中性脂肪サプリメントのおすすめ3選!効果はある?

そもそも中性脂肪とは?高くなってしまう原因とは?

中性脂肪が高い、と健康診断で指摘を受けて気になっている人も多いのではないでしょうか。

中性脂肪は体内で最も多い脂肪であり、食事で摂取した脂肪が腸で吸収されて肝臓に蓄えられたものがもう一度血中に分泌されたものと、血液中に取り入れられたものの2種類があります。

私たちの体の中では大切なエネルギー源として扱われ、余ったものは脂質として体にため込まれ、いわばエネルギータンクのような役目を果たします。

中性脂肪が高くなってしまう原因として、もともと遺伝や生まれつきの異常という人もいます。

既に内分泌系の病気、糖尿病貧血、ネフローゼ、肝臓の病気を抱えている場合も、血中の中性脂肪が高くなることがあります。

しかし特に多くの人が気をつけたい原因が、食事によるものです。アルコールや糖分、脂質が多いものを摂りすぎても、血中の中性脂肪が高まります。

血液検査でどこを見ればいいの?

中性脂肪値は、TG(トリグリセリド)という項目を確認します。基準値も一緒に表示されていることが多いので、その範囲内にあるかどうかが1つの目安となります。

TGの基準値は50~140mg/dLですから、この範囲にあるようならそれを維持していくことが大切です。

食後12時間を過ぎたときの中性脂肪(トリグリセリド)が150mg/dLを超えていると、高トリグリセリド血症として脂質代謝異常症の範囲です。

できるだけ正常値に戻るよう食生活を整えたり、場合によっては薬による治療も必要になります。担当の医師に相談しながら、生活面の改善を行っていきましょう。

一方で50mg/dL以下だった場合には、甲状腺機能亢進症や栄養不足が懸念されます。こちらも治療が必要になる場合もあるため、医療機関へ相談することをおすすめします。

コレステロールとは何が違う?

中性脂肪とコレステロールは、両方とも血液の中を流れる小さな脂肪の粒です。

両方とも悪いものに思われがちですが、体にとっては大切な役目を持っているがために、多すぎても少なすぎても問題になります。

中性脂肪とコレステロールの違いは、その合成過程と体における役目です。

コレステロールは体を構成する細胞を守る細胞膜の保護や、胆汁酸というホルモンなどの調整を司る物質の原料となります。

また男性ホルモンや女性ホルモンを作り出す際にも使われるため、減りすぎても良くないのです。

コレステロールは肝臓で、体内の糖や脂肪を原料として作り出されるほか、毎日およそ20~30%ほどは食事から補給されます。

総コレステロール値の見方は?

基準値は120~220mg/dLであり、基準値より高い場合は高コレステロール血症と判断されます。

食生活や運動不足が原因であることが主ですが、中には糖尿病など他の病気が背景にあったり、ステロイド薬の副作用として高コレステロール血症が起きている場合もあるため、一概には言えません。

反対に110mg/dLと基準値以下を示している場合は、栄養不足や甲状腺機能亢進症、肝臓疾患、貧血といった他の病気も予想されるため、検査を受けた医療機関に対応を相談していくことが必要です。

コレステロールは2つに分かれている

コレステロールは、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールに分かれており、両者がバランスよく存在することがとても重要です。

LDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを体の隅々まで運ぶ役目を持っています。つまり、細胞膜の保護を体中に行き届けるには欠かせません。

しかし増えすぎると、血管の壁に付着してしまい、次第に酸化して蓄積していくと、血管が細くなってしまいます。やがて血栓が出来上がると、動脈硬化を進行させる原因になってしまいます。

このLDLコレステロールを回収し、適切な状態になるように抑制してくれるのがHDLコレステロールです。

しかし中性脂肪と同様に、コレステロールの多すぎる食事をとると、血中に流れるコレステロールの量が増えていき、コレステロール値が上昇します。

すると、HDLコレステロールが減少していき、2つのコレステロールのバランスが崩れることで、動脈硬化が進行しやすくなってしまいます。

基準値としては、LDLコレステロールは140mg/dL以下であれば正常値で、HDLコレステロールは40mg以上あることが必要です。

中性脂肪を下げるべき理由を解説!

中性脂肪が高いことは動脈硬化を悪化させる要因になるため、中性脂肪を下げた方が良いと言われています。

動脈硬化とは血液を全身に巡らせる動脈が硬くなることで、梗塞や脳出血、心筋梗塞、狭心症といった重篤な疾患の原因となります。

脳梗塞予防におすすめのサプリメント4選!効果のある成分と予防法を解説!

これらの症状は予兆がない上に起きてしまうと命に関わる重大な疾患です。

中性脂肪が高い人は「少し脂を摂りすぎたんだ」「食後の値だし」と安易に考えず、生活改善などに取り組んでいきましょう。

中性脂肪を下げるべき理由を解説!

中性脂肪を下げるために処方される薬とは?副作用はある?

基本的に運動療法と食事療法がメインですが、中性脂肪が基準値より高く危険因子(高齢、糖尿病など)に当てはまる人や、著しく中性脂肪が高い人(500mg/dL以上)は薬物療法が選択肢に加わります。

最も下げる効果が高いのがフィブラート系製剤で、中性脂肪を下げるとともにHDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあります。

しかしごくまれに横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)という重篤な副作用が生じることもあり、処方時は気になる症状があればすぐ医師に相談することが大切です。

副作用がより少ない薬としてはニコチン酸系製剤があり、血行をよくする作用のほか、総コレステロールと中性脂肪両方を減少させます。

顔が赤くなることやほてりといった副作用を感じる人も多いのですが、これは血管を広げる作用によるものであり、基本的にそれほど大きな副作用がないので長期的に飲んでも安全度が高いとされます。

さらに副作用が低いものとしては、EPA製剤が挙げられます。イワシやサバといった青魚に含まれるイコサペント酸(EPA)と同様の成分で、中性脂肪を減らす働きを持ちます。

市販のサプリメントでも摂取できる成分であり、ある意味では身近な成分です。

EPAは血小板の働きを抑えるので、血管内で血液が固まって出来る血栓を防ぐ効果もあります。

しかし、そのために歯茎の出血や鼻血が起きたり、ワルファリンなど抗血栓薬を一緒に飲んでいる人は血が止まりにくくなる可能性があるので、注意が必要です。

中性脂肪を下げる食事・生活習慣とは?

まだ薬物療法の範疇ではないが中性脂肪が高めで気になる人や、基準値を上回りそうな人は食事を中心に改善するのが最もお金がかからず手軽です。

まずは食事で自分がどれくらいカロリーを摂取しても良いのか、適正なカロリー量を求めることから始めましょう。

カロリーを摂りすぎると余分なエネルギーが肝臓で合成された結果、血中の中性脂肪が高くなってしまうのでよりリスクが高まります。

脂肪を摂りすぎないようにすることより、カロリーを摂取しすぎない方が重要とされます。

野菜を中心とした食事をメインに、鶏むね肉や青魚など脂肪分が少なく高たんぱくな肉類や魚類を摂るようにしていきましょう。

また脂肪自体の酸化を防ぐためにも、ビタミンCビタミンEなどの、抗酸化作用を持つ成分をとることも大切です。

飲み物は緑茶がおすすめ

緑茶に含まれる茶カテキンには、脂肪の代謝をアップするほか、脂質を減らす働きがあるとされます。

たとえば特定保健用食品として指定を受けているヘルシア緑茶は、このカテキンの作用に着目した商品です。

またウーロン茶の中に含まれる成分に注目した特定保健用食品としては、黒烏龍茶(サントリー)があります。

どちらもおすすめの飲み物ではありますが、「飲んでいるから大丈夫」となる魔法の飲み物ではありません。

あくまでも健康の一助となる可能性があるものとしてとらえましょう。

運動は有酸素運動がおすすめ

酸素を取り入れながらゆっくり続けられる有酸素持久運動を生活に取り入れ、体の中のエネルギーを不足させることで、中性脂肪を燃やすことも大切です。

早歩きやジョギング、水泳、サイクリングが手軽で負荷も少ないので、トライしやすいとされます。

こうした運動を最低30分、週に3回以上行うことが理想的です。続けることが大切なので、食事に関しても運動に関しても、急に全部を習慣づけずに1つずつ行っていきましょう。

中性脂肪が気になる方へサプリメントの選び方を解説!効果のある成分とは?

中性脂肪を下げる際の薬物療法にも活用されているEPAを含むサプリメントを生活に取り入れるのは、青魚をなかなか食べる機会がない人にとって効果的です。

厚生労働省でも健康を目的とした摂取量として、EPAとDHAを合わせて1日あたり1g摂取することが望ましいとしています。

特にEPAは動脈硬化や血栓予防、血圧低下、LDLコレステロールの減少といった作用があるため、メインとして摂りたい成分です。

生魚を1日1切でも摂るようにすると、食生活の中で摂取できますが、難しい場合はサプリメントの活用も視野に入れましょう。

ただしあくまで食生活の改善をサポートする効果を期待するものであり、薬ではないことを心得たうえで使いましょう。

EPAやDHAは酸化しやすく、酸化した成分を摂取することは細胞を傷つける原因にもなります。そのため、酸化防止対策が行われたサプリメントがおすすめです。

成分量としては、EPAとDHA合わせて400~600mgが摂取できるものをおすすめします。

というのも、EPAやDHAは青魚に豊富なのであって、他の食品からも補給できるためです。

またサプリメントの中には詳しい成分表記がないサプリメントも多く、本当にその成分が含まれているのか、安全度が高いのか不安の多いサプリメントもあります。

値段だけに惑わされず、成分や原材料、製造工程などが詳しく分かるサプリメントを選ぶことが大切です。

なお利用時は空腹時を避け、ゼラチンや大豆などアレルギーを持っている人は成分をしっかり確認することが重要です。

すでに治療中の人は必ず医師へ相談しましょう

DHAもEPAも、それぞれ薬との飲み合わせを注意しなくてはなりません。

注意したいのは糖尿病治療薬と降圧薬です。DHAは糖尿病治療薬の効果を薄める危険性があり、またEPA自体が血圧を下げる効果を持つために降圧薬を飲んでいる人は血圧が下がりすぎる恐れがあります。

この2つの薬を飲んでいる人は、必ずサプリメントを始める前に医師へ相談することを強くお勧めします。

サプリメントは気軽に始められる食品ですが、食品であっても薬に影響を及ぼすことはよくあることです。

自分の体と薬の効果を守るためにも、必ず相談しましょう。

青魚にアレルギーがある場合も

青魚由来のものに相性が悪い人もいます。

その場合は植物性の油を生活に摂り入れてみましょう。候補としては亜麻仁油などが挙げられますが、加熱に弱いため火を通さないドレッシングなどに活用するのがおすすめです。

ただしこちらも摂取しすぎはしないように、自分にとって必要な量を摂るように心がけましょう。

中性脂肪におすすめのサプリメント3選!

サプリメントと一口に言っても、どれが良いか分かりづらいですよね。

EPAやDHAに限らず、安全性や成分についてもしっかりしたものを選びたいところです。

届け出と消費者庁の審査を受けている特定保健用食品のサプリメントや、機能性表示食品として業者自体が届け出をしているものを選んでいくこともポイントになります。

機能性表示食品のEPA・DHAサプリメントはある?

機能性表示食品として届け出がなされているサプリメントは多く、もちろんEPAとDHAに関するものもたくさんあります。

たとえばディアナチュラの「EPA&DHA」や、ファインの「オメガEPA+DHA」もこれに当たります。

DHCから販売されている「DHA」も機能性表示食品で、30日分で1,000円前後と、1日当たり33.3円ほどでDHAとEPAを合計620mg摂取できるため、コスパを重視する人から人気があります。

またマルハニチロからは「DHAのチカラ フィッシュソーセージ」という、食品タイプのものも販売されています。

機能性表示食品は届け出をしないと表記してはいけないものですから、機能性表示食品と書いてあるかどうかを目安に探してみましょう。

では次に、しっかりと成分表記があり、安全度の高いおすすめサプリメントを取り上げてみました。

高配合を求めるなら、マイケア さかな暮らしダブル

EPAとDHAを含むサプリメントの中でも、EPA600mg、DHA260mgと高配合のサプリメントです。

酸化防止対策として、原料段階で天然ビタミンEとアスタキサンチン含有のクリアオイルが配合されています。

基本的に配合度が高い分だけ金額も上がりやすいのですが、手に取りやすい価格も特徴です。

口コミ
・魚料理が好きではない人にこすおすすめ
・20日くらい飲み続けたら体が軽くなった
・集中力がアップしているし、検査結果が改善した

さかな暮らしダブルの口コミ、効果はどう?アマゾンや楽天で買える?

上記の記事では、さかな暮らしダブルの効果や口コミについてより詳しくまとめています。また、こちらの記事経由ですと通常価格から10%オフで購入できます。

飲み忘れを防ぐ、大正製薬 大正DHA・EPA

サプリメントだとありがちな瓶入りではなく、1日分ずつ小分けになっているため「飲み忘れがち」という人におすすめのサプリメントです。

配合量もDHA400mg、EPA200mgと豊富であり、カプセル状にするためのゼラチンや酸化防止のビタミンEなど必要最低限の原材料だけなのも特徴です。

口コミ
・飲んでも魚臭さがないので続けやすい
・個別包装なので出張に持っていきやすい

トクホ基準なら、ニッスイ イマークS

ドリンクタイプのサプリメントでEPAが600mgと非常に配合量が高く、DHAも260mg含まれています。

特定保健用食品として厳正な審査のもと消費者庁の認可を受けており、成分量が表示通り含有されているか、安全度や有効性があるか消費者庁がしっかりと検査しているため信頼度の高いサプリメントです。

口コミ
・ヨーグルト味で飲みやすく忘れにくい
・即効性は高くないが効果は実感できる