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そもそも副腎疲労とは?原因も解説!
副腎とは、腎臓の上にある臓器です。
副腎では、体に対する様々なストレスに対抗するための抗ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されています。
コルチゾールの過剰分泌により副腎が疲労し、必要な量のコルチゾールを分泌できなくなると、体の様々な不調の原因となります。
この状態を、副腎疲労と呼びます。
副腎疲労の原因は、体が強いストレスを感じ続けることにあります。
体にとってのストレスには実に多くのものがあります。
精神的なストレスばかりでなく、大気汚染などの生活環境、食品添加物の摂取、栄養不足、睡眠不足、慢性感染症などもストレスとなります。
慢性的にストレスにさらされる生活をしていると、コルチゾールも大量に分泌され続けます。
それにより副腎が疲労し、やがて必要な量のコルチゾールすらも分泌できなくなるのです。
コルチゾールは血圧や血糖値のコントロール、消炎、免疫機能や神経系のサポート、性ホルモン分泌などに関わるホルモンです。
コルチゾールの分泌が減少することで現れる症状として、鬱症状や自己免疫疾患、アレルギー、生活習慣病、精力減退、更年期症状などが挙げられます。
ビタミンCやDHEAは効果ある?副腎疲労に効く成分・栄養素
副腎疲労は、副腎で産生される抗ストレスホルモンが減少することで起こります。
副腎疲労を緩和するために摂りたい成分、栄養素をご紹介します。
ビタミン類(ビタミンB群、ビタミンC)、ミネラル
抗ストレスホルモンをはじめ、ホルモンはコレステロールをもとに作られます。
その際、ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウムなどが消費されるため、不足しないよう十分に摂っておく必要があります。
良質なたんぱく質、脂質
ホルモンを作り出すためには、たんぱく質や脂質が欠かせません。
牧草など自然のエサを食べて育った牛、豚、鶏などの肉を積極的に摂りましょう。
魚介類は、良質な脂が摂れる青魚が良いでしょう。
消化、吸収に時間のかかるたんぱく質は、3食に分けて少しずつ摂ることをおすすめします。
DHEA
DHEAは男性、女性に共通して体に豊富に存在する性ホルモンです。
20歳をピークに徐々にその量は減少すると言われています。
DHEAの働きとして、老化防止、認知・思考能力の維持、免疫力の維持、肥満防止、うつ症状の抑制などが挙げられます。
DHEAはサプリメントや薬品として外から補うことが可能です。
年齢と共に、またストレスフルな生活により様々な不調を感じる人にとって効果的な成分と言えるでしょう。
コエンザイムQ10、αリポ酸
コエンザイムQ10やαリポ酸は、細胞におけるエネルギー産生に欠かせない成分です。
また、細胞の酸化を防ぐ抗酸化物質としても知られています。
これらは年齢と共に減少するため、食品やサプリメントなどから意識して摂取することが大切です。
副腎疲労に効果がある食事・運動
副腎疲労を改善するために効果的な食事や運動について解説しましょう。
和食の良さを見直そう
副腎疲労の原因として、腸の炎症が挙げられます。
小麦粉などに含まれるグルテン、牛乳に含まれるカゼインなどは、腸の炎症を引き起こす恐れのある成分です。
また、コルチゾールの分泌を促すカフェインや急激な血糖値上昇を招く甘い食品などは、副腎疲労を悪化させる恐れがあります。
これらの食品を過剰に摂ることは避けた方が無難です。
副腎疲労を防ぐには、たんぱく質を豊富に含む肉や魚、ミネラルやビタミンを含む様々な種類の野菜や海藻、腸内環境を穏やかに整える植物性発酵食品などを積極的に摂りましょう。
食生活が欧米化してきている現在、もう一度和食の良さを見直してみましょう。
昔ながらの和食は、植物性乳酸菌を含む味噌や納豆、漬物などが自然に摂れ、良質な脂を含む魚介類やミネラル豊富な海藻類を使ったメニューが多めです。
煮物、焼き物など、脂を過剰に摂らなくて済む調理法が多いという点も、和食をおすすめする理由です。
激しすぎる運動は避け適度な運動を
適度に体を動かすことは、精神的ストレスを和らげ爽快感を感じさせてくれる素晴らしい行動です。
しかし、体にかかる負担が大きい激しい運動は、体にとってストレスとなり、副腎疲労を悪化させる可能性もありえます。
長時間の運動、負荷の大きな運動などは避け、気分がすっきりする程度の軽めの運動を習慣にすることをおすすめします。
市販で買える副腎疲労回復サプリメント
副腎疲労緩和に有効な成分として、コエンザイムQ10、αリポ酸が挙げられます。
細胞内で活動のためのエネルギーを産生する仕組みをTCAサイクルと呼びます。
このサイクルを潤滑に回すために必要な成分が、先に挙げたコエンザイムQ10、αリポ酸です。
副腎疲労を緩和するために有効な、市販のサプリメントを2つご紹介しましょう。
へとへと感から抜け出したい人へ!DHCイミダゾールペプチド
イミダゾールペプチドは、人の筋肉に存在し運動パフォーマンスを向上させる成分です。
DHCイミダゾールペプチドは、イミダゾールペプチドに加えコエンザイムQ10、ビタミンCなどを配合し、疲労を感じさせない体づくりをサポートします。
・慢性的な疲労感が解消された
・疲労が蓄積しなくなってきた
・肉体労働による疲労に効果を感じる
・朝の疲労感が確実に減った
エネルギー産生に必要な成分 大塚製薬ネイチャーメイド αリポ酸
ネイチャーメイドのαリポ酸は、エネルギー産生に必要なαリポ酸を手軽に補うことのできるサプリメントです。
・肉体労働をしており午後になると疲労感を感じていたが、朝飲むと午後まで体力が持つようになった
・疲労感が激しく一日中寝たきりのこともあったが、コエンザイムQ10とαリポ酸を飲み始めたら改善された
・アンチエイジングの基本として飲み続けている
iHerbで買える副腎疲労回復サプリメント
オーガニックのサプリメントや化粧品を扱うアメリカの通販サイトiHerbで購入できる副腎疲労回復サプリメントを1つご紹介しましょう。
牛の副腎を贅沢に使用、Enzymatic Therapy アドレナジャイズ
アドレナジャイズは、牛の副腎皮質、副腎全体を使ったサプリメントです。
副腎のサポートに役立ちます。
・飲み続けているといつもよりも体力が回復しているように感じる
・甲状腺機能低下症でだるさがあり横になることが多かったが、飲み始めたら少し良くなった気がする
・飲み始めて二日目で、仕事割の疲労感が和らいだ気がする
アドレナジャイズの購入には、海外サプリメントを格安で販売しているiHerbがおすすめです。iHerbでのお得な購入方法をご紹介します。
副腎疲労症候群治療の流れと薬・漢方とは?
副腎疲労症候群の治療の流れ、及び使用される薬について解説しましょう。
治療の流れ
まずは、血液検査と唾液検査を行います。
栄養状態を見るためには採血が有効であり、副腎機能を見るためには唾液検査が有効です。
また、副腎疲労になった原因を考えるためのカウンセリングを行う場合もあるようです。
血液検査の結果によって食事療法を行い、不足している栄養、偏っている栄養のバランスを整えます。
食事療法を行っても、なお不足している成分についてはサプリメントを利用して栄養補給を行います。
使用する薬、漢方薬
副腎疲労症候群の症状を回復させるために役立つサプリメントや漢方薬などを上手に利用することは、非常に有効であると言えます。
副腎疲労症候群の症状緩和に役立つ漢方として、補中益気湯が挙げられます。
消化吸収機能を活発にし、全身の栄養状態を良くすることが期待できるため、栄養バランスの良い食事や正しいライフスタイルと組み合わせて使用するとよいでしょう。
何科に掛かればいいの?
副腎疲労症候群の治療が可能なのは何科なのでしょうか。
先にも挙げたように、副腎疲労症候群は様々な要因で起こり得ます。
まずは内科、そして精神的ストレスなどが強い場合は心療内科なども適しているでしょう。
副腎疲労は、ストレスの多い現代では多くの人に起こりうる症状と言えます。
毎日の食事、適度な運動、ストレス解消の努力を行ったうえで、適度にサプリメントや漢方薬も取り入れてみましょう。
辛い症状が出ている場合は無理をせず、医師に相談することをおすすめします。