目次
耳鳴りの原因とは?
耳鳴りとは、聞こえない音が聞こえる症状です。人の笑い声など、精神症状が原因の幻聴とは違い、聞こえるのは「ジー」「キーン」といった音で、耳もしくは耳周辺の機能的障害によるものと考えられています。
引き起こされる原因は様々で、耳鳴りのメカニズムが断定できない場合が多く、未だに解明されていないのが現状です。
身体的要因で起こる耳鳴り
加齢による聴力の低下により起こる場合があります。耳の神経が衰えていくことで、音を感知する機能が正常に働かなくなることが原因になります。この場合の多くは難聴も併発しています。
また、耳垢・内耳の傷・さらには顎関節の変形などによっても起こることがあります。
病気などによる耳鳴り
中耳炎や外耳炎など耳の病気になると起こることがあります。また、循環器系の病気(高血圧・動脈硬化・脳梗塞など)の予兆として起こることもあり、血行の悪化が原因の一つになっています。
ストレスや不安による耳鳴り
ストレスや不安による耳鳴りは、あらゆる機序が考えられます。自律神経の乱れは、血管の収縮拡張を調節する作用のある神経伝達物質セロトニンの放出のバランスを崩し、耳鳴りが現れることがあります。
また、ストレス時に放出されるコルチゾールと呼ばれるホルモンを受け取る受容体が、耳に多く存在していることが分かっており、これによる刺激が聴力に影響するとも考えられています。
更年期の耳鳴りはストレスとの関係が深い
更年期障害の1つに、耳鳴りが挙げられます。閉経後、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減少してくると、血圧の変化や自律神経の乱れが生じ、耳鳴りが起きやすい状態になります。
また更年期障害に多いのぼせやほてり、冷え、肩凝りによって、睡眠障害や気持ちの落ち込み、不安感、抑うつ状態など、ストレスが増すことも耳鳴りが起きる要因と言われます。
しかし詳しい原因はまだ特定されておらず、必ずしも更年期障害として耳鳴りが起こるとは言えません。
耳鳴りの原因は上記に挙げたように、身体的要因や病気で起こることも考えられます。
すぐに更年期障害とは決めつけず、まずは耳鼻咽喉科を受診して、外耳炎や中耳炎が起きていないか、聴力の低下がないかなど、診断を仰ぎましょう。
薬の副作用による耳鳴り
抗生剤・痛み止め・抗不安薬・抗がん剤などの服用による副作用で、稀に耳鳴りの症状が起こることが報告されています。
もし、薬の服用により耳鳴りが起こったと考えられる場合は、薬を処方してくれた医師や薬剤師に相談しましょう。
耳鳴りへの対策・治療方法を解説!診察を受けるべきなのはどんな状態?
耳鳴りは、耳周辺の末梢の血行や神経への影響が症状になって現れるので、原因となる不摂生やストレスをなるべく避けるようにすることは、十分な予防になります。
仮に耳鳴りの症状が出たとしても、生活習慣が原因の耳鳴りの場合は、生活のリズムを整えたり・休息を取ったり・ストレスを発散すると症状が収まることも多々あり、規則正しい生活が大きな対策になります。
治療は、薬物治療が一般的ですが、中耳炎や外耳炎などが原因の場合は、手術を行うこともあります。
耳鳴り治療薬といった薬剤はなく、耳鳴り自体の治療は、ビタミン製剤などの末梢神経治療薬を継続的に服用する対処法にとどまっているのが現状です。
耳鳴りは何か体の不調のサインになっていることが多いため、病院を受診しそれによって重大な病気の発見に繋がるといった場合も少なくありません。
こんな時に病院で受診したい!耳鳴りの特徴
生活習慣を改善しても耳鳴りが続く場合は、病院で受診したい耳鳴りです。
また、「この1~2か月ぐらいで、突然耳鳴りが何度も起きるようになった」という場合にも、受診をおすすめします。
ただしこの耳鳴りも、両方の耳で同様に聞こえてくる場合は、加齢などが原因であることから様子見になる場合もあります。
片方だけから聞こえる場合は、突発性難聴やメニエール病といった緊急性の高い病気も疑われるため、急に片方だけ耳鳴りが続くようなら病院を受診しましょう。
耳鳴り以外にも「片方の耳だけ聞こえが急に悪くなった」「めまいがする」といった他の症状を伴う場合も同様に受診をおすすめします。
耳鳴りが起きたときすぐ止める方法は?
耳鳴りを止めることはできませんが、耳鳴りそのものから、意識を遠ざけるという方法が挙げられます。
耳鳴りがすると静かなところへ行ったり、ついついその音に集中してしまいますが、脳は音から伝わる情報の量が少なければ少ないほど、その音に敏感になってしまいます。
そこであえて様々な音がある環境を作り、耳鳴り以外の音を聴くようにすることで、耳鳴りは聞こえているが気にならないという状態になりやすいとされます。
また血流を良くするために、ストレッチやウォーキングを行うことで、意識がそちらに向くと同時に血行が良くなり、耳鳴りが落ち着くこともあります。
もちろん遠ざけられないほど急激な耳鳴りや、めまいを伴う、片方だけ聞こえる、そもそも長い期間耳鳴りに苦しんでいるなど、他の症状がある場合は病院での受診を検討しましょう。
耳鳴りとめまい、難聴には関係があるの?
めまいと難聴は、耳鳴りにそれぞれ関係があります。
一緒に起きることも多い、耳鳴りとめまい
耳鳴りとめまいは、関連性があります。それは脳と耳が、密接な関係にあるためです。
私たちがすぐ触れる位置にある耳は、外耳(がいじ)と呼ばれる部分で、ここで人間は音を受け止めます。
そこから中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)と3部位に分かれて脳の方へ進んでいき、蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる部位から前庭神経という神経を通して、脳へ音が電気信号として送られます。
しかしこの前庭神経に炎症が起きると、ぐるぐると視野が回るような回転性のめまいが突然起こります。
また内耳には体のバランスを保ち、まっすぐ立つ、斜めを感じるための三半規管(さんはんきかん)などの平衡機能があり、ここに異常が起きるとめまいが生じます。
頭の位置を変えるとめまいが起こる良性発作性頭位めまい症や、内耳の内側にあるリンパ液が過剰になって生じるメニエール病が挙げられます。
難聴の症状である、耳鳴り
耳鳴りは、難聴の症状として現れることもあります。音を脳へ伝える内耳の細胞に障害が起きることで、難聴が起こるためです。
内耳にある蝸牛には、音を感知するために細かな毛がたくさんあり、有毛細胞という細胞があります。
しかし加齢や疲労、血流の悪化、ウイルス感染など様々な要因から、この有毛細胞の毛が折れてしまう、あるいは落下してしまい、音の聞こえにくさや耳鳴りの固定化が起きる場合があります。
一時的な耳鳴りであれば、体を休めたり、生活習慣を改善することで落ち着く場合もあります。
しかし突発性難聴のように突然起きた難聴は早めに治療を受けることで、改善することがあります。
また老人性難聴の場合は、補聴器をつけることで日常生活に支障が起こらないようにすることも可能です。
有毛細胞の毛は、一度壊れると治ることがありませんし、髪の毛のようにもう一度生えることもありません。
そこで補聴器に早い段階から慣れておくと、年を重ねて難聴が進行しても、補聴器を調整することで音の聞こえやすさを保ちやすくなります。
耳鳴りに効果が期待できる成分とは?蜂の子が効果あり?
治療薬でもあるように、末梢の血行改善が期待できる成分・代謝機能に働く成分が耳鳴りに効果的とされています。特にビタミンB群は、耳鳴り予防には必須な成分です。
また、自律神経の調節は、血管拡張調節・睡眠・心身のバランスなどあらゆる生体リズムに関与しており、神経伝達物質の原料となるアミノ酸、生成過程に関与するミネラル類の摂取も重要になります。
では、耳鳴りに効果があることで有名な蜂の子について解説していきましょう。
蜂の子は、必須アミノ酸・ビタミン類・ミネラル類が豊富に含まれており、それら成分が濃縮されたスーパーフードになります。
特に、ビタミンB群のナイアシンは、エネルギー代謝の補酵素として働き、循環器系・神経系を活性化させる効果が期待でき、医薬品などにも用いられる成分になります。
また、アミノ酸のアルギニンは、血行改善効果に加え、疲労回復・免疫力を高める効果もあるため、耳鳴りの予防から改善まで総合的に働きます。
さらに、必須アミノ酸のトリプトファンは、セロトニンを作り出す効果があり、自律神経の乱れの改善に効果があり、睡眠の質を高めるホルモンの生成にも作用しています。
トリプトファンサプリメントのおすすめ3選!効果や副作用とは?耳鳴りにイチョウ葉エキスは効果的?
イチョウ葉エキスは、耳鳴りやめまいの改善に効果があるとされ、ドイツなどでは医薬品として使用されてきました。
しかし、現時点では耳鳴りに対する効果において、信頼度の高い報告はありません。
また薬の効果を強めてしまう、あるいは弱めてしまうリスクがあり、耳鳴り改善を目的として、やみくもにイチョウ葉エキスを飲むことはおすすめできません。
特に血液凝固抑制効果を持つ、ワルファリンやアスピリンといった薬を飲んでいる人は薬の作用を強めてしまい、血が止まりにくくなる恐れがあるため控えましょう。
また必ず起きるとは言い切れないものの、てんかん発作を引き起こすケースがあるため、発作に関わる治療薬を使っている人は、避けた方が良いでしょう。
耳鳴りに効果的な漢方薬が知りたい!
耳鳴りに対して効果があり、病院から処方される漢方薬もありますが、だからと言ってどんな耳鳴りでも治るとは限りません。
耳鳴りの原因が分かっていない状態で、市販の漢方薬をあれこれ試すことは、原因となっている病気を見過ごす恐れがあります。
たとえば難聴や中耳炎など病気が原因にある耳鳴りは、その病気に対しての治療を適切に行わないと、耳鳴りだけでなく病気自体がどんどん進行してしまい、最悪の場合聴力を失ってしまうかもしれません。
漢方薬を選択したい場合は、まずは耳鼻咽喉科へ受診して、どんなことが原因で耳鳴りが起きているかを知った上で、適切な治療方法を選択することがとても大切です。
下記には例として、耳鳴りに効果があるとされる漢方薬を挙げますが、まずは耳鼻咽喉科で原因を知ることをおすすめします。
体力低下にも用いられる、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
牛車腎気丸は、むくみや老人の霞目、かゆみ、下肢の痛み等に効果があるとされる漢方薬です。
慢性的な頭痛に用いられる、釣藤散(ちょうとうさん)
釣藤散(ちょうとうさん)は慢性の頭痛傾向が続く、中年以降の方に処方されることが多い漢方薬です。
頭の血行改善から、耳鳴りにも効果があるとされ、処方されます。
耳鳴りにおすすめのサプリメント4選!
現在、効果の高さから、蜂の子は耳鳴りサプリメントには欠かせない成分です。数ある蜂の子サプリメントの中から、品質・安全性の高いおすすめのサプリメントを紹介していきましょう。
安心のブランド 山田養蜂場 蜂の子
蜂由来の商品を製造販売する最も有名なメーカー山田養蜂場の商品です。蜂の子を主成分に、GABA(ギャバ)・ビタミンB12が含まれています。
GABAには、血行改善効果があり、細胞の代謝機能を高める効果があります。また、リラックス効果もあり、神経系の疲労回復に効果的な成分です。
ビタミンB12には、赤血球の形成を促進する作用があり、神経細胞を活性化させる働きをしています。医療ではビタミンB12製剤として、耳鳴りや難聴に対して治療薬として用いられています。
厳しい品質管理の中で、良質な蜂の子のみを使用しており、国内の工場で製造された安心安全な信頼のサプリメントになります。
口コミ
・通院しても全く改善しなかった耳鳴り。ダメもとで飲んでみたら、効果バッチリでした。耳鳴りの音量も小さくなり、ストレスが無くなりました
・蜂の子は耳鳴り以外にも多くの効果があり、一石何鳥にもなります。手放せません
・高価な商品ですが、安心を買っていると思っています
手に取りやすい、DHC 蜂の子ロイヤル
1日当たり750mgの蜂の子ペプチドや、松の樹皮エキス、イチョウ葉エキス、ビタミンB12などが配合されたサプリメントです。
価格帯もお手頃であるため、選びやすい商品と言えるでしょう。
ただしイチョウ葉エキスは出血リスクを増大させ、松の樹皮エキスには自己免疫疾患の治療や糖尿病の血糖コントロールへの影響、肝炎における肝機能の悪化、出血リスク増大の可能性があります。
該当する疾患をお持ちの方は、摂取しないようにするか、医師へ相談してから使用することをお勧めします。
口コミ
・耳鳴りが落ち着いた気がする
・値段が手ごろで始めやすい
蜂の子高用量 プロアクト ハチの子800
天然成分由来サプリメントの製造販売を行う株式会社プロアクトの商品です。主成分は、蜂の子・GABAに加え、イチョウ葉エキスが含まれています。
イチョウ葉エキスには、抗血小板作用・血管拡張作用があり、末梢の血行改善効果が期待できます。また、含まれるフラボノイドの抗酸化作用により、神経細胞の保護効果もあります。
蜂の子が800mg含まれており、現在販売されている国産蜂の子サプリメントの中で、最も高用量になります。また、独自の技術で蜂の子を低分子化し、吸収率を高めることに成功したサプリメントになります。
GMP認定の国内工場で製造されており、安心安全が保障されており、2018年モンドセレクション銀賞を受賞しています。
口コミ
・蜂の子の含有量が多く、効果が実感できます
・耳の違和感が無くなり、睡眠も良くなりました。朝に疲れが残らなくなりました
高級品質使用 花菜 厳選蜂の子
食品由来成分にこだわるサプリメント製造販売メーカー株式会社花菜の商品です。蜂の子・イチョウ葉エキスに加え、クワンソウ・ナギイカダエキスは含まれています。
クワンソウは、沖縄で栽培されているハーブで、主にリラックス効果が期待できます。ストレス軽減や睡眠の向上効果があり、神経系の緊張緩和や疲労回復に効果的です。
ナギイカダエキスは、ナギイカダと呼ばれる常緑樹のエキスで、高い血行改善効果を有しています。デトックス効果があり、ストレス軽減・むくみ解消・高血圧など、国外では医薬品として使用されています。
高級品質の蜂の子を使用しており、含有量は750mgとトップクラスです。GMP認定の国内工場で製造されており、品質・安全性の高いサプリメントになります。
口コミ
・配合成分や配合量が充実しているのに、とてもリーズナブルで続けやすいです
・カプセルタイプで、嫌な臭いもなく飲みやすいです
・体が軽くなったような気がします。リラックス効果もあるようで、気持ちに余裕ができた感じです