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そもそもケトン体ダイエットとは?危険って本当?
そもそも、ケトン体ダイエットとはどのようなダイエット方法なのでしょうか。
ケトン体の特徴やケトン体ダイエットの方法、危険性などを見ていきましょう。
ケトン体とは
筋肉や脳が働く際、栄養源として糖質(グルコース)が利用されます。しかし、グルコースは血糖値の維持に必要な物質のため、すべてを使い切ることができません。
栄養不足などの原因によりグルコースが不足した場合、肝臓に貯蓄されているグリコーゲンがグルコースに分解されて使用されます。
しかし、グリコーゲンは20時間程度で枯渇してしまうため、さらなる栄養源が必要です。ここで栄養源として使用されるのが、脂肪細胞に蓄えられている脂肪です。
脂肪は分解されて脂肪酸となりますが、脂肪酸は血液脳関門を通過することができません。そのため、脂肪酸は肝臓に運ばれたあとでさらに分解され、ケトン体になります。
ケトン体は水溶性物質のため、血液脳関門を通過することが可能です。そのため、脳や筋肉のエネルギー源として働くことができます。また、ケトン体には酸化反応や炎症反応を抑制する効果も期待できます。
ケトン体は酸性の性質をもち、体内のケトン体が増えた状態を「ケトアシドーシス」といいます。インスリンが不足しがちな1型糖尿病の患者様に起こりやすく、治療をしなければ死に至るため注意が必要です。
ケトン体ダイエットとは
では、ケトン体ダイエットとはどのようなダイエット方法なのでしょうか。
ケトン体ダイエットは、「ケトジェニックダイエット」とも言われるダイエット方法です。
食事中の糖質を減らしてグルコースを利用できない状態にし、脂肪に蓄積されている脂肪酸をエネルギー源として使用するダイエット方法です。
まず大切なことは、糖質を制限することです。糖質の摂取量が1食あたり20g以下、1日当たり60g以下になるように調整します。できるだけ主食は摂取しないようにしましょう。
そして、筋肉量は維持するために、タンパク質はしっかり摂取します。タンパク質の摂取目安は、体重1kgあたり1.2〜1.6gです。また、食物繊維は1日に20g以上摂取します。
さらに、体内で作ることができない必須脂肪酸に分類される、オメガ3脂肪酸を1日に小さじ1杯摂取しましょう。
糖質はご飯やパンなどの主食だけでなく、菓子類やイモ類などにも含まれています。ケトン体ダイエットを行うときは、口にする食品に糖質が含まれていないか、どれくらいの糖質が含まれているか必ず確認しましょう。
ケトン体ダイエットは危険?
ケトン体ダイエットは、脂肪細胞に蓄えられている脂肪をエネルギー源として利用できるダイエットです。脂肪を落としたいと考えている方にとって、非常に魅力的なダイエットといえます。
しかし、ケトン体はインスリンが不足しがちな1型糖尿病の患者様に増えることがあり、治療をしなければ死に至るため注意が必要と紹介しました。
そのため、「ケトン体ダイエットは危険ではないか」と感じる方も多いでしょう。
ケトン体ダイエットを行う際、タンパク質は摂取すべき栄養素です。しかし、タンパク質=肉と考え、脂質が多い肉ばかりを食べることは避けましょう。
脂質が多ければ、中性脂肪の値が基準値を大幅に超えてしまう危険性があります。その結果、脂質異常症を引き起こし、過性脳虚血発作等の疾患となるリスクがあるのです。
また、完全に糖質を除去した食生活を続けていると、脳が正常に働かなくなる可能性も指摘されています。判断力や注意力が鈍くなる危険性もあるため、食事から完全に糖質を除去することは避けましょう。
「ケトン体ダイエットで痩せることができた」と安心して、いきなり元の食事内容に戻すと、大幅にリバウンドする可能性もあります。
ケトン体ダイエットをやめるときはいきなり元の食生活に戻すのではなく、徐々に糖質の摂取量を増やして、大幅にリバウンドしないように注意してください。
「ケトン体ダイエットは、長期間続けても大丈夫なの?」と考えている方もいるでしょう。残念ながら、ケトン体ダイエットは歴史の浅いダイエット方法のため、何十年も続けている方がいません。
そのため、ケトン体ダイエットは長期間継続しても大丈夫かどうか、まだ分からないのです。長期間ケトン体ダイエットをしようと考えている方は、自己判断で行うようにしましょう。
血中ケトン体を上昇させるケトン体サプリメントの成分・効果を解説!
ケトン体ダイエットに効果のあるサプリメントも販売されています。
商品によって異なりますが、どのような成分が配合されていて、どのような効果を期待できるのか見ていきましょう。
体脂肪をケトン体に分解しやすくする 中鎖脂肪酸
エネルギー源として利用できる糖質がない場合、脂肪を脂肪酸に分解し、さらにケトン体に分解してエネルギー源として使用されます。しかし、普段口にする長鎖脂肪酸は、中性脂肪へ再合成されることもあるのです。
中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸よりも鎖長が短く、溶解度が高いです。そのため、体脂肪をケトン体に分解する効率を高める効果があります。
また、長鎖脂肪酸のように中性脂肪へ再合成されることはありません。体脂肪として蓄積されにくいため、ダイエット中におすすめの成分です。
中鎖脂肪酸は、オメガ3脂肪酸から摂取することができます。えごまオイルやアマニオイル、なたねオイル等に含まれているため、サプリメントにこれらのオイルが使用されていることがあります。
糖の吸収を抑える ギムネマ
ギムネマは、インドや東南アジアなど亜熱帯地域に自生するガガイモ科のつる状の多年草です。
ギムネマには「ギムネマ酸」という、小腸内にある糖を吸収する部分を塞ぐ物質が含まれています。そのため、ギムネマを摂取すると糖の吸収を阻害し、食後の血糖値の上昇を防ぐ効果があるのです。
さらに、脂質の吸収を抑制する効果も期待できるため、ダイエットに効果的な成分といえます。
太りにくい体質に デキストリン
デキストリンは、食後に血糖値が急激に増加することを防ぐ効果があります。血糖値の急激な増加は太る原因になるため、ダイエットに効果的な成分です。
また、デキストリンには食後の中性脂肪値の上昇を抑え、内臓脂肪の蓄積を減少させる効果もあります。
ダイエット中は食事の摂取量が低下しがちです。そのため、食物繊維の摂取量も低下し、便秘などの腹部症状が起きることがあります。デキストリンには腸内環境を改善し、整腸作用や便秘改善などの効果が期待できます。
このように、デキストリンにはダイエット中の方にうれしい多くの効果があります。そのため、デキストリンが配合されているダイエットサプリメントが多く販売されています。
市販ケトン体サプリメントのおすすめ2選!口コミはどう?
市販されている、ケトン体ダイエットに効果的なサプリメントを紹介します。口コミも一緒に紹介するので、サプリメント選びの参考にしてください。
効率よくケトン体を発生させる ラルーナ株式会社 ケトンインクリーズ
化粧品や健康食品などの販売を行っている、ラルーナ株式会社から販売されている商品です。
食後の中性脂肪値の上昇を抑え、内臓脂肪の蓄積を抑える効果のあるデキストリンをはじめ、脂肪燃焼促進作用のあるクロロゲン酸、脂肪分解促進効果のあるコレウスフォルスコリなどが配合されています。
そのため、ケトン体ダイエット中にこのサプリメントを摂取することで、効率よく痩せやすい体を作ることができるでしょう。
60粒入り(約1ヶ月分)の商品が、3,218円(税込)で販売されています。割引価格で販売されることもあるため、気になる方は割引価格となっているときに購入してみましょう。
・ダイエットのために頑張って続けてみたいと思います
・飲み始めたばかりなのでよくわかりませんが、続けていきたいです
・まだ効果は実感できていませんが、食事も意識しながら継続していきます
ケトン体体質をサポート W-ENDLESS Dr.ケトン
医師が監修したケトン体ダイエットをしている方向けサプリメントが、Dr.ケトンです。
ケトン体ダイエット時に摂取していただきたいMCTオイルや難消化デキストリンをはじめ、サジーエキス、スピルリナ、明日葉といったスーパーフードも配合しています。
30粒入り(約1ヶ月分)の商品が、3,000円(税込)で販売されています。気になる方は、低糖質高タンパクの食事内容を意識しつつ、この商品を試してみましょう。
・1ヶ月続けていますが、食欲を抑えることができるので、良い方向に進んでいる気がします
・体重も減っているし、何より食事制限は不要になるのが嬉しいです
・以前より体脂肪も減ったし、満足しています
無理のない範囲でケトン体ダイエットを始めてみましょう
ケトン体ダイエットについて、概要や危険性、効果、おすすめのサプリメントなどについて紹介しました。
ケトン体ダイエットは、低糖質・高タンパクな食事を意識する必要があります。特に糖質の制限は重要で、糖質の摂取量が1食あたり20g以下、1日当たり60g以下になるように調整しなければなりません。
ケトン体ダイエットは、正しい方法で行えば問題ないです。しかし、脂質の多いタンパク質を過剰に摂取すると、脂質異常症などの健康障害を起こす危険性があります。
また、ケトン体ダイエットは他のダイエット方法と比べ、歴史が浅く長期間継続して実施した人がいません。そのため、長期間続けることでどのような影響があるか分かっていない部分があります。
健康に不安のある方や糖尿病などの疾患を持っている方は、実施前に必ず医師に相談するようにしましょう。
ケトン体ダイエットに効果のあるサプリメントも販売されています。気になる方は、ケトン体ダイエットと併用して摂取してみてください。