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ドーパミンがやる気を生み出す?
やらなければいけない事はたくさんあるのに、やる気が出ない事は誰にでもあると思います。しかし、それが度々起こっているとしたら、体のどこかに不具合が出ているのかもしれません。
やる気というのは脳から分泌されている、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンという神経伝達物質が大きく関係しています。
ドーパミンとノルアドレナリンは興奮型神経伝達物質、セロトニンは抑制型神経伝達物質と言われており、三つのバランスが大事ですが、特別やる気に関わっている物質がドーパミンです。
ドーパミンは、意欲、記憶、行動、睡眠などに関わる大事な物質です。
何かを成し遂げた時に起こる「やった!」という感情は、とても心地がよいものですが、この心地よさは、ドーパミンが分泌された時に起こります。
そして再度この心地よさを味わいたい為に、もっと頑張ろうという意欲が沸き、やる気に繋がるのです。
反対にドーパミンが不足してしまうと、やる気が出ず、疲労感や集中力の低下、記憶力の低下、絶望感などの症状が現れてきます。
その他、ドーパミンの減少が関係している病気として、パーキンソン病があります。
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うつ病の症状として、何事にも気力が持てず、やる気が出ないという状態があります。
ドーパミンは、同じく神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンになる前の物質(前駆物質)です。
その為ドーパミンが不足すると、これらの神経伝達物質も不足してしまい、次第に普段からできていたことができないといった能力の低下がはじまることが、うつ病の原因であると考えられています。
たとえば仕事で大きなストレスを受けて辛い気持ちを抱えている人が、だんだんと書類の文字も頭に入らなくなり、会話が上手くいかなくなってくることがあります。
すると「自分はダメだ」「どうしてこうなってしまったんだろう」と自分の楽しみや趣味さえもできないほど、自分を責めてしまう状態に陥ります。
結果として、何かやるにも不安が付きまとうため、やる気が出ない、意欲が持てない、という状態がずっと続いてしまうのです。
また脳内の神経伝達物質が不足しているため、自分の意思で体を動かそうにも動かせなかったり、夜に全く眠れなかったり、何かを食べたいという欲求さえなくなったりします。
やる気が出ない、という状態が、精神的だけでなく身体にも症状が現れるのがうつ病の特徴です。
そのためうつ病は心療内科や精神科への受診をして、きちんと診断を受けないと判断はできませんが、いつどんな時もやる気が出ない場合は注意が必要です。
気分転換や休日を挟んでも、まったくやる気が回復しない場合や、そのやる気の出なさが体にも影響を及ぼしている場合は、早めに病院で相談することが大切です。
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ドーパミン作動薬は、パーキンソン病やむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の治療の一環として処方される薬です。
脳内でドーパミンと同じような働きをすることで、ドーパミン系の神経の働きを高めます。
パーキンソン病の症状である手足の震え、筋肉のこわばりなどを改善する効果が期待できます。
統合失調症に対しても、ドーパミン受容体部分作動薬であるエビリファイという薬が用いられることがありますが、これは非定型抗精神病薬に分類されます。
注意したいのは、これはあくまでも病気の治療に用いられるものであり、頭の回転をよくする、やる気を出すための手軽な方法ではありません。
やる気を出す目的で使うのは、副作用の面も含めて非常に危険です。
確認されている副作用
ドーパミン作動薬については、麦角(ばっかく)系と非麦角系の2種類に分かれています。
麦角系の副作用として吐き気や嘔吐を起こすほか、長期的に使用すると心臓弁膜症や肺線維症の原因になることがあります。
比較的新しくできた非麦角系のドパミン作動薬は、吐き気や心肺に対する副作用は少なくなったものの、眠気や傾眠といった副作用があります。
また突然その場で眠ってしまう、突発的睡眠も稀に起きることが分かっています。
エビリファイは、錐体外路症状という副作用のうち、アカシジアというじっとできない症状・状態が続く、そわそわとした感じが起きるほか、血糖値に影響を与え高血糖または低血糖になることがあります。
また手のふるえ、こわばり、不眠、眠気、不安感、頭痛、めまい、体重増加、便秘などが副作用として挙げられます。
使用中に副作用が起きた場合は、薬を変えてもらうようにし、急激な体調悪化があればすぐに病院を受診しましょう。
ドーパミンを増やす方法を解説!必要な成分とは?
ドーパミンは、快楽ホルモンと言われます。自分が気持ち良いと感じる事が、ドーパミンの分泌を増やすのです。
趣味に没頭する
好きな音楽を聴いたり、映画を観たり自分が夢中になれる事を行ってみましょう。
適度な運動をする
散歩や軽いジョギングなどの運動も体の代謝が上がり脳の細胞も活性化される為おすすめです。
目標を持つ
高い目標である必要はありません。逆に、今日は机の上を整頓するなど、必ず達成出来る程度の目標の方が効果があります。
自分へのご褒美
目標が達成したら自分へご褒美をあげてみましょう。目標を達成しただけよりも更にドーパミンの分泌は上がるはずです。
それでもやる気や集中力が出ないときは?
非常に疲れている場合は、脳を休めるためにも昼寝をしてみましょう。5~10分ほどでOKです。
昼寝の時間も惜しい、という場合は、目の周りを温めてみましょう。電子レンジなどで水に濡らしたタオルを火傷しない程度に温め、目の周りの筋肉をリラックスさせると効果的です。
周囲に気が散る原因になっているものがあれば、それを片付けることから始めるのも効果的です。
たとえば食べ終えたお菓子のゴミやもう必要ないメモを時間を決めて片づけをすると気分もスッキリして集中しやすくなります。
パソコンに向かっての作業であれば、SNSを閉じたり、スマートフォンに届く通知を最小限にしたり、自分が注意を向けなくてはいけないものを減らすのも効果的です。
そしてこれらの行動の重要なポイントは「よしやるぞ!」と気合いを入れるための行動ではなく、気持ちや意識を向ける範囲を狭めていく行動であるということです。
人間は毎日、たくさんの選択を一瞬のうちに脳内で決めていくため、脳は知らないうちに疲れ切っています。
選ぶこと、注意を向けること、気になることを減らしていくと、自然と脳の疲労を和らげてすべきことに集中しやすくなるのです。
ドーパミンの分泌を食べ物から増やす
ドーパミンの分泌を増やす為に有効な成分・栄養素は、次のようなものがあります。これらの栄養素を多く含んでいる食品を積極的に摂取していきましょう。
ドーパミンの材料になるチロシン
チロシンはドーパミンの材料になるアミノ酸です。大豆やきな粉などの大豆製品、チーズ、たけのこ、しらす干しなど、チロシンを多く含む食品を摂りましょう。
ドーパミンを増加させるクルクミン
クルクミンはドーパミンを増加させ記憶力を改善する事がわかっている成分です。ウコンに含まれる成分ですが、秋ウコンに特に多く含まれます。
気分を向上させるL-テアニン
L-テアニンはセロトニンやGABA(γ-アミノ酪酸)などの抑制型神経伝達物質と一緒に摂る事で、ドーパミンを増やし気分を向上させる事が出来ます。L-テアニンは、緑茶に含まれる成分です。
腸内を整えるプロバイオティクス
プロバイオティクスは腸内フローラを整える微生物です。ドーパミンは腸で作られる為、腸内を整えるとドーパミンの分泌量も増えます。ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、ぬか漬けなどに含まれています。
腸内フローラサプリメントおすすめ7選!口コミはどう?タンパク質やアミノ酸・ビタミンはやる気に繋がる?
脳の神経伝達物質の原料となるのが、アミノ酸をはじめとする栄養素です。
中でもトリプトファンとフェニルアラニンは必須アミノ酸という体内で合成できないアミノ酸であり、食事から摂る必要があります。
トリプトファンはセロトニンの原料となり、フェニルアラニンは上記で解説したチロシンの原料になります。
この合成に欠かせないのが、ビタミンB6やナイアシンといったビタミンB群、ミネラルの1つであるマグネシウムです。
加えて、ストレスを感じたときに体がそれに抵抗するべく消費されるビタミンCも一緒に摂ると、より効果的です。
トリプトファンとフェニルアラニン、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムをまんべんなく含むのは、大豆製品です。
しかし大豆製品ばかり食べると、ビタミンCなど不足する栄養素もあります。偏った食事にせず、バランス良く栄養素を補うことが重要です。
肉を食べることでもやる気に繋がる
神経伝達物質の材料になるアミノ酸は、もちろんタンパク質からも補うことができます。
最近は疲れているな、やる気が出ないな、と感じている人には、鶏肉より適度な脂肪を持つ豚肉や牛肉がおすすめです。
豚肉や牛肉の脂肪には、必須脂肪酸の1つであるアラキドン酸が含まれています。アラキドン酸は人間の体内に入ると「アナンダマイド」という物質に代わります。
これは体にリラックス効果や記憶力増進といった効果をもたらすため、肉を食べるという行為そのものが人にやる気を起こさせるのです。
やる気を出すサプリメントのおすすめ3選!
食品から栄養を摂るのが一番ですが、摂りにくい栄養素はサプリメントから摂るのもおすすめです。なお、ドーパミンの薬を海外から輸入しようとする方もいるようですが、危険ですのでやめましょう。
バランスボディ 国産L-チロシンEX
チロシンは輸入製品が多いですが、このサプリメントは国内メーカーで管理された工場で作られており、安心して飲めます。1日の目安3粒を、空腹時に飲むのが効果的です。
ファイン 活性ケフィア
乳酸菌のみではなく、酵母菌も含まれているサプリメントです。また、食物繊維も配合され腸内フローラをより整える効果があります。1日の目安10粒程度を、分けて飲むのが効果的です。
アサヒ ディアナチュラ 濃縮ウコン
クルクミンを含むサプリメントです。1日の目安2粒で、1日摂取上限のクルクミン30mgが摂れます。クルクミンは肝機能障害がある人が摂ると悪化する場合がある為、持病がある方は注意してください。
疲労回復に効果のある成分とは?
やる気が起こらない時は、簡単には取れない疲労が蓄積してしまっているのかもしれません。疲労は精神的、神経的、肉体的と三つに分ける事が出来ます。
ストレスが多くなると精神的な疲労になりやすく、目や脳の緊張が続くと神経的な疲労を起こしやすくなり、また肉体的な疲労は、エネルギー不足や疲労物質の蓄積で起こりやすくなります。目や脳の緊張や疲労物質の蓄積は体にとってストレスとなり、精神的疲労に結びつきます。
このような感じで三つはどれもが密接に関係しており、どれか一つだけが疲労の原因になるものではありません。
やる気を起こさせるには、この疲労の回復も重要になります。疲労が回復出来るよう、まず食事から見直しましょう。疲労回復に効果的な成分をご紹介します。
糖質をエネルギーに変換するビタミンB1
ビタミンB1は不足すると糖質をエネルギーに変換出来ず、疲労物質である乳酸を蓄積してしまう為、疲労を感じてしまいます。豚肉や、レバー、米ぬか、豆類などに含まれています。
疲労を抑えるビタミンC
ビタミンCは疲労のもとになる活性酸素を抑える働きがあります。またストレスに対抗するホルモンを出す際に必要です。柑橘類や、サツマイモなどの芋類に多く含まれていますが、熱に弱いので加熱し過ぎに注意しましょう。
筋肉疲労を抑制するアリイン
アリインは体に入ると、分解されアリシンとなります。このアリシンは筋肉疲労時に摂ると、筋肉疲労の指標となる血中の成分が抑制され、疲労が回復されたという研究結果があります。ニンニクや玉ねぎに多い成分です。
疲労物質を分解を助けるイミダペプチド
イミダペプチドは疲労物質である乳酸の分解を促進します。また経口摂取でも、消耗が激しい脳細胞や筋肉などの部分にピンポイントで効果が出せる事がわかっています。牛肉や豚肉にも含まれていますが、特に鶏むね肉に多く含まれています。
エネルギー生成に必要なコエンザイムQ10
コエンザイムQ10はエネルギーを作り出す工程において必要な成分です。コエンザイムQ10を摂取し身体的疲労感が軽減したとされる研究結果があります。魚類、肉類、ブロッコリー、ほうれん草、大豆などに含まれています。
疲労回復におすすめのサプリメント3選!
身体的な疲労回復におすすめのサプリメントです。原材料や製造工場などがはっきりしており、安心して飲む事が出来るメーカーを紹介しています。
日本予防医薬 イミダペプチド
疲労回復効果を臨床試験済みのサプリメントです。1日の目安4粒でイミダペプチドが200mg含まれています。ドリンクタイプもあり、無添加で子供でも飲めるとされ安心出来ます。
口コミ
・疲労時の頭痛が軽減した
・寝ても取れなかった疲労が取れた
・栄養ドリンクより疲労感が軽くなった
カネカ 還元型コエンザイムQ10
体に吸収しやすい還元型のコエンザイムQ10を1日目安、1粒で100mg配合しています。このサプリメントを6か月間服用の研究を行い、身体的疲労感の指標となる物質が軽減し改善されたとの結果が出ています。
口コミ
・疲労感が改善された
・1日動ける感じがする
・高齢の女性でも明らかに疲れが取れている
・なんとなく効いてる感じがして満足
アンファー 濃縮ニンニク×イミダペプチド
にんにくのアリインとイミダペプチド両方が摂れるサプリメントです。1日1粒で効果がある為、続けやすく、予防医学を考え大学病院などと共に研究を続ける会社の製品なので、おすすめ出来ます。
・帰ったらクタクタだったのが元気なまま帰宅できた
・仕事の効率がアップした
・夏バテ気味だったのに元気になった
・にんにくの臭いもしなかったので続けられている
やる気におすすめの栄養機能食品
栄養機能食品とは、ビタミンやミネラルの補給のために利用される食品のことで、栄養成分の機能を合わせて表示しているものを指します。
たとえばビタミンCの栄養機能食品であれば、1日当たりの摂取目安量に対し決められた下限値である30mg以上で、上限値は1,000mg以下が配合されています。
特定保健用食品(トクホ)とは違って個別の審査を受けたものではないため、消費者庁長官の許可があるものではないのが特徴です。
現状、表示規格が認められているのはn-3系脂肪酸や、亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウムといったミネラル類。
そしてナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、D、E、K、葉酸に関するものだけです。
スーパーなどでも手に入りやすい、身近な栄養機能食品の中で、ここまでに解説したやる気に関係する栄養素を含むおすすめ商品を2つ紹介します。
不足しがちな鉄も一緒に補いたい人に、ディアナチュラ ヘム鉄×葉酸+ビタミンB6・B12・C
鉄の栄養機能食品で、1日2粒を目安に、鉄分はおよそ1日分、葉酸やビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCは半分を目安に含まれています。
鉄不足で貧血気味だと、全身が酸欠状態になってしまい、活動に必要なエネルギーを十分に産生できない場合があります。
鉄分不足はすぐには回復しないため、吸収率が高いヘム鉄はおすすめです。
・造血に関する栄養が補える
・ふらふら感が少なくなり活動的になった
・小粒で飲みやすい
気軽に摂りたい人に、DHC ビタミンC
フルーツが苦手、なかなかビタミンCを摂れない、と言う人におすすめです。
1日当たりハードタイプのカプセル2つで1,000mgのビタミンCを補うことができ、これは1日に必要な量の10倍に当たります。
ビタミンC自体は水溶性であるため、1日当たり2,000mgを超えない限りでは、成人においては安全とされています。
・なんとなく続けるのに合っている
・カプセル入りで袋の中でくっついたりしない