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男性にも更年期はある?その原因と症状を解説!
「更年期障害」と聞くと、つい「女性の病気」のように感じてしまいがちです。
しかし男性でも、この更年期障害が起こることがあります。40代を過ぎるとテストステロン(男性ホルモン)が徐々に低下し始め、ホルモンバランスが乱れることで様々な症状を引き起こします。
低下スピードには個人差も大きく、40代を過ぎて責任のある仕事を任されたことによるストレスや疲労、加齢による体力の衰えなども、テストステロンの減少を早めてしまうとされます。
その症状は多種多様で、体の面では筋肉が減少してしまったり、疲労感が強くなったりします。めまいや頭痛、ホットフラッシュと呼ばれるほてり、急に脂肪が増え太ってしまうなど様々な症状があらわれます。
さらに心の面では、いわゆる男性らしい考え方の元ともなっているテストステロンが減ることで、以前なら気にもしなかったことが急に気になったり、イライラとした感情を感じやすくなります。
またそうした気持ちの変化によって、夜によく眠れなくなり、結果として日中の活動がしづらくなる人もいます。
そして性機能の低下も、症状の1つです。テストステロンは効果的な勃起を保つのに必要な一酸化窒素(NO)の分泌にも関わるため、EDや頻尿などが起こる人もいます。
男性更年期障害が続くことで起きる症状
上記のような症状が続くと太った結果として脂質異常症を抱え、動脈硬化が進行し、心疾患を抱える可能性が高まります。
動脈硬化を予防・改善するためのサプリメントランキング!効果効能も解説またテストステロンは骨を太く強くする過程にも関わるため、骨がもろくなり骨粗しょう症になるケースもあります。
気分の落ち込みが続き、うつ病に似た不安感や憂鬱感を抱えてしまい、それまでできていた活動がしにくくなり、仕事に行けなくなる人も決して少なくはありません。
このように、心身の症状が長引くことで、男性更年期障害自体による症状以外の病気を抱えてしまう可能性が高まるのです。
女性の更年期障害と大きく違う点
男性の更年期障害は「男性ホルモンの減少が原因」であること、そして「症状が徐々に現れる場合がある」という2点が女性の更年期障害と大きく違う点です。
女性の場合、閉経によってエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が低下してホルモンバランスが崩れることが更年期障害のきっかけとなります。
急激にホルモンバランスが変化するため、ほとんどの場合はある日突然、更年期障害の症状が現れます。
このホルモンバランスの変化は、閉経の5年前後で症状が起こり始めて、やがて落ち着きます。
閉経の平均年齢はおよそ50歳であり、症状の現れ方に個人差はありますが、この前後の40~50歳代が、更年期障害の起きやすい期間です。
そのためある程度の時期の予測ができ、本人も気持ちの準備がしやすいといえます。
男性の場合はテストステロン(男性ホルモン)の減少により、更年期障害が現れます。
テストステロンの低下はおよそ40歳代から始まるものの、加齢と共に少しずつ減少していくため女性より影響が軽い場合が多く、本人も気づかないことがあります。
本当は症状が始まっていたけど気づかなかった、ということも多いのです。
一方で、急激なストレスや環境の変化によってテストステロンが突然減少した場合には、女性のように突然症状が現れることもあります。
また女性と同様に個人差が大きく、人によっては30代後半から大きく減少する人もいます。
テストステロンの低下自体に際限がないことから、対処しない限り症状が治まらないため、本人も知らないうちに症状が悪化することが多いのです。
男性更年期障害と診断されるのはどんな場合?
血液中のテストステロンの量が低下傾向にある、あるいは明らかに低い場合に加えて、身体の症状や精神的な症状、性機能に関する症状があることなどを検査した上で診断されます。
また正常値は11.8pg/dl以上が目安となっており、この2つの数値の間にある場合は、本人がどのくらい症状に対し困難を抱えているか相談した上で治療すべきかどうか検討が行われます。
このほかにも「関節や筋肉の痛みがあるかどうか」「ひどい発汗が起きる」「よく眠くなる」「イライラする、神経質になる」といった様々な項目に当てはまるかどうかも、診断基準の1つです。
自己判断は避けよう
このような男性更年期障害の症状があったとしても、男性更年期障害だから、と自己判断して放置しないことが大切です。
テストステロンの減少は加齢以外にも、慢性的な飲酒や肥満、前立腺肥大症など様々な原因が挙げられるからです。
またうつを伴う心の病気が原因となり、更年期障害が起きている場合もあります。
こうした病気を発見する機会を、自己判断によって見逃す恐れもあるため、まずは泌尿器科などを受診して診断を受けることが大切です。
男性更年期障害への対策を解説!
対策としてテストステロンの分泌を高める、ストレス解消をすることが挙げられます。
日常生活でできるテストステロンの増やし方
筋肉に対し、運動による刺激を与えると、テストステロンの分泌量が増えます。これを活用し、日ごろからちょっとした運動を取り入れ習慣化することで、テストステロンの減少を抑えられます。
テストステロンは競争心や意欲によっても分泌されるため、たとえば人から評価を受ける趣味や、ゴルフのように仲間と競い合える趣味もおすすめです。
もちろん自分にとってやりやすい方法で行うのが一番なので、無理に競争しあうような趣味を続ける必要はありません。その場合は1人でも取り組める運動を行うなど、工夫してみましょう。
また夜はしっかりと睡眠をとることも大切です。テストステロンは眠っている間に分泌されるため、眠る時間が短かったり、眠りの質が悪かったりすると、分泌量が低いままになってしまいます。
睡眠の質を高めるためにも、ストレスをうまく解消する方法を見つけておければ一番ですが、サプリメントを活用してストレスを和らげたり睡眠の質を高めるのも効果的です。
男性更年期障害におすすめの食品は?
テストステロンの原料はコレステロールであり、筋肉の材料となるタンパク質も一緒に補える卵はおすすめの食品です。
成分では、穏やかな眠りをサポートしてくれるGABAや、新しく細胞を作るのに欠かせない亜鉛もおすすめです。
反対に避けたいものとして、テストステロンの分泌に影響するアルコールや、腎臓の働きを悪くする塩分が挙げられます。
また肥満の原因となる炭水化物に偏った食事や、果物も摂りすぎも避けましょう。
おやつ代わりになるおすすめの果物はある?
おすすめの果物は、むくみ解消効果や不足しがちな食物繊維も合わせて摂れるバナナです。
カロリーは1本あたりおよそ86kcalのため、血糖値の上昇が緩やかなため、ダイエット中にも向いています。
しかし栄養面だけを補っても、単純にテストステロンが増えてくれる訳ではありません。
1日10分を目安に、軽い体操や早歩きを取り入れ、筋肉を動かす習慣を身に着けることも大切です。
男性更年期障害におすすめの漢方薬はある?
男性更年期障害の症状に合わせて、泌尿生殖器を補う補腎薬や、疲労感の改善に補剤、気持ち面の落ち込みに気剤など、その人の体質に応じて選択すべきでしょう。
体に冷えがあり、泌尿生殖器の機能低下がある場合は「八味地黄丸」がよく用いられます。
一方で疲労感があり、食欲が低下している場合は「補中益気湯」が、食欲はある場合は「土全大補湯」が使われます。
またイライラして神経質になってしまう方に対しては「柴胡加竜骨牡蛎湯」が、抑うつ傾向が見られる場合は「半夏厚朴湯」などが用いられます。
このようにおすすめの漢方薬と一口に言っても、その人の症状によって様々です。
使用する場合は、自己判断せずにまずは薬剤師や漢方薬を取り扱う薬局で相談すると、自分の体質に合った漢方薬が選びやすくなります。
漢方薬というと効き目が緩やかなイメージがあると思います。
しかし体質や疾患によっては効果が出なかったり、疾患の悪化や服用している薬の効果に影響を及ぼしたりすることもあります。
特に通院治療中の場合は担当医に治療や薬との飲み合わせを相談し、その上で適切に使うことが大切です。
女性向けのサプリメントを飲んでもいい?
結論から言うと、女性向けの更年期障害サプリメントは体に害はなくとも、男性の更年期障害には効果を発揮しない可能性が高いです。
女性の更年期障障害は「エストロゲン」という女性ホルモンの急激な減少が原因です。
したがって女性向けの更年期障害サプリメントは、エストロゲンの減少に対し働きかける成分が多く用いられます。
一方で男性の更年期障害は「テストステロン」という男性ホルモンの減少が原因です。
そもそも原因となるホルモンが違うため、サプリメント自体は体に害はなくても、望んでいる効果が得られない場合があります。
男性更年期障害が疑われる場合は?
最近、気分が落ち込んで好きなものにも興味が出ない、急にイライラする、食欲の有無の差が激しい、よく眠れず昼間はだらだらしてしまう、物事に集中できないという症状に心当たりはありませんか。
既にこうした症状が起きている場合は、男性更年期障害がはじまっていることが多いとされます。泌尿器科や男性更年期外来、メンズヘルス外来の受診がおすすめです。
そこで、実際にテストステロンが減少しているのか、ほかに症状を引き起こしている原因が無いか調べ、必要があればテストステロンを補充する治療や薬物療法などを受けることができます。
しかしこうした治療法に対し、副作用が心配になる人もいるかもしれません。
特にホルモン療法の場合は効き目が高い分、造血作用を示し赤血球数が上昇する多血症、むくみやニキビの発生、女性化乳房などの副作用が起こることもあります。
また前立腺肥大症や肝臓系の疾患、肝臓病を抱えている場合は、ホルモン療法自体が受けられないという面もあります。
ですが気分の落ち込みや体の不調が続くことで、日常生活や仕事に支障が出る人も多くいます。また男性更年期障害以外の理由で心身の不調が現れている可能性もゼロではありません。
そんな状態を回避するためにも、専門家の判断を仰ぐのは大切なことです。
男の更年期におすすめのサプリメント3選!
更年期にうまく付き合うためのサプリメントを3つ紹介します。
抗酸化作用が高い、大塚製薬 ネイチャーズリソース 高麗人参
大豆をはじめマメ科の植物に多いサポニンですが、特に高麗人参に含まれるサポニンはジンセノサイドと呼ばれ、抗酸化作用に優れています。
そのため、血小板が凝縮してしまうのをおさえ、糖分や脂質の代謝を助ける、ストレス緩和作用、造血作用など様々な効果があるとして、サプリメントで摂取する人も多い成分の1つです。
口コミ
・体が軽くなった感じがする
・おためしで高麗人参を試したい人に最適、合うようなら継続できる値段
・夜間の仕事も元気に働ける
亜鉛とマカを一緒に、アサヒ ディアナチュラ 亜鉛
亜鉛は細胞が新しく生まれる過程で必須のミネラルであり、また抗酸化作用を示す酵素を作る成分の1つなので、男性にとっては精子を作る睾丸のためにも摂取しておきたいミネラルです。
ただし許容量が成人男性ではおよそ40~45mgと設定されており、過剰摂取すると吐き気や腎障害、腹痛、銅欠乏などを引き起こすため、サプリメントの飲みすぎは禁物です。
また特に亜鉛を豊富に含む牡蠣やうなぎ、レバーを100g以上食べた日には過剰摂取を避けるためにも、サプリメントは控えた方が良いでしょう。
口コミ
・小粒で飲みやすくて続けやすい
・40代を過ぎて落ち込みがちだったが、元気が戻ってきた
・体が疲れにくいし、朝は楽に起きれるようになった
睡眠の質を上げる、ファイン グリシン3000 ハッピーモーニング
ゆっくりと眠ることが中々できない、でも眠剤に頼るのは不安、という人にとって飲みやすい、アミノ酸の1種であるグリシンをベースにするサプリメントです。
寝る前に気分を落ち着かせる効果も期待できるため、まだ男性更年期障害は想定しにくいが予防的対策として質の良い眠りを心掛けたい人におすすめです。
口コミ
・気休め程度かな、と思っていたらよく眠れて驚いた
・人によって効果の違いはあると思うけど、試せる値段
・これで試してから、ほかのグリシンを含む商品を選んでも良いかも