マリアアザミサプリメントのおすすめ2選!肝臓に良い?

そもそもマリアアザミとは?含有成分の効果を解説!

マリアアザミはミルクシスルとも呼ばれ、ヨーロッパで古くから使用されてきたハーブの1つです。

地中海沿岸部を原産としており、葉に白いまだら模様があるのが特徴で、特に種子がハーブティーなど薬用に用いられます。

食用にも適したハーブで、葉や茎、根に至るまで全て調理して食べることが可能です。日本でも無農薬農法に取り組む株式会社ノウカスなどによって、栽培されています。

特に含有成分として取り上げられるのが、種子に含まれる「シリマリン」というフラボノイド複合体です。

二日酔いの回復などに、シリマリン

シリマリンは、アメリカの肝臓対策のサプリメントによく用いられる抗酸化物質の1つです。

また種子を潰してハーブティーにしたものを、二日酔い改善などの目的で用いることもあります。

ドイツの薬用植物評価委員会(コミッションE)は、果実の抽出物が消化不良を改善する効果があるとしています。

またそのほかにも抗酸化作用が肝臓の細胞を回復させ、炎症を抑制することから、肝疾患の予防に有効とする研究もあります。

シリマリンは、糖尿病についても効果がある可能性が示されており、2011年までに行われた9件の試験を分析した研究では、HbA1cと空腹時血糖値の低下に関連が認められました。

しかし肝疾患と糖尿病どちらも、実験ごとの内容や結果にばらつきが大きく、科学的な有益性はまだ確認されていません。

復旦大学によると
2014年4月までに行われた慢性C型肝炎患者に対するシリマリンの無作為化対象試験5件を比較、検討した結果からは、副作用も良い効果も双方確認されなかった
バイーア連邦大学によると
2016年までの肝疾患を抱える人に対するシリマリンの効果に関する報告のうち、信頼できる6件の報告の分析において、ALTおよびASTの低下が認められたものの治療に繋がるものではない

種子には様々な脂肪酸も含まれる

サプリメントの場合は含まれていないケースもありますが、種子そのものにはステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸、オレイン酸といった様々な脂肪酸が含まれます。

これらもそれぞれ効果を持っており、特にリノール酸はアーモンドや大豆などにも含まれる必須脂肪酸で、抗炎症作用の他、コレステロール値や血圧低下作用があるとされます。

またオレイン酸は、アボカドやサバなどに含まれている不飽和脂肪酸で、悪玉コレステロール値の低下作用をもちます。

マリアアザミはどんな人におすすめ?肝臓やダイエットにも良い?

おすすめは、お酒をよく飲む人、油っぽい食事が好きな人、肝臓に関わる血液検査の数値が気になる人、脂肪肝が気になる人、疲労感が続く人です。

脂肪肝や肝機能が気になる人におすすめ

マリアアザミに含まれるシリマリンは、肝細胞の再生を助けてくれる効果が期待されています。

肝臓の疾患は急激に進行する急性肝炎、アルコールが原因となるアルコール性肝障害、アルコールを飲まないが肝臓に脂肪がついたことで起きる非アルコール性脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎などがあります。

脂肪肝自体は、まだ直接病気に関わるものではありません。しかし全身の代謝や毒素の除去など様々な機能を持つ肝臓が衰えるきっかけになるため、改善することで将来的な病気の予防に繋がります。

他にもC型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスに感染して起きる肝炎もあり、これらが慢性化して病気が進行すると、肝臓の再生能力が落ちてしまい、どんどん線維化した部分が増えていきます。

線維化した部分は、元通りに戻ることはできません。この状態を、肝硬変と呼びます。

すると肝臓の機能が次第に落ち始めるだけでなく、肝臓の中を血液が通りにくくなり、通常なら細いままの血管を無理やり通り抜けて心臓に戻ろうとします。

無理やり戻る過程で食道や胃などの静脈にコブができ、これが静脈瘤と呼ばれる病気になります。破裂すると出血が大量に起きるだけでなく、肝臓の機能もより低下します。

肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、病状が重くなってからようやく、様々な自覚症状がみられるようになります。

それを未然に防ぎつつ、肝臓を元気にしていきたい人にとっては、おすすめです。

ただ上記で解説したように、効果については未確定な部分も多いため、自己責任での使用となります。

またすでに肝機能障害を医師から告げられており、疾患の治療のために薬を内服している人は、あらかじめ医師に相談したうえで使用してください。

胆石症の予防効果は不明

残念ながら、マリアアザミが胆石症に対して良い影響を与えるかどうかは現時点では不明です。

胆石症とは、ビタミンや脂肪分の消化吸収を助ける胆汁を溜めておく胆のうや肝臓、胆管にコレステロールなどの分泌された物質が石のように固まったものができあがる疾患です。

大きさは砂粒程度から小石ほどまでまちまちで、時に胆のうの出入り口や胆管を塞いでしまい、腹痛や発熱を起こす場合があります。

成分により、主にコレステロール結石とビルビリンという胆汁の色素を元とする色素結石の2通りに分かれます。

胆石が出来てしまう原因は脂肪分を多く含む食事やアルコールの摂り過ぎ、糖尿病、脂肪肝、脂質異常症、加齢、ストレス、過度なダイエットなどが挙げられます。

学術誌Phytotherapy Researchによると
マリアアザミに含まれるシリマリンは血中脂質を下げる効果があるとする報告があり、糖尿病を改善する可能性がある

そのためマリアアザミには、胆石が出来てしまう原因である脂肪肝や脂質異常症、糖尿病にならないように予防していく効果や、胆汁の分泌増加によって胆石が胆管などを塞ぐのを予防する効果が期待できるかもしれません。

上記で解説したように、効果については未確定な部分も多いため、自己責任での使用となりますが、こうした機能を期待したい人におすすめです。

ダイエットのために代謝を高めたい人におすすめ

ダイエットにおいて「基礎代謝を高めることが大切」と聞いたことがある方もいるかもしれません。

基礎代謝とは、人間が呼吸をしたり、心臓を動かしたりして、特に運動をしていない状態でも消費するエネルギーの量を表したものです。

基礎代謝は加齢と共に低下していくため、年齢を重ねてからのダイエットにおいては基礎代謝の維持が重要です。

肝臓の基礎代謝量は他の内臓と比較しても特に多く、人間の体の基礎代謝全体から見てもおよそ21%を占めています。

一般的に基礎代謝が高いと言われる骨格筋の22%にも匹敵する数値であり、肝臓の健康を維持することはダイエットで代謝を高めることにも繋がります。

さらに肝臓の大切な機能の1つに、代謝のために全身で使われる酵素を作り出す機能があります。

そのため、肝機能の改善効果がある可能性が高いマリアアザミサプリメントを取り入れることで、肝臓を整え代謝を高めてくれる可能性があります。

ただし注意したいのは、肝臓の細胞が新しく生まれ変わるには、その原料となるタンパク質やビタミンなど栄養素も欠かせないという点です。

タンパク質の摂取量は、2015年に発表された厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、成人女性は1日50g、成人男性は1日60gが目安とされます。

この量をクリアするには、1日3食の中で魚介類や肉類、大豆製品を300g程度摂ることが必要です。目安として、手のひらサイズの肉や魚、豆腐を食べると、1回の食事でおよそ20gのタンパク質を補えます。

また肉や魚のようにバランスが取れているわけではありませんが、卵やチーズ、野菜、果実、米などにもタンパク質が含まれています。

タンパク質を手軽に摂れるプロテインも活用しながら、自分にとって不足のないようにタンパク質を補っていくと、より良いでしょう。

腎臓の機能を保護する可能性もある

マリアアザミに含まれるシリマリンは、肝臓だけでなく腎臓への効果も期待されていますが、こちらもまだ詳しい結果は出ていません。

動物実験や限られた状況での研究ではありますが、腎臓における酸化ストレスを低下させる可能性があるという報告もみられます。

ハメダン医科大学によると
2型糖尿病のラットに対してシリマリンを投与した結果、腎臓組織における酸化ストレスが低下し、尿中のタンパク質量が減少した
チュラーロンコーン大学によると
シリマリンには、抗がん剤の投与により腎臓に大きな負担がかかること、細胞が大量に死ぬことによる尿酸値の上昇と共に腎臓の機能が低下するのを防ぐ効果が期待できる
テヘラン大学によると
抗がん剤のシスプラチンによる治療を受ける人に対して、1日当たり420mgのシリマリンを摂取させたところ、腎機能障害リスクに影響は認められなかった

そのため腎機能の保護については、まだ研究途中です。

マリアアザミは妊娠中に飲んで大丈夫?

マリアアザミは経口摂取で使用する場合も、妊娠中・授乳中の安全性について不明な点が多く、かつエストロゲン様作用を持つことから避けた方が良いとされています。

エストロゲンは適切に分泌される分には女性にとって有益ですが、ホルモンバランスが崩れやすい妊娠中授乳中は反対に避けた方がよい成分です。

また女性ホルモン感受性を持つ乳がんなどを持つ人は、がん細胞の増殖を促すことがあるため、避けましょう。

マリアアザミに副作用はある?

サプリメントを含めマリアアザミは副作用がほとんどありませんが、下痢を起こす人がいるほか、非常にまれに腹痛や吐き気など、胃腸への障害を起こす人がいることが知られています。

胃酸を増やす可能性があるため、胃腸が弱い人は避けた方が良いでしょう。

また上記でも解説したように、エストロゲン様作用を持つことから乳がんなど女性ホルモン感受性のあるがんなどを持つ人、またそれに関わる治療を受けている人は避けた方が良いでしょう。

また、キク科の植物にアレルギーを持つ人は、アレルギー反応が出る可能性があります。たとえばブタクサに対して花粉症を持つ人は、注意が必要です。

マリアアザミサプリメントの飲み方、タイミングは?寝る前が良い?

飲む場合は食後の消化が活発な時間帯が、胃腸にも負担をかけにくくおすすめです。

お酒を飲む人は、お酒を飲み始める前に飲んでおくと、飲酒の影響で眠くなって飲み忘れるのを防げます。

自分の生活に合わせて、飲むタイミングを変えていきましょう。

また効果が実感できる量というのは、まだ明確には分かっていないため、その商品において決められた摂取量を守ることが大切です。

たくさん飲めば飲むほど病気が改善するわけではないため、注意しましょう。

薬との飲み合わせに注意

マリアアザミサプリメントは、C型肝炎ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬や、血糖値を下げる薬を飲んでいる人、抗がん剤治療中の人、また胃酸を減らすための薬を飲んでいる場合、注意が必要です。

マリアアザミサプリメントの働きにより、こうした薬の効果を強めてしまう、あるいは弱めてしまう可能性があります。

薬を内服中の人は、必ず薬剤師や担当医師にマリアアザミサプリメントを飲んでもよいか聞くことをおすすめします。

マリアアザミサプリメントのおすすめ2選!

飲みやすく続けやすい、マリアアザミサプリメントを2つ解説します。

NOW Foodsのサプリメントの購入は海外サプリメントを豊富に扱うiHerbがおすすめです。まずは、iHerbでのお得な購入方法を解説します。

iHerbでのお得な購入方法

ドラッグストアでも買える、大塚製薬 ネイチャーズリソース マリアアザミ

1瓶60粒(30日分)で、安いところでは1,000円以下で購入できます。コスパ面も比較的優秀で、1粒当たり140mgのマリアアザミエキスが含まれています。

ネイチャーズリソースは、ドラッグストアでも購入できるため、まず始めてみたいと考える人におすすめです。

口コミ
・肝機能の改善が実感できた
・二日酔いが次の日に残らなくなった
・副作用が出なかったので使いやすい

よりシリマリンを多く摂りたい人に、NOW Foods 濃縮シリマリン(ミルクシスル)300mg

低価格と量の豊富さから、アメリカでも高コスパのメーカーとして人気が高いNOW社のサプリメントです。

200粒入り(約100日分)で輸入にかかる費用を加味しても2,000円前後で購入でき、ネイチャーズリソースの商品と比べてもコスパの高い商品です。

口コミ
・お酒を飲んで寝て起きてもお酒が残らなくなった
・ASTやALTの数値が改善された

NOW Foods 濃縮シリマリン(ミルクシスル)300mg