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青汁を飲むと起こる副作用は飲みすぎが原因かも!
青汁は、大麦若葉、ケール、明日葉など栄養価の高い緑葉野菜を原材料としています。
それらを生のまま絞った搾り汁を、青汁と呼んでいます。
原材料によってその含有量に多少の差はありますが、青汁には、食物繊維や各種ビタミン、ミネラル、酵素などが豊富に含まれています。
青汁は食品ですので、摂取目安量の記載はあるものの、厳密に飲む時間などが指定されているわけではありません。
過剰摂取には注意が必要
一日の摂取目安量を超えた飲み方を続けていると、青汁に含まれている成分の過剰摂取につながり、さまざまな副作用が起こりえます。
腸の環境を整える食物繊維は、摂り過ぎるとかえって腸内環境を乱すことにつながります。
消化酵素で消化されない食物繊維は、過剰摂取で腹痛や便秘、下痢などを引き起こします。
青汁に含まれるビタミンには水溶性、脂溶性があります。
水溶性ビタミンは体外に排出されやすいため、体に蓄積される心配はありません。
一方、脂溶性ビタミンは油脂に溶けやすく、体内では肝臓や脂肪組織に蓄積される性質を持ちます。
脂溶性ビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあります。
通常の食事をしている限りビタミン類の過剰摂取になることはほぼありませんが、サプリメントや青汁などの過剰摂取がこれらのビタミンの過剰摂取につながる恐れがあるのです。
特に、ビタミンA、ビタミンDの過剰摂取は体に有害な影響を及ぼす可能性があるとされています。
ビタミンAの過剰摂取は、肝障害などの副作用につながります。
ビタミンDの過剰摂取は、腎障害、高カルシウム血症などにつながります。
このように、食品である青汁でも、過剰摂取はさまざまな副作用を引き起こす可能性があることが分かります。
一日の摂取目安量を守って使用することがとても大切なのです。
青汁が飲むと緑色の便が出るけど大丈夫?
ところで、青汁を飲んだら緑色の便が出たという意見が時々聞かれます。
副作用とは言えませんが、参考までに記載させて頂きます。
緑色の便が出たとしても、病的な理由ではないため安心しましょう。
ケールや大麦若葉など青汁の原材料の影響で起きる、下痢など好転反応の具体例を紹介!
好転反応とは、東洋医学の考え方のひとつです。
症状が良い方向に向かう時に一時的に起こる体の不調を指します。
一般的に、好転反応は、デトックス食や整体などを行ったことにより、大量の老廃物が血液中に流れることが原因で起こるとされています。
青汁を飲んだ人による口コミの中にも、腹痛、下痢、眠気、だるさ、頭痛、ニキビ、吹き出物などが好転反応として現れた、という声が時々見られます。
それらの症状が、青汁を飲んだことによる好転反応であるとは言い切れません。
原材料であるケールや大麦若葉が原因となって起こったアレルギー反応であることも考えられるためです。
そのほか、ケールや大麦若葉に含まれるビタミンAの過剰摂取による症状である可能性も否めません。
青汁を飲んで起こる不調が、好転反応なのかその他の原因から起こっているものなのかを判断することは、非常に難しいといえます。
何らか症状が出た場合は自己判断で継続せず、一度飲むのをやめてみるのも必要でしょう。
不安な場合は、医師に相談することをおすすめします。
あなたは青汁を飲んではいけない?ワーファリン、抗がん剤利用者は青汁を飲んでいいのか解説
青汁には食物繊維や各種ビタミン、ミネラル類などさまざまな成分が含まれており、それらは通常、体の状態を良くするよう働いてくれるものです。
しかし、持病治療中の疾病、服薬中の薬などによっては、青汁に含まれる成分を摂ることが好ましくない場合があります。
心疾患などで血液の凝固を防ぐワーファリンを飲んでいる人は、青汁を飲むことを控えましょう。
青汁に含まれるビタミンKにより、その働きが弱まってしまうためです。
また、腎臓の疾患がある人は、高カリウム血症を招く恐れがあるため、カリウムを多く含む青汁は控えるべきでしょう。
肝臓の疾患のある人も注意が必要です。
青汁の過剰摂取によるビタミン類の過剰摂取が、肝機能を低下させる恐れがあるためです。
抗がん剤治療中の人は、葉酸を含む青汁の摂取を控えましょう。
自分の体調、服薬中の薬、治療中の疾患などを振り返って、これらに該当する場合は青汁を控えることをおすすめします。
大正製薬、まるかん、モリモリスリムの青汁の注意点とは?アレルギーなどに要注意!
ここでは、ネット上で副作用について心配している人が多い青汁についてご紹介します。
大正製薬 コレスケアキトサン青汁
大正製薬のコレスケア キトサン青汁には、カニ由来のキトサンが含まれています。
コレステロール値が気になる人向けの商品ですが、甲殻アレルギーの人はキトサンによるアレルギーが起こる可能性もありますので、注意が必要です。
まるかん 青汁酢
まるかんの青汁酢は、5種類の材料を使った青汁、黒酢、ウコン、カルシウム、ビタミンを含む商品です。
豊富な栄養素を一度に摂れる商品ですが、原材料にクロレラを含んでいます。
ビタミンKが豊富に含まれるクロレラは、ワーファリンを服用中の人は避けるべき成分ですので注意しましょう。
モリモリスリムフルーティー青汁
便秘解消できるとの口コミの多い美容健康茶であるモリモリスリムの青汁版です。
大麦若葉青汁に、野菜、フルーツ、ハーブ、食物発酵エキス、乳酸菌などを加えています。
乳酸菌とその働きを助ける酵素によってですっきりしたお通じが期待できます。
上記に該当する人は、使用を避けた方が良いでしょう。
体に優しい青汁の飲み方、対処法を紹介!
青汁を飲むならば、体への影響が少なく効果的な飲み方をしたいものです。
ここでは、体に優しい青汁の飲み方のポイントをご紹介します。
温度
青汁にはさまざまな形状のものがありますが、粉末状のものは水分に溶かして飲みます。
溶かす水分が良く冷えた状態だと、体を冷やす原因になりかねません。
かといって、熱湯で溶かしてしまうと青汁に含まれるビタミンや酵素が分解されてしまいます。
溶かす水分は、人肌程度(40℃くらい)のものを使用しましょう。
体を冷やさず、栄養も保った状態で青汁を楽しむことができます。
摂取量
青汁は薬品ではなく食品ですので、飲むタイミングや量が厳密に決められているわけではありません。
しかし、記載されている摂取目安量は守るようにしましょう。
摂取目安を超えた飲み方を続けることで、青汁に含まれる成分の過剰摂取につながり、さまざまな不調が起こることも考えられるためです。
一日の摂取目安量の範囲内であっても、一度にまとめて飲むのはあまりおすすめできません。
一度に体内に吸収できる成分の量は決まっており、吸収されなかった分は体外へ排出されてしまうためです。
小分けに飲む、継続して飲むことが、栄養吸収の面でも継続しやすさの面でもおすすめできる飲み方です。
飲むタイミング
先にもお伝えした通り、食品である青汁には飲むタイミングについて厳密な決まりはありません。
そのため、青汁を飲むタイミングは、人それぞれ異なることでしょう。
飲むタイミングについては、飲む人が最も飲みやすいタイミングでよいのです。
ここでは、青汁の効果を考えたときにおすすめできるタイミングをいくつかご紹介しましょう。
まず、ダイエットに挑戦している場合は食事の前に飲むのがおすすめです。
青汁を一杯飲むことで腹持ちが良くなり、そのあとの食事の食べ過ぎを防止することにつながるためです。
3食のうち、どれかを青汁に置き換えてもよいでしょう。
その場合は、腹持ちが良く、たんぱく質も摂れる牛乳割りや豆乳割りをおすすめします。
食後の血糖値の上昇を抑えたい人には、食事と一緒に飲むのをおすすめします。
青汁の含まれる食物繊維が、食事の糖の吸収を穏やかにしてくれることが期待できるためです。
野菜が苦手な人や子供には、おやつの代わりに青汁を飲むのをおすすめします。
割るものを工夫したり甘みを少し加えたりすることで、スイーツ感覚で美味しく野菜不足を解消できるでしょう。
副作用が起こりにくいおすすめ青汁!
ここでは、原材料の安全性やシンプルさ、口コミなどを参考に、青汁の中でも比較的副作用が起こりにくい商品を3つご紹介します。
スーパーフードケールで緑黄色野菜チャージ!ヤクルト 国産ケール青汁
ヤクルトの国産ケール青汁は、九州の国東半島で無農薬で栽培された安心のケールを、収穫したその日のうちに絞って加工してします。
ケールの飲みにくさを抑え、マイルドに仕上がっています。
・青汁初挑戦で最初は青臭さを感じたが、牛乳に混ぜると美味しく飲める。便秘薬なしでは出なかった頑固な便秘が快調になり、ニキビも出なくなった
・ケール青汁には飲みやすくするためにいろいろ混ぜているものが多い。この青汁は余分なものが混じっておらず、最初はケールの味に驚いたものの、すぐに慣れた。さらっとして飲みやすい
・いろいろな青汁を飲んでいるが、これは特に飲みやすい。味は緑茶のようでほんのり甘みを感じるほど。飲み物として美味しいのでおすすめ
純国産原料だけ!日本薬健 金の青汁 純国産大麦若葉粉末100%青汁
日本薬健の金の青汁 純国産大麦若葉粉末100%青汁は、九州産の大麦若葉のみを使用した青汁です。
甘味料や保存料などは一切含まず、大麦若葉の粉末のみというシンプルな商品です。
大麦若葉ならではの香ばしい味わいを楽しめます。
・甘味料や添加物が入っておらず国産の大麦若葉だけというシンプルさが良い。やや溶けにくいのが難点ではあるが、便秘解消につながったので大満足
・豆乳に溶かして毎日飲んでいる。ほんのり甘い抹茶ミルクという感じでとても飲みやすい。飲み始めて2日目で便通が改善した。価格も手ごろなのでこれからも続けたい
・九州の契約農家による無農薬栽培された大麦若葉を使用しているということで安心して飲めている。多少青臭さはあるが苦みがなく飲みやすい
5種類の国産野菜が摂れる!サンスター 健康道場 粉末青汁
サンスターの健康道場 粉末青汁は、無農薬栽培の国産野菜のみを使用しています。
ブロッコリー、ケール、大麦若葉、明日葉、モロヘイヤの5種類の野菜で作った青汁です。
1食当たりの量が3g程度の青汁が多い中、この商品は10gと多く、1日1袋で野菜不足を補えます。
・野菜が厳選されており、味も手作り青汁に匹敵する美味しさ。体質改善と病気予防の為にずっと続けたい
・1包が多いため、食事で野菜をまあまあ摂れたなと思う日は、二人でシェアするなどして調整しながら飲んでいる。味がとにかく良い
・最近よくある飲みやすくした青汁とは異なり、溶けにくいししっかりと濃い味がする。本来の青汁を飲みたいという人におすすめしたい
青汁は豊富な栄養を含む優れた食品です。
体調や治療中の疾患などを確認しながら、正しく食生活に取り入れ、毎日の健康づくりにお役立てください。