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動脈硬化の原因は?もたらす悪影響は何?
動脈硬化は、中年以降に起こると思っておられませんか?実は動脈硬化は、産まれて間もなくから始まっています。血管の老化は誰にでも起こるのです。
しかし、症状が出てくるのは30歳を過ぎた辺りからです。誰でも徐々に進行していくものですが、不規則な生活をしていると早く悪化すると言われています。
動脈硬化の原因の一つは血管の老化なので、これは仕方のない事ですが、それ以外に五大危険因子と呼ばれるものがあります。それは高血圧、脂質異常、喫煙、糖尿病、肥満です。
これらの危険因子がある事で、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞や脳出血、目の奥が出血する眼底出血や腎硬化症などに罹るリスクが、高くなる事がわかっています。
脳梗塞予防におすすめのサプリメント4選!効果のある成分と予防法を解説!塩分の摂り過ぎや肥満が原因、高血圧
塩分を摂り過ぎたり、肥満が原因で血圧は高くなりやすく、高ければ高いほどリスクが大きくなります。
各コレステロール値に要注意、脂質異常
悪玉コレステロールのLDLコレステロール、総コレステロール、中性脂肪の数値が高かったり、または善玉コレステロールのHDLコレステロールの数値が低かったりすると、リスクは高くなります。
LDL(悪玉)コレステロールを下げる?サプリメントランキング!口コミはどう?1日20本以上でリスク激増、喫煙
1日20本以上吸うと、吸わない人より50%~60%もリスクが高くなります。
運動不足や過食が原因、糖尿病
糖尿病は遺伝だけでなく、運動不足や過食などでも起こる病気です。虚血性心疾患に罹った方の3/4が、糖尿病を合併していたとの研究結果もあります。
合併症も多い、肥満
肥満した人では、血液の中の脂質も多くなりやすく、高血圧や糖尿病を合併している事も多くなります。
動脈硬化を防止する生活習慣、悪い生活習慣は何?
動脈硬化を改善する生活習慣は、適度な運動をして、バランスが良い食事を腹八分目程度摂り、禁煙をして、十分な睡眠を取る事などです。
運動は、激しいものは必要ありません。30分程度のウォーキングやラジオ体操などで良いので、毎日続けられるものにしましょう。
逆に動脈硬化に悪い生活習慣とは、喫煙をして、運動をせず、食べ過ぎたりアルコールを飲みすぎたりする事です。またストレスを溜め込む事は、動脈硬化を悪化させる事になります。
動脈硬化に自覚症状はあるの?検査や治療、薬について解説
動脈硬化は「血管の壁にLDL(悪玉)コレステロール」が蓄積して、血管の通り道が細くなることです。
これがどんどん進行してしまうと病気に繋がるため、実は動脈硬化が始まった時点では自覚症状は全くありません。
さらに動脈硬化の進行した部位によって起きる疾患も症状も異なるため、脳で進行が進んだ場合は脳出血や脳梗塞、心臓なら狭心症など、疾患が起きる場所が違います。
また首に動脈硬化が進行している場合、脳への血流が悪化して日中の眠気が起きる場合があります。
全身の動脈に起きる可能性があり、心臓や脳以外にも足の動脈に起きたことでしびれや冷え、歩行中のだるさ等が起きることもあり、感じている体調不良が動脈硬化に由来するという場合もあります。
動脈硬化の検査方法
動脈硬化が進んでいるか調べるために、様々な検査を通して動脈硬化の進行によって起こりうる症状や原因となる病気がないか検査を行います。
動脈硬化の原因の章でも解説した糖尿病や脂質異常症、高血圧、喫煙歴、肥満度を体重や病歴だけでなく、実際の血液検査を通して調べます。
また尿検査によって、糖尿病や高血圧により腎障害が起きていないかチェックします。
心電図やX線、超音波検査で心臓の病気が進行していないか、動脈にプラーク(動脈硬化巣)が厚くできていないか、血流の速度はどのくらいかなども大切な検査項目です。
脳については、CTやMRIで検査が行われます。
動脈硬化が進んでいると分かったらどうするの?
動脈硬化の治療の基本は、生活習慣の改善です。
生活習慣が悪いままだと、薬を飲んでも効果が得られないことがしばしばあるためです。
まず原因の1つである飲酒や喫煙を減らし、できれば禁煙を目指していきます。これは煙草により動脈硬化になるリスクが、普通の人の3倍になるとされているためです。
食事面では動物性脂肪を減らし、魚介類の脂肪を多く摂るようにしましょう。
これはサンマやイワシ、サバなどの青魚に含まれる多価不飽和脂肪酸(n-3系脂肪酸、オメガ3脂肪酸)には、血液中の中性脂肪やコレステロールの低下、血液をサラサラにして血圧を下げる効果などが期待されるためです。
肥満度が高い人は、同時にカロリーコントロールも行います。
ただし運動については、すでに心臓や血管に病気があると分かった場合、医師の指示に従った範囲での運動に留めます。
まだ動脈硬化は進んでいる段階の場合は、息が苦しくならず誰かと話しながら続けられる位のウォーキングやジョギングを1日30分、可能であれば毎日行うことを目標とします。
動脈硬化を治療する薬はあるの?
すでに動脈硬化により、心臓の病気などを発症していた場合はLDL(悪玉)コレステロールを下げる薬であるスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)が使用されることが多いです。
また脂質異常症があればそれを治療する薬や、肥満症や血圧の改善を目的とした薬が用いられる場合もあります。
ただし薬の治療と同時に、食生活の改善や運動不足解消、禁煙、過度な飲酒を控えるといった、生活習慣全般の改善も進めることが重要です。
動脈硬化を予防、改善する食べ物、悪い食べ物はどれ?
動脈硬化を予防、改善するには、食生活の改善が求められます。動脈硬化に良い食べ物を積極的に摂りましょう。また、動脈硬化に悪い食べ物も知って、なるべく避けるようにしてください。
積極的に食べたい食べ物は以下になります。
- コレステロールを排出する1日350g以上の野菜
- LDLコレステロールを下げる青魚
- コレステロールの吸収を抑える大豆や大豆製品
- 食物繊維を多く含む玄米や全粒粉のパンや麺
- ミネラルや食物繊維を多く含む海藻
- 善玉コレステロールを増やすコーヒー
食べ過ぎに注意が必要な食べ物は以下になります。
- 1日8g以上の食塩
- 動物性脂肪のラードやバターなど
- 脂肪の多い肉類
- アルコール
- 糖分の多いお菓子やジュースなど
動脈硬化に効果効能のある成分を解説!
動脈硬化に効果があるとされる栄養素があります。食事から摂るのが理想的ですが、難しい時はサプリメントで摂るのもよいでしょう。
野菜や果物に多いビタミンC
ビタミンCはHDLコレステロールを増やして、LDLコレステロールが血管に蓄積するのを防ぎます。
しかしまだ研究ごとの結果のばらつきが大きいため、効果があるかもしれないという可能性の範囲にとどまります。
緑黄色野菜に多いビタミンE
ビタミンEは、コレステロールが酸化して過酸化脂質になり、血管壁を厚くしてしまうのを防ぎます。
ビタミンCの項目で解説したように、ビタミンEを単独で摂取した場合は、血管の内側の機能を健康に維持する可能性があるとされています。
血管の内側の機能をチェックし、安静時と血流解放時の差があるかどうかで動脈硬化を判断する検査である血流依存性血管拡張反応に関しても効果があることが示唆されています。
しかし、報告された摂取量は推奨摂取量をはるかに上回っており、サプリメントを飲むことによる効果を決定的に裏付ける証拠とは言えません。
野菜や蒟蒻に多い食物繊維
食物繊維は、LDLコレステロールに吸着し、排出する事でコレステロールを下げます。
特に水溶性食物繊維と呼ばれる、昆布やワカメ、こんにゃく、大麦などに豊富な食物繊維は、粘り気が強く胃腸の中をゆっくり動く過程で、胆汁酸やコレステロールlを吸収・排泄してくれます。
よく特定保健用食品などに使われている難消化性デキストリンは、この水溶性食物繊維にあたります。
特に蕎麦に多く含まれるルチン
ルチンは、血管を拡張して、血流を多くする働きがあります。
日常生活でもルチンを摂取する機会はあり、そば茶に豊富です。
青魚に多いオメガ3系脂肪酸(DHA・EPA)
オメガ3系脂肪酸は、血管壁の細胞膜をやわらかくして血流を良くしたり、血小板の凝集を抑制して血液をサラサラにします。特に医薬品にもなっているEPAが効果的です。
玉ねぎに多く含まれているケルセチン
ケルセチンは、血管壁にコレステロールが蓄積するのを抑える働きがあり、コレステロールを下げます。またLDLコレステロールが酸化するのを防ぐ為、動脈硬化に効果があるとされています。
しかし複数の研究を分析した結果、血圧低下および血液中の脂質の低下は確認できなかったことが報告されています。
そのため現段階では、まだ議論や検討が必要な状況です。
海藻に多いアルギン酸
アルギン酸は、コレステロールや血糖値を低下させ、余分なナトリウムを体外に排出する事で血圧も下げる効果があります。
こうした働きから、「リファインお腹コンディション」のように、特定保健用食品として製品化されているものもあります。
しかしまだアルギン酸の適切な補給量や、長期的な摂取量については分かっていません。
納豆に含まれるナットウキナーゼ
血栓の素になるたんぱく質を分解する事で血栓予防ができます。またコレステロールや血糖値も下げる働きがあります。
納豆そのものに関しては、ワルファリンなど血栓症予防のための薬を使用している人は、納豆に多く含まれるビタミンK2の働きでワルファリンの効果が弱まってしまうため、摂取を避けた方が良いとされています。
ナットウキナーゼをサプリメントにしたもので、ビタミンK2が除去されているものであれば、ワルファリン内服中でも問題はないとされます。
きくらげや干しシイタケに多いビタミンD
アメリカジョージアオーガスタ大学で、ビタミンDを高用量摂取すると動脈硬化を低下させる事ができたという研究が発表されました。
この研究での処方は4000IU(100μg)で、日本人の1日必要量である220IU(5.5μg)の18倍という量になり食事では摂る事ができる量ではありませんが、ビタミンDを摂る事は有効です。
またビタミンDの血液中の量が少ない人は、心血管疾患の発症が多いことが報告されています。
2020年に改定が行われる日本人の食事摂取基準においても、ビタミンDの摂取目安量は男女ともに1日当たり5.5μgから、8.5μgへ引き上げられる予定です。
報告により諸説ある葉酸
葉酸には動脈硬化の危険因子とされる血清ホモシステインの増加を抑える可能性があると言われています。
ただし、その明確な効果は実証されていません。
オメガ3系脂肪酸やリノール酸などが代表例の不飽和脂肪酸
そして不飽和脂肪酸は、先にもお伝えした魚の脂に含まれるオメガ3系脂肪酸や、植物に含まれるリノール酸のことです。
動脈硬化や血栓を防ぐ効果、LDLコレステロールを下げる効果が、食事から摂取した場合は期待されています。
発芽玄米から発見された成分のPSG
PSGとは無添加化粧品でおなじみのファンケルが発芽玄米から発見した成分で、60歳からの女性向けのサプリメントなどに使用されています。
動脈硬化の予防、改善にサプリメントは有効?
動脈硬化に対するサプリメントの有効性については、まだ分かっていないのが現状です。
サプリメントはあくまでも栄養を補うために使う食品であり、特定の疾患を予防する効果については可能性の段階に過ぎません。
青魚などに豊富なオメガ3系脂肪酸も、心血管疾患および死亡率との関連があったとする報告と、そうではなかったとする報告双方があります。
定期的に魚を食べる人の方がほとんど食べない人より、心臓病で亡くなるリスクが下がることは広く知られている情報です。
また、動脈硬化の予防、改善には、生活習慣の改善も大切です。
サプリメントはあくまでも動脈硬化の予防のために生活習慣改善をサポートするものとして考え、様々な栄養素を補うことや適度な運動を心掛けましょう。
動脈効果を予防、改善したい方向けサプリメントランキング!口コミはどう?
動脈硬化に良いサプリメントは、高血圧や糖尿病を予防したり、コレステロールを下げる働きがありものです。
食事から摂るのが基本ですが、良いとされる栄養素の中には体の中で作る事が出来ないものや、食事からだけでは必要量が摂りにくいものもあります。
栄養素が必要量摂れない時には、手軽に必要量を摂れるサプリメントを利用しましょう。安心して飲めるよう、国内産のサプリメントを紹介していきます。
ナットウキナーゼが気になる方に、アサヒ ディアナチュラスタイル EPA×DHA+ナットウキナーゼ
1日の目安4粒でEPAが360mg、DHAが154mgの高配合になっています。更に、コレステロールを下げるナットウキナーゼも5.5mg配合され、より動脈硬化が気になる方におすすめのサプリメントになっています。
無臭になっており飲みやすく、魚が苦手な方にもおすすめです。
・200mmHgあった血圧が180迄下がり、朝が楽になりました
・結構粒が大きくて魚臭さもあるので、そこが気になる人には向かないかも
2007年から発売、理研ビタミン わかめペプチド
わかめペプチドとは、わかめのたんぱく質を分解して出来たフェニルアラニルチロシン、バリルチロシン、イソロイシルチロシンなどのアミノ酸の集まりです。1日の目安4粒で500mg配合されています。
高血圧を改善する為に作られた商品で、メーカーの研究で、わかめペプチドを摂り続け高血圧が改善したとのデータがあり、機能性表示食品とされています。
・ワカメをたくさん食べるのは辛いので購入、血圧が安定してきました
・匂いとかは別にワカメっぽくなく、飲みやすい。血圧の変動が小さくなってきました
玉ねぎとオメガ3脂肪酸が気になる方に、日清 DHA&EPA+ケルセチン
血液をサラサラにする為に、1日の目安4粒で、DHA457mg、EPA43mgと高配合になっています。
また、玉ねぎの皮に多く含まれ、食事からでは摂りにくいケルセチンも100mg配合され、よりコレステロールを下げる効果が期待できます。
・魚臭くなくて飲みやすい
・DHAが多めなので、EPAよりDHAが多い方が良い人におすすめ
ビタミンDをたっぷり摂りたい方に、大塚製薬 ネイチャーメイド スーパービタミンD
高用量のビタミンDは、動脈硬化に有効だとわかっていますが、国内産で含有量が多いものはあまりありません。しかしこの商品は1日目安1粒で1,000IU(25μg)ものビタミンDが摂れる為、効果が期待できます。
ただ、アメリカでの研究に使用されたビタミンDは、医師管理の元でも上限とされた量です。ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、尿などに排出されにくく蓄積してしまう為、過剰摂取には注意してください。
・飲み始めてから気分が落ち着きやすくなったし、落ち込みにくくなった
・意欲的にいろんなことがこなせるようになって、運動しやすくなった
iHerbで買える動脈硬化におすすめの海外サプリメント3選!
海外のサプリメントが手軽に購入できるiHerbの中で、動脈硬化予防におすすめのサプリメントを3つ紹介します。
まずは、iHerbでのお得な購入方法を解説します。
正常な血圧の維持に、Now Foods, ブラッドプレッシャーヘルス
高血圧予防をしたい人におすすめの成分、正常な血圧の維持に効果があるとされるグレープシードエキスやサンザシエキスが配合されたサプリメントです。
グルテンや大豆、牛乳などアレルギー成分を除去して作られています。
・自分には効果があり、健康診断の時に以前より血圧が下がった
・しょっぱいもの好きなので、健康のために利用している
納豆は苦手という人に、Doctor’s Best, ナットウキナーゼ、2,000FU
1カプセルあたり、ビタミンK2が除かれたナットウキナーゼが2,000FU配合されたサプリメントです。
納豆が嫌いだけどナットウキナーゼは摂りたい、という人におすすめです。
・お通じの出もよくなって、3カ月で血圧が110/70mmHgまで下がった
・ビタミンK2がないものを探していたので、自分にはぴったりだった
お得にオメガ3脂肪酸を補いたい人に、California Gold Nutrition, オメガ-3、プレミアムフィッシュオイル
1回2カプセルで、EPA360mgとDHA240mgが配合されたサプリメントです。
第三者機関による監査を受け、天然の魚のみ使用されています。
・安価なので継続しやすい。血液検査の結果が安定してきた
・飲みやすいし量が丁度いい、コスパもいいので気兼ねせず続けられる