルギー産生量が少なくなり、なおかつ肝臓自体がエネルギー源である糖質を使う力が低下してしまいます。

そこで使いやすいエネルギーとして、タンパク質に含まれる必須アミノ酸を補うことで、疲れやすさやだるさを防げます。

ただし、すでに肝硬変の診断がなされている場合、病状に応じて1日当たりのタンパク質量やエネルギー摂取について医師から指定を受けることがあります。

その際は適切なタンパク質量やエネルギーの摂取になる様、食事のメニューを工夫する必要があるでしょう。

エネルギーを適切に摂ることはとても重要で、もし今後慢性肝炎が進行し、万が一肝がんが発生したとしても、体調が良く肝臓が比較的健康であれば、手術など治療が行いやすいというメリットがあります。

そもそもサプリメントは肝臓に悪い影響があるって本当?

肝臓にとって悪い影響とは、どんな時に起こるのでしょうか。肝臓の機能が低下する時というのは、肝炎のウイルス、飲酒、栄養の摂り過ぎ、薬剤などが原因で起こるとされます。

肝炎のウイルスや飲酒、薬剤などは、先ほど説明した解毒に当てはまります。解毒しなければいけないものが多すぎると、肝臓に負担がかかってしまうという事です。

サプリメントは天然成分と合成成分で作られたものがあります。

合成成分とは、化学的に作られたもので、高純度、高用量で栄養素を摂れますが、丸々栄養素が効くかというとそうはならず、逆に体にとって異物と捉えられる可能性が高くなります。

また添加物が多いサプリメントも異物と捉えられやすく、合成成分や添加物が多いサプリメントは、薬と同じように解毒しようとする為、肝臓の機能を低下させてしまう要因になるかもしれません。

その他、サプリメントが肝臓に悪い影響を与える可能性があるのは、栄養を摂り過ぎた場合です。体から排出されにくい栄養素を過剰に摂ると、肝臓に蓄積され分解機能に負担をかけてしまうのです。

ダイエットやむくみ対策などで飲まれるメリロートの成分であるクマリンや、お酒の前に飲むウコンで肝障害が起きたという報告があり、検証結果があります。

ダイエットサプリメントのおすすめランキング!効果や副作用は?

クマリンは、配合量自体が国際基準を大きく上回り、1日の目安量を飲んだだけでも過剰になってしまったもので、ウコンはすでに肝機能障害を持った人が摂り、鉄分の分解が進まず肝臓に蓄積して起こったものです。

サプリメントに配合されている成分量が多ければ良いというものではありません。また元々持病がある方などは、成分などをよく見て、病気に影響がないか確認してから飲むようにしましょう。

医師が処方する薬や国が認めた特定保健用食品でも、体質などから肝障害を起こす事もあります。

サプリメントだから悪いとは言えず、添加物や合成成分、過剰摂取に注意すれば、肝臓に悪影響は出にくいものだと言えます。

大切な肝臓を健康に!

重要な役割を担っている肝臓ですが、症状が悪化すると取り返しがつかないことも特徴です。

肝臓にご心配がある方は、サプリメントをうまく利用して、肝臓を健康に保ちましょう。