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そもそもジインドリルメタン(DIM)とは?効果を解説?
ジインドリルメタン(DIM)は、キャベツやケール、ブロッコリーといったアブラナ科の野菜に含まれるグルコブラシシンという物質が体内で分解されることで作られる成分です。
胃の中の条件によってジインドリルメタン(DIM)になることが分かっており、胃腸で吸収が行われます。
体内のホルモンバランスを整える効果があり、特に女性ホルモンであるエストロゲンに対して「増えすぎている場合は減らす」「少ない場合は保つ」作用を示すとされます。
エストロゲンには活性の強いものと弱いものがあり、がん細胞の増殖を促す16-ヒドロキシエストロゲンをジインドリルメタン(DIM)は減らす性質を持っています。
この時、同時に活性の弱いエストロゲンを増やすため、エストロゲンが体に及ぼす影響を少なくする可能性があると言われています。
エストロゲンは良い面もありますが、増えすぎるとホルモンバランスが崩れ肌荒れや体重増加、心理的な不安定感、生理前のイライラなど様々な症状を引き起こします。
こうした効果から、性ホルモンによって病気が進行する乳がんや子宮頸がん、子宮内膜症などエストロゲンと関連する病気、前立腺がんなど様々な病気の予防や治療に活用できるのではないかと期待されています。
ジインドリルメタン(DIM)の研究結果、エビデンスを調べました!
ジインドリルメタン(DIM)がもたらす効果がガンに関係していることもあり、研究は様々なものが行われています。
ただしジインドリルメタン(DIM)は乳がんの誘発抑制に関して低い効果しか示さなかったとする報告があるなど、エビデンスが不足しているのが現状なのです。
ジインドリルメタン(DIM)はエストロゲンに対し作用を示すため、エストロゲンが増えたり減ったりすることで病気が悪化する可能性はゼロではありません。
さらに多くの研究が行われているにもかかわらず、その人の状態や年齢、体重などに対し、どれくらいジインドリルメタン(DIM)を摂取すればよいのか不明です。
サプリメントのように量が明確なものでも分かっていないため、食品で摂る場合はどうすればよいのかについてもはっきりとしたことは分かっていません。
そのためジインドリルメタン(DIM)はサプリメントとしては広く販売されていますが、本当にがんのリスクを減らしてくれるのかについては、不明なままです。
ジインドリルメタン(DIM)の副作用は?
ジインドリルメタン(DIM)の副作用として、1日に500mg以上を継続して摂取した人は、体内のナトリウム濃度が下がったことが示されています。
また、アレルギーには注意が必要です。ジインドリルメタン(DIM)サプリメントには、アブラナ科の植物であるブロッコリーなど野菜のエキスが同時に含まれていることがよくあります。
アブラナ科は範囲が広く、ブロッコリーやキャベツをはじめアレルギーがある人は、摂取を避けた方がよいでしょう。
また重症な例では、ジインドリルメタン(DIM)を摂取した女性がかゆみや痛みを伴う発疹、顔面のむくみなど様々な副作用を起こしています。
安全な摂取量が分かっていないという面から、食品から摂る分には問題ありませんが、妊娠中や授乳中に使用することでどのような影響があるかも不明確です。
これは、子供に対して与える場合も同様であり、基本的に妊娠中や授乳中、成人していない子供が使用することはおすすめできません。
その他ジインドリルメタン(DIM)のよくある疑問点をまとめました!
日本ではまだ耳慣れないジインドリルメタン(DIM)について、良くある疑問点を解説します。
ジインドリルメタン(DIM)とテストステロン、筋肉の関連は?
ジインドリルメタン(DIM)が筋肉増強によいともされる理由は、テストステロンを増やす働きがあるためです。
テストステロンは男性ホルモンであり、筋肉増強効果を持っていますが、体内でアロマターゼという酵素の働きによりエストロゲン(女性ホルモン)に変化します。
加齢とともにアロマターゼの働きは強くなるものの、ジインドリルメタン(DIM)はこのアロマターゼを阻害する働きがあります。
テストステロンがエストロゲンに変わるのを防ぐことで、筋肉増強のほか、テストステロンが持つ脂肪燃焼効果をより効率よく得られるのではないかと考えられているのです。
しかし最初に説明したように、ジインドリルメタン(DIM)は大量に摂取するとエストロゲンを増やす作用もあることが分かっています。
また高濃度摂取によりがん細胞だけでなく生殖細胞を損傷する可能性があります。
この時はラットに対し、何も与えない群、1kgあたり10mg、1kgあたり50mg、1kgあたり100mgという4つの濃度で実施されており、1kgあたり10mgの群では影響は見られませんでした。
しかし、人間にこの量を当てはめるるのが適正かどうかは不明です。
ジインドリルメタン(DIM)は乳がんに効果がある?
上記の現状の研究についてお伝えしたように、ジインドリルメタン(DIM)の効果についてはまだまだ研究段階で、確実に乳がんに効果があるかどうかは分かっていません。
またすでに乳がんを含めホルモンに関わる治療を受けている人が、ジインドリルメタン(DIM)を医師など治療に関わる人に黙ったまま使用することは危険です。
良い面ばかりが目につきますが、エストロゲンがジインドリルメタン(DIM)の影響で増減することから、反対に乳がんや子宮がん、卵巣がん、子宮筋腫などの病気を悪化させる恐れもあります。
薬の場合は「この体重の人に対し、この量を投与することで効果が得られる」など適正量が分かっていますが、ジインドリルメタン(DIM)は分かっていません。
したがって、乳がんに対し本当に効果があると確実に確認されるまでは、使わない方が良いでしょう。
ジインドリルメタン(DIM)の飲み方、飲むタイミングを解説!
飲んだ方が良い量がまだ不明確なため、必ず購入したサプリメントが示す1日当たりの規定量を守った上で飲むようにしてください。
飲むタイミングや飲み方は明確に決まっていませんが、食事とともに摂取した方が胃腸への負担は少なくなります。
薬との相互作用は考えられる?
可能性として、肝臓で変化して効果を発揮する薬の分解速度を速めてしまい、その薬が持つ効果を十分に発揮できなくなる恐れがあります。
すでに薬を内服している人は、肝臓によって変化する薬を飲んでいないかどうか確かめ、さらにジインドリルメタン(DIM)の効果と自分の病気との兼ね合いについても医療機関へ相談が必要です。
ジインドリルメタン(DIM)サプリメントのおすすめ2選!
ジインドリルメタン(DIM)は日本では薬とも食品とも判別されていないため、現時点では日本製の商品を購入できません。
そのため海外から個人輸入するか、個人輸入代行およびジインドリルメタン(DIM)サプリメントを扱う病院から購入することでしか購入できないのが現状です。
まずは、海外サプリメントを豊富に扱うiHerbでのお得な購入方法を解説します。
ここでは、海外ではよく購入されている有名サプリメントメーカーの商品を2つ紹介します。
1粒100mg、Source Naturals Dim
1粒当たり100mgのジインドリルメタン(DIM)が配合されており、そのほかにビタミンEや大豆由来のレシチンを補給できます。
Source Naturalsは1982年に設立された会社で、400を超える様々なラインナップを発売しており、人気の高い会社です。
・安く試せてよかった
・生理近くの体調がある程度良くなった
吸収率を高めた構成、Nature’s Way DIM-プラス エストロゲン・メタボリズムフォーミュラ
特許取得済みの、吸収率が高められたジインドリルメタン(DIM)が使用されているサプリメントです。
ほうれん草やキャベツ、ブロッコリーの粉末がブレンドされたものが含まれていますが、そのため尿の色がかなり変化することがあるという注意点が挙げられています。
Nature’s Way社はハーブ製品を得意としており、品質の高さと検査の厳しさから人気のあるサプリメントメーカーです。
・生理が不定期だったのが順調になりつつある
・寝起きが良くなり続けてみたいと思う