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そもそも花粉症の原因とは?緩和するための対策をご紹介!
なぜ花粉症になってしまうのでしょうか。
その原因としてgE抗体という抗体がカギとなります。免疫グロブリンEとも呼ばれる抗体です。
抗体はウイルスなど、身体に害を与えるものを除去してくれる機能である「免疫」にかかわる存在です。本来は大切な機能ですが、これが過剰に反応してしまうことがあります。
花粉は人間の体に害を及ぼす物質ではありません。しかし免疫機能が過剰に反応した結果、花粉とIgE抗体が結びついてしまい、かゆみや炎症の素となるヒスタミンなどの化学物質を生み出します。
その結果、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、ひどいときには頭痛や微熱といった花粉症の症状を引き起こしてしまうのです。
では、花粉症を緩和するためにはどのような対策をとればいいのでしょうか。
花粉との接触を最低限にする
花粉症は花粉と接触したことで症状が起きるので、花粉との接触を最低限にすることが大切です。
ここでは、家で行える対策と、外出時の対策に分けて紹介します。
家での対策
花粉が多く飛散する時期は、部屋に花粉を入れないことも重要な対策です。たとえば、ドアや窓の開閉は最小限にとどめましょう。
空気の入れ替えのタイミングを、花粉の飛散が少ない日や、気温が低い早朝などを狙って行うのもおすすめです。
部屋の掃除はこまめに行い、ほこりが舞い上がらないようにするのもポイントです。掃除をする時はマスクや眼鏡を装着しておくと、より花粉を防げるでしょう。
また、花粉の飛散量は気温が高くなる午後12時から午後3時ごろまでがピークともいわれているので、洗濯物尾は早めの時間帯に干して回収しておきましょう。
飛散量が多い日は、思い切って部屋干しにしてしまうと効果的です。
外出時の対策
いくら気を付けても、花粉に接触してしまうのが外出時です。
極論ではありますが、外出を控えるだけでも花粉に接触するリスクを抑えることができます。
マスクは効果的な方法の1つですが、意外と守られていないのが目です。花粉用の眼鏡などを着用すると、目への刺激を防ぎやすくなります。
マスクをすると呼吸が苦しくなりそう、と思われがちですが、呼吸によって花粉を取り込むリスクがあるので、マスクは鼻から口まで覆える大きめのものがおすすめです。
また花粉の時期には、静電気が起こりにくい素材の服を着ておくのがおすすめです。ウールのセーターや綿のシャツは、時に花粉を5万個近く付着させてしまうこともあります。
そのため、表面がつるりとした化学繊維製の服や、レザーなどのジャケットを選ぶことで、服への花粉の付着量を減らすことにつながります。
帰宅後はまず、全身についた花粉を家の外でできるだけ粘着テープなど花粉が舞わない道具を使って落とすのがおすすめです。手洗いとうがいも忘れずに行いましょう。
花粉症の治療にはどんなものがあるの?
現状ではまだ花粉症を根本的に治す薬はありませんが、花粉症によって起きる症状を和らげる目的で大きく分けて3種類の薬が使われています。
ヒスタミンを抑える、抗アレルギー薬
抗アレルギー薬は、かゆみや炎症の元となるヒスタミンを抑制したり、ヒスタミンの働きそのものをブロックしたりして、症状を和らげる薬です。
飲み薬で用いられることが多く、花粉の飛散が始まる季節になる前から飲み始め、花粉によるヒスタミン放出を抑え、症状を和らげます。
しかし効果が発揮されるまで時間がかかり、2週間位前から飲み始めるのが基本です。
そのため自己判断で飲むのをやめてしまうと、効果が出ずに症状が和らがない場合もあります。
軽度の症状に効果が出る、抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水、目のかゆみに効果を持つ薬で、すでに症状が始まってしまった場合に効果を発揮します。
一方であまりに重い症状には効果が出にくく、眠気などの副作用があることから日常的に利用するのには向いていません。
花粉症の症状が辛くて仕事に行くのが困難など、日常生活に支障が出た場合に一時的に利用する薬です。
鼻づまりに効果が高い、ステロイド剤
ステロイド剤は、私たちの体が持っている病原菌やウイルスに抵抗する、免疫機能そのものを抑制することで、鼻づまりを解消するために使われます。
強力に効果を発揮する一方で、身体全体の免疫が抑えられてしまうことから、医師と相談しつつ使用することが前提です。長期的に使うと、副作用が出やすくなる場合があります。
漢方薬が用いられる場合もある
鼻炎に関しては、鼻水の性質や体質に合わせ、漢方薬が用いられる場合もあります。抗ヒスタミン薬に比べ、眠くなる副作用が起きないことから、車の運転が必須の方などに使われます。
代表的なのは継続的に飲むことで効果を発揮する「小青竜湯」で、花粉症になったばかりの頃に多いさらさらとした鼻水やくしゃみの改善効果があります。
また鼻詰まりが中心という人には「葛根湯加川芎辛夷」が処方される場合もあり、風邪に用いられることも多い葛根湯の成分が加わっているのが特徴です。
より粘り気の強い鼻水で悩んでいる方には「辛夷清肺湯」、疲労感がある人や体調が落ち着かない人には、胃腸の働きを整える「補中益気湯」が使われることもあるようです。
花粉症の薬とサプリメントを一緒に飲んでも大丈夫?
この薬とこのサプリメントの組み合わせなら安全とは一概には言えないため、必ず医師や薬剤師に相談したうえで使用することをおすすめします。
日本ではサプリメントは薬ではなく食品に位置づけられていますが、食品も含んでいる成分によって薬の効果に影響を与えることがあります。
たとえばワルファリンなど血液を固まりにくくし血流を保つ効果のある薬を飲む場合は、納豆やクロレラ、青汁などの摂取を控えるように指導されます。
これは、納豆やクロレラ、青汁にビタミンKという血液を固まらせるために必要なビタミンが豊富に含まれているからです。
さらに納豆の場合、納豆菌の働きにより大腸でビタミンKを増やす作用が数日間続いてしまうため、「1日くらいなら食べても大丈だろう」と考えてはいけません。
また成分の組み合わせで薬とサプリメントの相性が決まるため、製品単位で比べる必要があります。
手持ちの薬と飲んでみたいサプリメントの成分表を主治医や薬剤師に見せた上で、相談するとよいでしょう。
花粉症にサプリメントは効果があるのか?
対策や予防方法がいくつかある花粉症ですが、実際のところ花粉症に効くと言われるサプリメントに効果はあるのでしょうか。
厚生労働省の調査に基づく見解から見ると、花粉症に対してサプリメントに大きな効果を期待するのは難しいといえそうです。
まずサプリメントは薬ではないため、効果についての研究が不十分なものも多く、万が一体に影響があった場合でも製造元から補償が受けられない可能性も十分にあります。
また花粉症を含めアレルギー性鼻炎に対する薬の有効性を調査する際、30%近い人が実際は効果が出ていないのに効果があったと感じてしまう、プラセボ効果(プラシーボ効果)を得ることがあるという研究結果があります。
つまり本当は効果がなかったのに、普段とのちょっとした違いを「サプリメントの効果があった」と勘違いしてしまう可能性もあるのです。
特に花粉症の場合は、すぐにでも改善したいつらい症状と何年も向き合うことになります。確実性や即効性を求めるのなら、病院で治療を受けた方が効果的です。
乳酸菌、ビタミンD、れんこん、甜茶、じゃばら、ネトルは花粉症に効果あるの?
花粉症に効果があると言われる成分はたくさんありますが、本当に効果があるか疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと「人によっては効果がある可能性がある」としか言いようがなく、薬のように鼻詰まりをスッと治せるような食品や栄養素はまだ見つかっていません。
ここでは効果があると言われる乳酸菌、ビタミンD、れんこん、甜茶、じゃばら、青みかん、ネトルの7つについて、それぞれ詳しく調べました。
免疫力に関係する、乳酸菌などのプロバイオティクス
乳酸菌などのプロバイオティクスが花粉症に効果があるといわれるのは、こうした成分が腸内環境を整えることでアレルギーなどの反応を和らげる効果が期待できるためです。
プロバイオティクス全般ではなく、種類によっては効果があるのではないか、という可能性も指摘されています。
乳酸菌などのプロバイオティクスが根本から花粉症を治してくれるというわけではありませんが、花粉症の症状を抑えるためにまずは食事から工夫をしていきたい人にはおすすめの成分です。
ヨーグルトをはじめ、体外から取り入れた乳酸菌はその後腸内に定着してくれるわけではなく、ほとんど体の外へ出ていってしまうため、毎日少しずつ続けることが大切です。
免疫力やアレルギー症状の改善、ビタミンD
ビタミンDはきくらげなどのキノコ類や、魚類に豊富に含まれているビタミンで、人間の体内でも紫外線を浴びることで生成されます。
ビタミンDというとカルシウムやマグネシウムの吸収を効率よく行い、健康な骨づくりに欠かせない栄養素の1つです。
一方で、摂取することで細菌やウイルスを殺す作用を持つカテリジンというタンパク質を増やすほか、皮膚のバリア機能を高める効果など、免疫にも関わっていることが判明しつつあります。
冬場は紫外線にあたる機会が減ることから、ビタミンDの生成量が少なくなり、風邪やアトピー性皮膚炎が酷くなるのではないか、という意見もあります。
本当に花粉症を根本から改善してくれるのか、症状を和らげるのかといった点についてはまだ議論は必要とされますが、不足しないように補いたいビタミンであるのは事実です。
2018年の国民健康・栄養調査によると、日本人のビタミンD摂取量は男性で平均6.9μg/日、女性で平均6.3μg/日であると分かっています。
この摂取量はどちらも、ビタミンDの1日当たりの目安量である5.5μgを満たしています。
効率よくビタミンDを補いたい方には、内臓ごと食べられるししゃもやしらす、キノコ類など、身近な食材がおすすめです。
目安として、ビタミンDが豊富なしらす干しや乾燥したきくらげなら、10g程度で1日分のビタミンDを補えます。
腸内環境を整える、れんこん
食品の中で花粉症に効果があるとよく言われるものの1つが、れんこんです。
しかし、れんこんが持つ抗アレルギー作用について研究は行われているようですが「抑制効果の示唆」に留まっており、効果が必ずあるとは言えないようです。
またれんこんは薬膳の食材としても使われていますが、体の中の熱を冷ます効能や血行不良改善、二日酔い改善といった目的で用いられることが一般的です。
ただ、れんこんには食物繊維やビタミンCが豊富で、肌の健康や胃腸を整える効果があるため、れんこんを乾燥・粉末にしたれんこんパウダーなどを食品として摂り入れることは健康維持に効果がありそうです。
また体質的な理由やアレルギーで乳製品を摂取するのが難しい人も使いやすく、長い目で腸内環境を整えようと考えている人や、食物繊維を日ごろから摂り入れたいと言う人にれんこんはおすすめです。
以上のことから、れんこんが花粉症に効果があるかどうかについては、強く期待しすぎない方が賢明です。
中国で古くから使われてきた、甜茶
甜茶とは中国語で「甘いお茶」を意味し、日本でも一般的に入手できるバラ科キイチゴ属の植物から作られます。
アレルギー対策に効果があるとされるポリフェノールを含んでいるほか、中国では古来より風邪などの症状改善に用いられてきました。
花粉症を発症する前から取り入れている人の方が効果が高かったことを考えると、春先など花粉の飛散が本格化する前から取り入れることで症状を和らげる可能性が示唆されています。
普段のお茶を甜茶に置き換えると取り入れやすいでしょう。
甜茶は、花粉症だけではなくその他のアレルギーに関しても効果が確認されています。
※ヒスタミンはアレルギー反応をもたらす物質
ナリルチンを豊富に含む、じゃばら
じゃばらは柑橘類の1つで、硬い果皮とやや苦みのあるすっぱい果肉が特徴的な果物です。
柑橘類に含まれるフラボノイドの1種で、アレルギー症状を抑える可能性があるとされるナリルチンの含有量が非常に多いことから、花粉症に有効ではないかとする意見があります。
花粉症の症状を必ずしも抑えてくれると決まっている訳ではないものの、その人気の高さからコンビニなどでもじゃばらを使用した製品を購入出来る場合もあり、手に入りやすい商品を探している人に向いています。
ナリルチンやヘスペリジンを含む、青みかん
じゃばら以外にも、ナリルチンやヘスペリジンを豊富に含む果実として早摘みされた青みかんが挙げられます。
特に有名なものとしては、近畿大学が農学部・薬学部・生物理工学部・付属農場・東洋医学研究所がそれぞれ共同開発した「柑橘類薬用研究・開発プロジェクト」によって生まれたサプリメントが挙げられます。
近畿大学が大学発のベンチャー企業を成立させて作り出したもので、大学の研究成果がそのままサプリメントに直結している点が特徴です。
ヒスタミンが豊富な、ネトル
ネトルとは、イラクサ科に属するハーブの1つで、豊富な鉄分の他にヒスタミンを含んでいます。
ヒスタミン自体はアレルギーを引き起こす成分であり、花粉症で言えば鼻づまりや目のかゆみを起こす元となる成分です。
しかし、ヒスタミンは少量ずつ体内に取り込んでいく過程で、体がヒスタミンに慣れ、アレルギー反応を和らげる作用をもたらすとされています。
病院でも行われている減感作療法も似たような仕組みではあるものの、病院で受ける治療とは異なり、安全性が確保されているわけではないため、万が一アレルギー反応が出た際の対応が困難です。
摂取による下痢や、アレルギー性皮膚炎の発生など有害事象が起きたケースもあります。
また妊娠中の人にとって、イラクサ科自体が流産や子宮刺激作用があるため「ハーブだから安全」と安易に考えず、自己判断で使用するのは控えましょう。
サプリポートは花粉症に関するアンケートを実施しました!
2020年1月、サプリポートは全国400人の花粉症の方を対象に花粉症に関するアンケートを実施しました。
ここではアンケート結果のうち、花粉症の症状、花粉症の対策、花粉症サプリメントの使用感についてご紹介します。
アンケートの詳しい結果は、以下の記事でまとめています。
400人が回答!花粉症の症状や対策、サプリメントの効果、つらかったエピソードを聞きました!花粉症の症状
花粉症を自覚している方の約94%が鼻の症状、約85%が目の症状を抱えていることが分かりました。
花粉症の人の多くが、鼻と目の症状をどちらも抱えていることが推測されます。
ただし上記のグラフからも分かるように、鼻の症状がつらいと感じる人が圧倒的に多いようです。
今回のアンケートで寄せられた回答から、花粉症で大変だったエピソードを一部ご紹介します。
・鼻詰まりで慢性的な睡眠不足に陥り、移動中や仕事中に睡魔に襲われ支障をきたす
・テスト中に鼻水が気になりすぎて集中できなかった
・ジョギングが趣味ですが、花粉症の出る時期はマスクを着けて走らなければならない
・外に出るだけで、鼻水が止まらなくなって、一人で泣いているみたいな状態になる
実践している花粉症の対策
86%の方がマスクの着用、約60%の方が点眼薬・目薬の利用によって、花粉症対策を実施しているという結果になりました。
今回のアンケートでは、半数以上の方が花粉症対策のために1シーズンにつき3,000円以上かけていることも明らかになりました。
サプリメントなどの食品・飲料による対策
花粉症対策のためにサプリメントなどの食品、飲料を使用したことがある方のうち、26.4%がその効果を実感したと回答しました。
具体的には、ヨーグルト、甜茶、レンコン、じゃばらなどサプリメントにもよく使用される食品が挙がりました。
サプリメントでは、カルピスのアレルケアを利用している方がいらっしゃいました。
花粉症におすすめのサプリメント3選!口コミを集めました!
花粉症は腸内環境と深い関わりがあるとも言われています。ここでは、腸内環境を整えてくれるサプリメントとして知られており、国内生産の安全度の高いサプリメント3つを口コミとともに紹介します。
口コミ評価が高いカルピス アレルケア
L-92乳酸菌(ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株)を含むサプリメントであり、体の中からバランスを整えることを目的としています。
乳酸菌飲料のカルピスでおなじみのカルピスが開発したサプリメントで、2017年12月時点で100万人以上の人が使用しています。
その信頼度の高さに加えて、1日当たりおよそ56円、1か月飲んでも2,100円というコスパの良さも魅力的です。
またアレルギー原因物質の27品目を含まないアレルゲンフリー製品かつ、配合される成分もとてもシンプルなので、内服に伴う危険性が少ない商品といえます。
口コミでは花粉症のシーズンが始まる前から飲んでいた人の場合、改善を感じる人も見られました。乳酸菌には合う合わないがあるため、効果が出ないこともあるようです。
中長期的な体質改善を考える場合、手始めに飲むには価格的にも安いのでおすすめです。
20年以上の信頼ならヘルスエイド ビフィーナEX
1996年の発売以来、2018年で22年目を数えるロングセラー商品です。
顆粒タイプのサプリメントで、90%近い乳酸菌が生きたまま腸に届くことに加え、善玉菌を増やすオリゴ糖顆粒が含まれています。
ビフィズス菌(ロンガム種BB536)が含まれており、排便回数がアップしたという研究結果も報告されています。
口コミでは便通がよくなったという効果を実感している人が多く、安全性も高いので初心者向けとする人もいました。
花粉症に関してはゆっくりと改善していくこともあるようで、排便効果も求めたいという人におすすめです。
ヘスペリジンが豊富、太陽堂製薬 花粉じゃばらサプリ
じゃばらとは柑橘類の1種で、他の柑橘類がない北山村の中で育てられているため、他の柑橘類と種が交わらない点が特徴です。
フラボノイドの1種であるヘスペリジンが豊富に含まれており、花粉症に効果的として注目されています。
ただヘスペリジンの効果については、臨床研究がまだまだ進んではおらず、アレルギーへの作用はまだ不明確です。
薬との飲み合わせにおいて注意が必要で、血圧を下げる、血液をサラサラにする薬の効果を高める可能性があります。
また、ジアゼパム(眠剤)と併用すると、鎮静作用を高めてしまう恐れがあるため、すでに内服中の人は使用を控えましょう。
同じ太陽堂製薬からじゃばらの成分を使用した飴が出ているため、じゃばら自体が気になる人はそちらを試すのも1つの手です。
・かゆみがすーっと引く感覚がある
・市販の花粉症の薬とは違って眠くならない
・鼻水が出なくなった
DHCやファンケル、ヤクルトなどの花粉症サプリメントはどう?
花粉症におすすめの3つのサプリメントを紹介しましたが、ドラッグストアなどでも気軽に手に取れるメーカーのサプリメントにはどんなものがあるのでしょうか。
また「花粉症に効果がある」と耳にして気になっている人も多いサプリメントについても、解説します。
DHCの花粉症サプリメント
DHCでは花粉症が気になる人向けのサプリメントとして、複数の成分をまとめた「むずむず」やアレルギーなど花粉症に良いとされる「甜茶」があります。
また乳酸菌製品についても、カプセルタイプの「乳酸菌EC-12」とゼリータイプの「1兆個の乳酸菌ゼリー」があります。
「乳酸菌EC-12」の方は、アレルケアよりさらに価格帯が安いため、気軽にスタートさせて3か月続けて毎日飲みたいと考える人にとっては、手が出しやすい商品と言えます。
ファンケルの花粉症サプリメント
ファンケルにも乳酸菌サプリメントはありますが、それより人気がある商品として「シソ&甜茶 グスノン」が挙げられます。
シソと甜茶のエキス、乳酸菌、ハト麦エキス、ルイボス茶エキスが含まれています。
ただシソや甜茶の花粉症への効果については、科学的根拠がほとんどありません。値段的にはお手軽なため、試しに飲む、という点ではハードルが低いサプリメントです。
ヤクルトの花粉症対策ドリンク
ヤクルトの場合、サプリメントではなく代表的な乳飲料である「ヤクルト」が花粉症に効果があると言われます。
ヤクルトにはラクトバチルス・カゼイ菌に属するシロタ株が含まれており、胃酸や胆汁にも耐えることができる代表的な生きたまま腸に届く菌の1つです。
実際に日本とイギリスで行われた実験によると、花粉症の症状を軽減させ、症状悪化を遅らせる傾向がある、ということが分かりました。
しかし、中程度の花粉症の人には効果があったが重度の人にはあまり効果がなかった、など、不明確な点も残されているため、今後も研究は継続されるようです。
また、人気があるものとして特定保健用食品にもなっている「ヤクルト Ace」も挙げられます。
この商品は善玉菌の餌となるガラクトオリゴ糖を豊富に含んでおり、腸内環境を整えていくにはおすすめです。
青みかんサプリメントはどう?
青みかんサプリメントは、上記の花粉じゃばらサプリと同じくヘスペリジンやナルリチンを豊富に含みます。
ヘスペリジンやナルリチンは未熟な柑橘類の果皮に多いため、青みかんと呼ばれる早摘みのみかんを使用したサプリメントが多いようです。
しかし、ヘスペリジンをどのくらい摂れば効果的なのか、といった情報も不確定なため、使用する際はメーカーが指定した量をきちんと守って摂るようにしましょう。
iHerbで買える!おすすめ花粉症対策サプリメント
海外にもアレルギーに悩む方は多く、日本と同様に様々なサプリメントが販売されています。
今回はiHerbで人気のある、アレルギー向けのサプリメントをチェックしました。
iHerbはクーポンを利用することでより安く購入することができます。まずは、iHerbでのお得な購入方法を解説します。
母乳などに含まれるラクトフェリンを補う、Jarrow Formulas, ラクトフェリン 250mg
ラクトフェリンは母乳に豊富に含まれるタンパク質の1種で、腸内環境を整える効果が高いとされています。また鉄を結合する能力が高いことから、貧血にも効果があるとされます。
免疫力をアップさせたい方や、腸内環境を整えたい方におすすめです。
・鼻炎やニキビが良くなった
・貧血が改善され、身体が動きやすくなった
免疫力向上に、Sambucol, ブラックエルダーベリー 発泡性タブレット
ブラックエルダーベリーはインフルエンザに対し有効性がある可能性が示唆されている果実で、ばらつきはあるものの上気道症状(せきなど)の症状の軽減と関連が報告されています。
そのブラックエルダーベリーを水に溶かして飲むタブレットタイプのサプリメントで、水に入れると微発泡性のある甘いドリンクになり、4歳以上の子供から飲むことができます。
・風邪のひき始めに飲むと症状があまりでない
・花粉症シーズン前の体力が落ちやすい時期に飲んでおくと、症状が出にくい気がする
花粉症体質改善目的にサプリメントの利用はあり!
上六ッ川内科クリニックの院長であり、日本アレルギー学会専門医である三島渉先生によると、腸内環境を整えることがアレルギーの改善、ひいては花粉症対策に効果を発揮する可能性があるとしています。
サプリメントは即効性があることは少なく、どちらかというと体質を改善したり、不足する栄養分を補う目的で使用することを推奨していることがほとんどです。
そのため、花粉症に効くサプリメントを探す場合は、アレルギー体質の改善を目指すことがポイントになります。
サプリメントは体質改善が目的なので、長期的に飲む必要があることも考慮して、気になったタイミングで早い時期から飲み始めた方がよいでしょう。