サプリメントとピルの飲み合わせ、亜鉛・ビタミン・鉄分に注意?

ピルの働きと推奨される飲み方を解説!

ピルとは、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンを含む薬です。

医師の処方箋が必要となる医薬品のひとつです。

日本で一般的に処方されるピルは、含まれるホルモンの量が少なく比較的副作用も少ない低用量ピルです。

ピルは毎日同じ時間に一錠ずつ、3週間服用して1週間休むという飲み方をします。

ピルを服用すると、女性の体のホルモンのバランスは黄体ホルモンが優位な状態、つまり排卵後の状態になります。

この状態は、ピルを飲み続けている限り続きます。

ピルの服用によって排卵後のホルモン状態になった体においては、自然に排卵が起こることはありません。

1週間服用を休んでいる間に、排卵を伴わない無排卵月経が起こります。

ピルを服用することで排卵が止まりますので、女性が自主的に避妊することが可能になります。

また、生理周期をコントロールできるため、仕事やプライベートなどさまざまな予定が立てやすくなります。

そのほか、月経前の不快な症状を引き起こすPMSや、月経過多や貧血など月経に伴う困難症状などを緩和することができます。

月経量が増えたり生理痛が重くなったりといった症状を引き起こす子宮内膜症は、排卵に向けて子宮内膜が厚くなることで起こる病気です。

ピルの服用によって排卵が止まりますので、子宮内膜症の辛い症状を緩和したい方にとっても、ピルは心強い薬だといえます。

サプリメントとピルの飲み合わせ、亜鉛・ビタミン・鉄分に注意?

女性にとってメリットが沢山ある魅力的な薬であるピルですが、飲み合わせに注意すべきサプリメントを知っておきましょう。

ピルと相性が良くないサプリメントとして挙げられるのは、精神安定効果のある植物として西洋で昔から知られている西洋オトギリソウ(セントジョーンズワード)を使用したサプリメントです。

併用することで、ピルの吸収が阻害され避妊効果が低下することが分かっていますので、ピル服用中はセントジョーンズワードサプリメントは控えましょう。

参考 薬と食の相互作用大阪市立総合医療センター

その他、ビタミンCとの併用にも注意しましょう。

ピルとビタミンCを併用することで、ピルのエストロゲンの作用が強く出る恐れがあります。

ビタミンCは摂取量目安が一日100mgといわれます。

目安量を意識して、過度な摂取にならないよう、バランスよく摂りましょう。

亜鉛や鉄分のサプリメントを飲んでいる方については、相互作用はないため問題ありません。

サプリメントとピルの飲み合わせ、亜鉛・ビタミン・鉄分に注意?

ピルとの飲み合わせに注意すべき医薬品とは?

市販薬や処方される医薬品で、ピルとの飲み合わせに注意が必要なものをご紹介します。

発熱したり痛みが強い場合に使用する解熱鎮痛剤にはさまざまな種類がありますが、その中で注意が必要なのがアセトアミノフェンを使用した解熱鎮痛剤です。

ピルは、アセトアミノフェンの効果を半減させることが分かっていますので、併用は避けましょう。

アセトアミノフェン以外の成分を含む解熱鎮痛剤であれば併用しても問題はありません。

その他、ペニシリンやテトラサイクリン系の抗生物質にも注意が必要です。

ピルと併用することでピルの避妊効果が低下することが分かっています。

病院で解熱鎮痛剤や抗生物質を処方された場合はピル服用中であることを告げ、上記以外の成分を含む医薬品を処方してもらいましょう。

ピル服用時に控えるべき、飲み物、食べ物とは?

ビタミンCとピルとの相性が良くないことは先に述べたとおりですが、ビタミンCを多く含む食品の中でもピルと相性が良くないものはグレープフルーツです。

控えるべき理由としては、ホルモンのエストロゲン値を高めてしまうことにより副作用が強く出る可能性があるためです。

果物などの食品によってビタミン類や食物繊維を摂ること自体は、体にとって必要なことです。

食品として通常の量を摂取する分にはさほど気にすることはありませんが、一度に大量に摂取することは控えましょう。

服用する方の喫煙習慣、年齢、体調、体質などによっては、ピルの服用により血栓症になる確率が高まることが分かっています。

参考 低用量ピルによる血栓症リスク日本医事新報社

血栓は脱水によっても起こりやすくなります。

血栓を予防するために、十分な水分補給をすること、利尿作用のある飲み物を過度に摂らないことなどを心掛けましょう。

ピルは、服用に際して注意すべき飲み合わせや食べ合わせがある薬品です。

同時に、女性が自主的な避妊をする、自分の体を快適な状態に維持するといったことを可能にする薬品でもあります。

薬品である限り、メリットとデメリットの両面を持つことを理解した上で、働きを正しく知り、必要に応じて取り入れていきましょう。