女性ホルモンを整えるサプリメントのおすすめ5選!増やす方法とは?

ホルモンバランスを保つ、増やすために必要な栄養素について解説!

単刀直入に言うと、女性ホルモンなど、体内で働くホルモン自体はサプリメントを使用して増やすことはできません。ただ、それぞれのホルモンと同じような働きをもつ自然界の成分を利用して、ホルモンバランスを維持することはできます。

更年期障害に対しては、いくつか治療方法があります。西洋医学ではホルモン補充療法や対症療法が中心です。

一方、植物性食品やハーブなどを使ったサプリメントや漢方薬は、女性ホルモンと同様の働きをする成分が含まれているため、症状が強い場合は、ホルモン補充療法を短期的に行った後に、これらを用いることもできます。

女性ホルモンが正常に分泌できるようにする成分があります。多く含まれる食品を知って、積極的に摂るようにしましょう。

大豆イソフラボン

女性ホルモンの働きに特化した食品成分としては、最近多くのメディアでも取り上げられている「大豆イソフラボン」があります。エストロゲンと同じような働きが出来る為、エストロゲンが減少する更年期に有効です。

日常の食事で摂りやすい、更年期の症状に効果的な栄養素として、「大豆イソフラボン」を多く含む大豆や大豆の加工食品(豆腐・納豆・厚揚げなど)は積極的に摂るようにしましょう。

大豆イソフラボンを摂取するだけでは、エクオールにならないケースもあります。人によっては、エクオールを産生できる腸内細菌を持っていないことがあるためです。

そのためエクオール自体をサプリメントで直接摂取する、という方法が現在はメインになりつつあるようです。

ビタミンB6

エストロゲンの代謝に関わり正常な量で分泌させる働きがあり、月経前症候群が改善されたとする報告があります。多く含む食品は、魚類、レバー、ピスタチオ、バナナなどです。

ビタミンE

プロゲステロンの材料である為、女性ホルモンの減少で起こる更年期障害に有効とされています。心臓の血管の詰まりを改善する効果もあります。多く含む食品は、ナッツ類、かぼちゃ、うなぎなどです。

ボロン(ホウ素)

エストロゲンの分泌を増やす事が出来ると注目のミネラル成分です。りんごや梨、アーモンド、キャベツなどに多く含まれています。

リグナン

エストロゲンと同じような働きが出来る為、更年期障害に有効とする研究結果が発表されています。多く含む食品は、亜麻仁油やゴマ、大豆、ブロッコリーなどです。

 

パントテン酸などもこまめに取り入れると、症状の改善に効果的です。また、女性ホルモンの働きをもつハーブ類に「プエラリア・ミリフィカ」「レッドクローバー」などがあります。

滋養強壮に効果的なマカも、亜鉛やアルギニンといった成分が含まれており、新陳代謝を高めたり女性ホルモンのバランスの乱れ改善に効果的とされます。

亜鉛サプリメントのおすすめ5選!その効果とは?

注意していただきたいのは、様々な症状を自己判断で更年期障害、ホルモンバランスの乱れと決めつけてしまい、重大な病気を見逃す危険があることです。この時期の女性は、生活習慣病も起こりやすい年代なので、気になる症状があれば、まず医師の診察を受けましょう。

ホルモンバランスが気になる方向けにサプリメントの選び方を解説!

ホルモンバランスが気になる方向けのサプリメントの目的として、2つに分かれます。一つは、女性ホルモンと同様の働きをする成分を取り入れることで症状改善に効果をもたらす、ということ。

そしてもう一つは、更年期障害による症状(不眠・不安感・ストレスなど)を軽減する、という目的です。今回は、前者のサプリメントについて解説します。

今や、女性ホルモン(エストロゲン)の代替品とも謳われている「大豆イソフラボン」ですが、具体的には、更年期障害と骨塩量減少予防の二つに効果があると言われています。

骨塩量というのは、骨量を測定する上で指標となるものですが、骨塩量(骨量)減少は、女性ホルモン減少によってももたらされる症状なので、いずれにしても、更年期障害の女性にとっては必要な物質です。

大豆イソフラボンは、更年期症状の緩和作用としては4mg/日、骨塩量減少予防作用としては8mg/日を摂る必要があるとされています。大豆イソフラボン5mgを食品に換算すると、豆腐で100g、納豆で50~60gに相当するため、食事内容に合わせて調整することも可能です。

しかし、日本人は大豆食品を食べる習慣の食経験があるだけで、大豆イソフラボンを凝縮したサプリメントに関しては、決して100%安全とは言い切れません。食品安全委員会は2006年5月に、大豆イソフラボンの1日摂取目安量の上限を70~75mg/日としていますので、その点だけ注意してください。

また、ハーブ類として「プエラリア・ミリフィカ」と「レッドクローバー」も、女性ホルモンと似た働きがある成分を含んでいます。

「プエラリア・ミリフィカ」は主に、女性らしさを保つ効果や、女性特有の症状への効果が期待されています。特に摂取目安量は定められていませんが、日本国内では、1回摂取量を40~50mgとしたサプリメントが多いようです。

「レッドクローバー」も、女性特有の症状に効果が期待されているハーブです。臨床試験では、40~160mg/日が使用されていますが、凝縮して作られたものですので、多量含まれているものよりも、少量から始めてみるのが賢明です。

女性ホルモンバランスを整えるサプリメントのおすすめ5選!

女性ホルモンの働きを補い、女性の美と健康をサポートしてくれる、おすすめのサプリメントを2つ紹介します。

エストロゲンと同じような働きをする成分が、ホルモンバランスを整えるのには有効です。しかし、大豆製品が多い為、大豆アレルギーの方はよく内容成分を確認してください。

また、イソフラボンサプリメントは多く見られますが、配合が多いほど良い訳ではありません。過剰にならないように注意しましょう。

エクオールをそのまま摂取できる!大塚製薬 エクエル

1日4粒で10mgのエクオールを摂取できるサプリメントです。エクオール自体の摂取目安量は1日10mgと言われているため、過不足なく摂取できます。

エクオールを産生できる人でも、日常的に3.0mg程度しか作れていないため、産生できる人もできない人でも摂取可能です。婦人科など医療機関でも取り扱われています。

体内蓄積もなく1~2日で体外へ排出されてしまう他、大豆を乳酸菌で発酵させた食品であるため、安心して摂れるのも特徴です。

イソフラボンは腸内でエクオールという成分になり、イソフラボンより強い作用があるとされています。しかし、日本人の女性の半分はこのエクオールを作る事が出来ません。

1日の目安4粒でエクオール10mgが摂れます。合成や濃縮などされておらず、乳酸菌で発酵して作られており安心です。

口コミ
・閉経になって以来あった鬱々とした気持ちが切り替わってきた
・体調の変化が落ち着いてきました
・摂取前にエクオール検査キット「ソイチェック」を使うのがおすすめ
・更年期障害の症状が軽減した
・しばらく飲まなかったら動悸などの症状が再発した
・婦人科で勧められた
・エクオールを作れないので劇的に体調が良くなった

女性に嬉しい成分が勢ぞろい!キッコーマン 基本のサプリ

大豆が原料となる醤油の代表的メーカー、キッコーマンが開発したサプリメントです。注目すべきは、大豆イソフラボンの中でも吸収されやすい形である「アグリコン型イソフラボン」を(1日摂取量あたり)25mg含んでいる点です。食品安全委員会が定めている上限量が30mgなので、効果が現れやすくなります。

また抗酸化作用を持つポリフェノールカルシウム吸収に欠かせないビタミンD3、年齢を重ねると吸収しにくくなる葉酸が配合されています。

定期購入がメインとなりますが、次回お届け予定日の10日前までなら休止や日時変更OKで購入回数の制約もないためトライしやすいサプリメントです。

口コミ
・体や気持ちが安定して、新しいことにチャレンジしたくなった
・面倒に感じていたことをすぐ取り掛かれるようになった
・不安でイライラしていた気持ちが落ち着いた
・何をするにも面倒な気持ちしか湧いてこなかったが、取り入れてから何事にも前向きになった
・身体が重い日が続いていたが、身体も気持ちも軽くなった

キッコーマン・基本のサプリの口コミはどう?半額・最安値の販売店とは?

基本のサプリの口コミ、最安値で購入する方法に関してはこちらの記事でまとめています。配合成分に関しても詳しく分析しました。

身体にも財布にも優しい!オーガランド プエラリア・ミリフィカ

上質なプエラリア・ミリフィカだけで、それ以外の有効成分は一切含んでいない、一途なサプリメントです。プエラリアは、更年期障害によるコレステロール増加を防いだという論文が報告されている一方、人によっては体調不良をきたすという副作用の報告もされているハーブです。

このサプリメントは、プエラリア・ミリフィカを49mg/日含んでいますが、この量は、症状への効果が期待されやすく、かつ、副作用もきたしにくいギリギリの量とされています。2か月分で450円というお手頃な価格も、継続するのにもってこいです。

口コミ
・肌にツヤやハリが出てきた
・臭いもなく飲みやすいし、金額も手ごろなので続けやすい

必要な成分を必要なだけ配合!サントリー 大豆イソフラボン+亜麻リグナン

女性ホルモンと同じような働きをして、ホルモンバランスを整えるイソフラボンと亜麻リグナンが両方摂れ効果が期待できます。

イソフラボンはアグリコン(体に吸収される時の形)としてサプリメントでは30mgまでとされています。この製品は1日の目安3粒で、25mg配合ですので過剰にならず安心です。また亜麻リグナンは20mgです。

口コミ
・毎日手軽に摂れるのが嬉しい
・朝起きるのも大変だったがだるさが取れた
・イライラしてたのが軽くなった
・肌の調子も良くなってきた

イソフラボンにリラックス成分もプラス!ファンケル 大豆イソフラボンプラス

女性ホルモンと同じような働きでバランスを整えるイソフラボンとアマニリグナンに、気分をリラックスさせるGABAも配合されています。

1日の目安1粒での配合は、イソフラボンアグリコン25mg、アマニリグナン7mg、GABA26.4mgです。

口コミ
・長年悩まされてきた酷い不調が軽くなった
・毎月のリズムが良くなった
・一粒でよいので続けられる
・この製品を切らしたらまた不調になった
・イライラが軽くなった

女性ホルモンの働きとは?

女性ホルモンと聞くと、なんとなく「体から分泌されている」というイメージはあっても、具体的に分からないことが多いですよね。

ホルモンはそもそも、体の中で起きる様々な働きを調整する役目をもつ化学物質です。体の外や内側で何らかの変化が起きても、働き自体には変化がないように保ってくれます。

中でも女性ホルモンと呼ばれるのは「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の2種類です。

どちらも間脳の視床下部というところから、性腺刺激ホルモン(GnRH)が分泌され、その刺激が脳下垂体へ伝わり、それぞれの分泌に関わるホルモンがさらに分泌されることで卵巣から分泌されます。

それではそれぞれのホルモンについて、その働きを見ていきましょう。

子宮や乳房の発達などに関わるホルモン、エストロゲン

女性らしさを作るホルモン、とも言われるエストロゲンの主な役割は、子宮に作用して受精卵が着床するための子宮内膜をぶ厚くすることにあります。

また皮膚を健やかに保つ、筋肉や脳、自律神経の働き、乳房の発達など、女性らしいスタイル維持にも関わるホルモンです。

分泌量にピークがあるという特徴を持ち、乳房が大きくなりだす、女性らしい丸みを帯びた体つきになる思春期のころに分泌量が増えはじめ、30代でピークに達します。

その後、40~50代ごろ、更年期や閉経を迎えるに従い分泌量が低下します。

このエストロゲンの分泌量低下により引き起こされる代表的な病気が、更年期障害です。頭痛やほてり、のぼせ、動悸、肩こり腰痛、不安感や憂鬱感をおぼえるといった症状が見られます。

妊娠を助けるホルモン、プロゲステロン

プロゲステロンはエストロゲンと比べて、分泌されるタイミングが限られています。妊娠した際に、赤ちゃんが育ちやすい環境を作る働きを持つため、生理前は分泌量が増加します。

妊娠した際はそのまま分泌が維持され、赤ちゃんの成長に必要な環境を作るように体に促します。

しかし妊娠しなかった場合は子宮内膜を体の外にさせるために、分泌量が減少します。これが生理となり、女性の体の変化にも影響します。

一方、中には妊娠してもプロゲステロンがなかなか増加しない、黄体機能不全という病気を抱えているケースもあります。

女性ホルモンの働きとは?

バランスが悪いとどうなる?

この女性ホルモンのバランスが崩れると様々な症状が現れます。

  • 生理不順
  • 月経前症候群(腹痛、腰痛、乳房の緊張、肌荒れ、体重増加など)
  • 自律神経失調症(慢性的な疲労、めまい、片頭痛、動悸、便秘や下痢など)
  • 更年期障害(のぼせ、ほてり、イライラ、不安感、不眠など)
  • 骨粗鬆症
  • 薄毛、脱毛

 

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女性ホルモンが減る原因とは?

二種類の女性ホルモン以外にも女性には大事なホルモンがあります。頭にある脳下垂体から分泌される、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンという性腺刺激ホルモンです。

視床下部という場所から、性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されると、脳下垂体が性腺刺激ホルモンを分泌します。それを受けて卵巣が女性ホルモンを分泌します。

この性腺刺激ホルモン放出ホルモンを分泌する視床下部は、自律神経をコントロールしている場所でもある為、不規則な生活などでストレスを感じると、適切なホルモン分泌の指示が出せなくなりバランスが崩れるのです。

また女性ホルモンであるエストロゲンは30代前半頃がピークとなり、以後徐々に減り始め、40歳を過ぎた頃から、急激に減ってしまいます。これは、卵巣の機能が低下した為です。

視床下部はもっとエストロゲンを分泌させたい為、性腺刺激ホルモンを出しますが、低下した卵巣では多量のエストロゲンを出せません。この為、性腺刺激ホルモンは過剰になりバランスが崩れるのです。

更年期を境にホルモンの分泌は低下していきます

女性の閉経年齢は約50歳であり、閉経前後の時期を更年期といいます。人によって時期のバラつきはありますが、通常は45~55歳前後であり、卵巣が生殖機能を終え、ホルモンの分泌が低下していく段階で、女性特有の色々な症状が現れます。

更年期障害の症状は、前述したように非常に多彩です。「のぼせ・ほてり」や「発汗・寝汗」を訴える方もいれば、「手足の冷え」を感じる方もいます。「のぼせ・ほてり」と「冷え」を同時に訴える方もいます。その他「動悸・息切れ」「めまい」「頭痛・肩こり」「腰痛」「不眠」「イライラ感・不安感」「疲労感」などの症状が認められます。

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また、更年期障害が気になる年代の女性は、家庭内の出来事や対外的な人間関係でストレスにさらされています。これらのストレスでも、自律神経の働きが乱れ、ホルモン分泌に異常をきたします。

さらに、更年期以後の女性はエストロゲンが不足するため、男性よりも骨粗しょう症や心臓病、脳血管疾患にかかりやすいことがわかっています。

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ホルモンバランスを整えるためには生活習慣が大切!

ホルモンバランスを崩してしまうのは、年齢だけではありません。不規則な生活やストレスのある生活がホルモンバランスを崩してしまいます。その為ホルモンバランスを整える為には、生活習慣を見直す必要があります。

ホルモンバランスを整えられる生活とは、次のようなものです。

  • 夜寝ている間にホルモンは分泌される為、睡眠時間を十分取る
  • ミネラルを奪い自律神経に影響を及ぼす為、添加物や化学調味料が多いインスタント食品を摂り過ぎない
  • 栄養のバランスの取れた食事をして、必要な栄養素が不足する偏食や過度なダイエットは止める
  • 卵巣機能を低下させて活性酸素を増やすタバコを吸わない
  • ホルモンを調節する副腎に負担をかける為、インスリンの過剰分泌につながる糖質の高いお酒を飲みすぎない
  • ストレスを軽減し自律神経を整える、適度な運動を毎日続ける