目次
ヘルペスに効果のある成分とは?
ヘルペスとは、ヘルペスウイルスによる感染症で、発疹や水疱などの皮膚症状が現れたり、発熱やリンパ節の腫れなどを引き起こすこともあります。
口唇ヘルペスや性器ヘルペスなど、ウイルスの種類によって症状の発現箇所が異なり、現在160種類以上ものヘルペスウイルスが存在しています。
感染症ですので、人から人へうつります。感染経路は、主に接触による感染ですが、その感染力は非常に高く、多くの人が感染し、体内に潜伏していると言われています。
しかし、感染したからといって症状が現れるわけではありません。疲労・ストレス・風邪・季節の変わり目などで、免疫機能が低下し、ウイルスが活性化することで発症し、また再発を繰り返していきます。
いわば不調のサインともいえるヘルペスに効果のある栄養素を紹介し、予防や対策への作用を解説していきましょう。
免疫力アップに リジン
リジンは、必須アミノ酸の一種で、タンパク質の構成成分として、皮膚や筋肉、人体の形成に欠かせない栄養素です。
大きな特徴の一つに、リジンから作られたタンパク質は、抗体の原料になることが分かっており、感染症への抵抗力を高める効果があります。
また、代謝を上げる作用から、疲労回復・ストレスの軽減などの効果もあり、免疫力の低下を抑える効果も期待できます。
これらの作用から、近年はサプリメントとして、ヘルペス予防に用いられており、定番の成分になっています。
食品で補うなら納豆やきな粉がおすすめ
もし食品からリジンを補いたいと考えているのであれば、納豆やきな粉がおすすめです。
リジンは特に大豆に多く含まれるため100gあたりの量で見ると、きな粉に豊富に含まれます。
たとえば納豆を朝食にプラスしたり、きな粉に塩と砂糖を加えたきな粉掛けご飯や牛乳に溶かしたきな粉ドリンクなどが取りやすいでしょう。
自分に合わせやすい方法で、リジンを生活に取り入れてみてください。
コラーゲン修復機能を持つ、プロリン
プロリンは体内において、肌の弾力性と潤いをキープするコラーゲンの原料となるアミノ酸の1つです。
また肌に潤いをもたらしてくれる天然保湿成分としても働いており、一度壊れてしまったコラーゲンを再び修復する機能も持っています。
脂肪を分解する酵素であるリパーゼを活性化させるアミノ酸でもあるため、体脂肪の燃焼サポートや余分な水分の排出を促すのも特徴です。
肌荒れはヘルペスウイルスが感染しやすい環境を作る原因ともなるため、肌荒れ予防に役立つプロリンもリジンと同じようにヘルペス予防に効果が期待できるアミノ酸と言えます。
万能ミネラル 亜鉛
亜鉛は、新陳代謝や細胞分裂を促進させる働きをしており、それにより免疫細胞が活性化し、免疫力を高める効果が期待できます。
また、ウイルスや細菌がもつ感染機能・増殖機能に直接働き、それら機能を抑える効果も期待できます。
亜鉛サプリメントのおすすめ5選!その効果とは?代謝・免疫機能に重要な ビタミンB群・ビタミンC
ビタミンB群は、エネルギーの産生・代謝を行う栄養素で、ヒトの免疫力に大きく関わります。
特に、免疫力強化に必要なのは、ビタミンB6・ビタミンB12・パントテン酸ですが、ビタミンB群は、それぞれに協力し合い働いているため、1つだけ多く摂取してもあまり意味がありません。
また、肌や皮膚の健康に関わるビタミンCの不足は、ヘルペスの皮膚症状が現れやすく、治まりにくい要因にもなるので、摂取を心がける必要があります。
ビタミンCサプリメントのおすすめ3選!効果や副作用は?アルギニンとヘルペスは関係があるの?
アルギニンはヘルペスウイルスが増える際に栄養源として使用される可能性がある一方、ヘルペスウイルスの働きを抑制できるとする説もあります。
上記の通り、アルギニンをどの程度摂取するとヘルペスウイルスを増やすのか、あるいはヘルペスウイルスの動きを抑制するのかは分かっていません。
またアルギニンそのものは体内でも合成可能であり、成長ホルモンの分泌促進や免疫力アップ、脂質代謝など、多くの機能に関係しています。
ヘルペスウイルスに感染する前の人にとっては、皮膚の健康維持にも役立ちます。
そのためヘルペスウイルスに感染している人や現在症状が進行している人に関しては、アルギニンサプリメントやアルギニンを多く含むナッツ類の摂取に注意することが大切です。
要注意!ヘルペスになりやすい生活習慣
感染症であるヘルペスは、一見治ったように見えても細胞内にヘルペスウイルスが潜み続け、風邪や疲労などで体力や免疫力が落ちた際に再発します。
現在開発されている薬ではこの潜伏しているヘルペスウイルスを完全に取り除いたり、退治したりできないため、感染した場合は再発を防ぐことが重要となります。
注意したい生活習慣
疲れているのに無理をして外出したり、精神的につらいのに運動したり、肉体的・精神的に負担をかける生活習慣は、体の抵抗力を低下させてしまい、感染に繋がります。
ヘルペスウイルスそのものは、肌のバリア機能が健康であれば防げることがほとんどです。
そのため肌荒れやアトピー、皮膚炎といった肌のバリア機能の低下が起きないように、睡眠をたっぷりとり、健康的な肌の元となるタンパク質やビタミンCなどを補うように心がけましょう。
栄養バランスよく食べることが大切
これを摂取したからといって確実に免疫力が落ちる栄養素はありませんが、どんなに体に良い栄養素でもそればかり食べると肉体的・精神的なバランスが崩れる可能性があります。
たとえばご飯やパン、麺類など炭水化物だけを摂取すると、エネルギー効率が良いので生きていくには問題ありません。
ところが、正常な粘膜の維持に欠かせないビタミンやタンパク質が不足してしまいます。
すると免疫力が低下する恐れがあり、ヘルペスウイルス以外にも感染しやすい状況が起きる恐れがあります。
しかし理想的な食事と言っても、実際は難しいものです。
おにぎりとサンドイッチという炭水化物同士のお昼にするのではなく、おにぎりとサラダチキン、サンドイッチとチーズのように、タンパク質を増やすとよいでしょう。
野菜や魚、肉類からビタミンやミネラルを補うのが理想ではありますが、難しければサプリメントや野菜ジュースを活用するのも手です。
ヘルペスの予防と治療
ヘルペスを予防したい場合、これまでヘルペスにかかったことがある人と、そうでない人で方法が異なります。
ヘルペスにかかったことがある人向けの予防方法
ヘルペスにかかったことがある人は、症状が出ていない時は「ストレスを溜めないようにする」ほか「バランスの摂れた食事を心がける」ようにしましょう。
特に口唇ヘルペスは免疫力や体力が低下した際に再発することが多いため、精神的・肉体的な疲労を避け、きちんと栄養素を補うことが予防にもつながります。
また性器ヘルペスに感染した経験がある方は、普段から再発を予防するためにもピリピリした刺激やかゆみを感じた時点で早めに適切な治療を受けるように心がけましょう。
しかし普段から注意していても、再発してしまう場合があります。
再発した時は、まず水ぶくれになった部分に直接手を触れないように注意しましょう。もし触れてしまったら、目の周りなどに触れないことが大切です。
目にヘルペスウイルスが感染した場合、目が充血してしまったり痛みが発生することがあります。
そのため、水ぶくれになった場所に薬を塗るなどして触った後は、必ず手を洗いましょう。ヘルペスウイルスそのものは熱や洗剤、紫外線などに弱いため、手を洗うことは大切です。
また自分の唾液や水ぶくれに触れたものを人と共有しないようにし、自分が感染源となって家族や友人に広めないようにします。
たとえば水ぶくれになった場所を拭いたタオル、口をつけたコップや箸などは、別に洗っておくとよいでしょう。
水ぶくれが破けると他の人に感染するリスクが高まるだけでなく、そこから他のウイルスや菌が入り込む恐れもあるため、せっけんや洗顔料をよく泡立てて優しく洗い、清潔に保ってください。
ヘルペスにかかった経験がない人向けの予防方法
これまで口唇ヘルペスや性器ヘルペスに感染した経験が無い人は、まずヘルペスウイルスに触れないよう心がけることが大切です。
たとえばヘルペスウイルスに感染している家族や友人がいれば、手をきちんと洗い、タオルや食器を共有しないようにお互いに気を付けるとよいでしょう。
そしてヘルペスウイルスに対抗できるように、睡眠や食事をしっかりと補い、肉体的・精神的にも健康を保つことも重要です。
ヘルペスの治療
では、もしヘルペスウイルスに感染し、症状が現れたらどのように治療が行われるのでしょうか。
まずヘルペスの治療では、主に塗り薬を始めとする抗ヘルペスウイルス外用薬や内服抗ヘルペスウイルス薬によって治療が行われます。
しかし、稀に重症の方や、内服抗ヘルペスウイルス薬の効果がなかった場合などに、点滴注射および入院して治療を受ける場合があります。
どの段階でも早めに対処することが大切です。
妊娠や出産時は必ず相談しよう
妊娠期間中にヘルペスに感染したとしても、基本的に赤ちゃんには感染しません。
しかし、出産直前にヘルペスが再発した場合や、出産する1ヶ月前に初めてヘルペスに感染した方が自然分娩で赤ちゃんを出産した場合、赤ちゃんにヘルペスウイルスが感染する可能性があります。
また出産後も、口唇ヘルペスの症状を持っている方が赤ちゃんにキスした場合、感染してしまうこともあります。
ヘルペスウイルスは赤ちゃんに感染すると、死亡率が高く、後遺症の発生も少なくない新生児単純ヘルペスウイルス感染症を引き起こす可能性があることから、特に注意が必要です。
もしヘルペスにかかった経験がある場合は、事前に出産を受け持ってもらう病院の医師に日常生活や出産の方法について相談しましょう。
適切なリジンの摂取方法とは?飲み合わせやタイミングを解説!
リジンは、乳製品や魚介類など、食事にも含まれている栄養素ですが、食事だとリジンを意識して摂取することは不可能です。効率よく摂取したいのであればサプリメントがおすすめです。
ヘルペス対策にリジンを摂取する際、摂取するタイミングや飲み合わせで効果が大きく変わってしまうので、注意が必要になってきます。リジンの性質を把握し、効果的なサプリメント摂取に繋げていきましょう。
タイミングは空腹時がおすすめ
リジンは、他のアミノ酸と同時に摂取すると、消化酵素の取り合いになってしまい、リジンのみを消化吸収することができません。食事の影響がない空腹時がおすすめになります。
さらに言えば、食前では、その後の食事による影響も考えられるので、最大限の吸収率を考えるのであれば、食間か就寝前が理想的です。
飲み合わせに注意する
ヘルペスに効果のある成分である亜鉛・ビタミンB群・ビタミンCと組み合わせて摂取すると、効果が高まるとされています。
全てが免疫力アップに影響すると同時に、リジンの吸収率を高める効果もあり、相乗効果が期待できます。
効果的な飲み合わせがある一方で、悪い飲み合わせもあります。アミノ酸であるアルギニンと同時に摂取すると、リジンの効果が弱まってしまうと言われています。
アルギニンは、ヘルペスウイルスの栄養になることが分かっており、いわばリジンと拮抗してしまいます。ヘルペス予防には、体内のリジンとアルギニンの比率を4:1以上にするべきと、具体的な数値もあげられています。
継続が大切
リジンが体内で効率よく利用されるまでには、ある程度の期間が必要です。また、日ごろから摂取することは、予防にも繋がっていきます。継続的な摂取を心がけましょう。
ヘルペス発症予防には、1日1000mg以上のリジンの摂取が必要とされています。
ヘルペスにおすすめのサプリメント3選!
では、ヘルペス予防・対策に効果的なサプリメントを紹介していきましょう。
多くの免疫強化成分 株式会社AOTAKIFUSO ヘルぺケア
「株式会社AOTAKIFUSO」から販売されている商品です。
リジンを1日150mg配合しています。リジン量としては少ないですが、その他免疫強化につながる成分を多々含んでおり、リジンとの相乗効果を考慮した配合がなされています。
免疫力強化に、β‐グルカン・プロポリスが含まれています。β‐グルカンは、酵母などに含まれている成分で、高い免疫力アップ効果が期待できます。
また、抗酸化作用のある茶カテキンやグラヴィノール、身体の内側からの健康に乳酸菌、なども含まれており、ヘルペスの症状予防に加え、美容・健康に幅広く効果が期待できます。
国内のGMP認定工場で製造されており、品質・安全性の高いサプリメントになります。
口コミ
・飲み始めて免疫力が上がったのか、風邪もひかなくなりました
・仕事が忙しい時期になると、必ずと言っていいほどヘルペスになっていましたが、飲み始めて2か月、しっかり予防できています
肌の健康に よかった株式会社 りぷさぷり
主に女性のお肌の悩みのためのサプリメントを扱う「よかった株式会社」の商品です。
リジンが1日分で500mgが配合されており、食事の不足分を十分にカバーしてくれます。また、ビタミンB・Cも配合されており、効果的な組み合わせになっています。
さらに、免疫力強化にプロポリス、肌の健康にヒアルロン酸、ストレス緩和にアセロラ、身体の内側からの健康に乳酸菌なども含まれており、あらゆる角度からヘルペスを予防してくれます。
国内のGMP認定工場で製造されており、品質・安全性の高いサプリメントになります。
口コミ
・ヘルペス予防と肌ケアに飲んでいます。メイクを楽しめられるようになりました
・月に1~2回のペースで症状が出ていましたが、飲み始めてから、確実に減りました。普段のイライラや疲れも減ったように感じます
とにかくリジンだけ摂りたい人へ バランスボディ研究所 国産L-リジンEX
様々な美容健康商品を取り扱う「バランスボディ研究所」から販売されている商品です。
成分のほとんどがリジンで、リジン以外は添加物になっています。リジンだけをピンポイントに摂取したい人には非常におススメです。
摂取量は、予防時・発症時とヘルペスの症状によって異なっており、ヘルペスにために作られたサプリメントになっています。予防時でも1000mg摂取できるので、非常に高い配合量になっています。
国内の工場で製造されており、品質・安全性の高いサプリメントになります。
口コミ
・リジン配合量で購入しました。ほとんどがリジンなので、他のサプリメントとの飲み合わせを気にしなくていいです
・用法通り、発症時に9錠飲みました。一気によくなったので常備薬にしたいです
ドラッグストアや薬局で購入しやすいヘルペスサプリメント3選!
できれば購入しやすいドラッグストアなどで、ヘルペスサプリメントを見つけたいという方も多いのではないでしょうか。
ヘルペスに効果的とされるリジンは、ビタミンCやビタミンB群、亜鉛などと一緒に摂取すると吸収が良くなります。
ここではドラッグストアなどで購入しやすいヘルペスサプリメントについて紹介します。
ビタミンやミネラルも補いたい人に、小林製薬 マルチビタミン ミネラル 必須アミノ酸
1日分あたり、リジン54mgを補うことができ、ビタミンやミネラルをバランスよく補うことが出来ます。
しかし他の必須アミノ酸も含まれるため、リジンだけを効率よく摂取したい人にとっては不向きです。
日々の食事において、栄養バランスを補いたい人におすすめです。
・肌荒れが落ち着くので、続けている
・コスパよく購入できて、ドラッグストアや薬局と場所を問わずに買えるのがいい
アミノ酸をトータルで、ヤクルト アミノパーフェクト トータルサポート
アミノ酸スコア100のサプリメントであり、必須アミノ酸を効率よく補えます。
大豆ペプチドが持つ特有の苦みを抑え、噛んで食べることもできるキャラメル風味のタブレットです。
・小粒で飲みやすいので海外産より続けやすく、肌がぷるぷるとしてくる
・肌のハリ感やツヤに違いがでてきた。普段も風邪をひきにくくなったと思う
コンビニで選ぶなら、ファンケル マルチアミノ酸
コンビニでも購入可能な、ファンケルのアミノ酸サプリメントです。1日10粒で、およそ2,200mgのアミノ酸を効率よく補えます。
・夜落ち着いて眠れるので、翌朝の肌の調子が良くなった
・ちょっとした運動でも効果を実感しやすくなった