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幼児のサプリメントの利用状況をまとめました!
幼児のサプリメント使用状況については、国立健康・栄養研究所情報センターが2007年5~9月にかけて行った調査の結果として発表されています。
それによれば、幼稚園・保育園に子供を通わせる保護者の約15%が、幼児に何かしらのサプリメントを与えているという現状でした。
成分別に見ると、ビタミン・ミネラル、DHA、プロテイン、キシリトールなどが挙げられます。
与え始めた年齢に関しては、DHAをはじめとする多くの成分は1歳ころから、ビタミンやミネラルは3歳ころから与えている、という回答が多く見られました。
これらのサプリメントを利用する理由として、栄養補給が最も多い回答であり、その他には健康増進、病気予防といったものが挙げられています。
子供の栄養バランスに関心を持ち、その補助としてサプリメントを利用する保護者が多いことが伺えます。
そもそも幼児にサプリメントは必要なの?
幼児にサプリメントは必要なのか、これに関しては様々な意見が聞こえてきそうです。
特に幼児の場合、体そのものが小さいため、サプリメントを与える場合は過剰摂取のリスクが考えられます。
子供が、食事をバランスよく食べてくれない、好き嫌いが多い、小食である‥などの理由から、補助的にサプリメントを使う保護者はおそらく多いことでしょう。
確かに、食事にむらがある幼児の場合、ビタミンD、ビタミンE、カルシウムなどが不足しがちであるというデータがありますので、そのような場合にマルチビタミンなどのサプリメントの利用は有効でしょう。
しかし、マルチビタミンの摂取により、過剰摂取につながる可能性のある成分についても報告がされています。
やはり、適正な摂取量を守る、ということが大前提です。
大切なのは、大人にしろ幼児にしろ、栄養を摂るにはまず食事を基本とすべきであり、特定の成分が凝縮されたサプリメントはあくまでも補助的に使うべきである、ということです。
幼児に必要な成分を解説!亜鉛、鉄分、DHAを摂るべき?
成長の著しい幼児期の体には、どのような成分が必要なのでしょう。
まずは、食事によって、3大栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂質を十分に摂ることです。
特にたんぱく質は、筋肉や皮膚、粘膜を作りますが、それ以外にも免疫細胞やホルモンにもかかわる成分ですので、欠かさず摂ることが大切です。
その他、食事から摂りにくい、不足しがちな成分として、次のものが挙げられます。
亜鉛
体の細胞の合成や骨の成長に関わる成分であり、不足すると発育不全、低身長などの一因となりえます。
食品添加物やアルコールなど、体にとって不要なものの除去の際にも使われるため、食生活の偏りによっても不足すると考えられます。
カキなどの魚介類や肉類に豊富に含まれるので、バランスの良い食事を心掛けましょう。
鉄分
母乳から離乳食に切り替わる頃(生後9か月ころ)から不足がちになり、その後の離乳食や普通食から十分に摂取できないと鉄分不足を引き起こす可能性があります。
鉄分の不足は、貧血や精神不安などを引き起こす原因となります。
レバーや青菜、赤身肉やヒジキなどに含まれます。
ビタミンCと一緒に摂ると吸収が良くなります。
DHA
背の青い魚に多く含まれています。
マグロ刺身 鯖缶などの缶詰を利用すると手軽に摂りやすいでしょう。
栄養は食事から摂るのが良いとは分かっていても、子供が食事を十分に食べてくれない、という悩みを持つ方は多いことでしょう。
また、幼児の成長にとっては必要だけれども食事からは十分に摂ることが困難な成分は、適宜サプリメントを取り入れることも一つの方法でしょう。
幼児向けサプリメントの選び方を解説!
サプリメントを幼児に対して使用したいと思った時、何を基準に選ぶべきなのか迷われるのではないでしょうか。
まず、守って頂きたいことは、「幼児用」「キッズ用」と明示されたものを選ぶ、いうことです。
子供は大人に比べて体が小さく、成分を体内で処理できる量が違います。
病院で処方される薬も、子供の場合は体重でその量を判断していますが、それと同じことです。
大人用サプリメントを幼児に与えることは避けましょう。
また、サプリメントには、単一の成分のみを含むものばかりではなく、何種類かの成分を含む商品もあります。
成分をよく確認し、必要な成分を含んだ商品を選ぶことが大切です。
幼児向けのサプリメントの中には、ラムネ菓子やグミ菓子のような形状、味付けのものがあり、それらはとても食べやすく工夫されています。
しかし、サプリメントである限り、お菓子の感覚でいくつも食べてしまっては、過剰摂取につながります。
保護者の管理の元で与えるようにし、幼児の手の届く場所に保存することは避けましょう。
幼児向けサプリメントのおすすめ2選!
幼児向けサプリメントはいろいろ販売されていますが、食べやすく、比較的入手しやすいものを2つご紹介します。
グミタイプで食べやすく、カルシウム、鉄が摂れる!UHA味覚糖 グミサプリKIDS SPORTS
グミサプリシリーズを数多く発売しているUHA味覚糖ですが、キッズ用も豊富です。
こちらは、グミタイプのサプリメントです。
2歳ごろから食べることができ、1日の摂取目安5粒中に、鉄分2mg、カルシウム200mgを含みます。
鉄分の摂取基準は、1~5歳の幼児では1日当たり4~5.5mg、カルシウムの摂取基準は、1日当たり400~550mgですので、1日の必要量の約半分をこのサプリメントでまかなえます。
牛乳や魚などをあまり食べない子供さんにおすすめです。
ドラッグストア、Amazon、楽天などで購入できます。
口コミ
・カルシウムを補いたくて購入した
・グミがサプリ、というのが良い
・鉄剤をなかなか飲んでくれなかった時期も、グミなら食べてくれたので助かった
・味が好みではない様子で、パッケージを開けたがなかなか進まない
DHA&EPAが摂れる! ユニマットリケン vDHAドロップグミ
青魚に豊富に含まれるDHAとEPAが摂れるドロップグミです。
ミカン味で食べやすく、1日の目安量3粒中に、DHA47.8mg、EPA2.3mgを含みます。
3歳から食べることができます。
魚が嫌いな子供さんにおすすめです。
ドラッグストア、Amazon、楽天などで購入できます。
口コミ
・子供が食べやすい味と大きさで良い
・明けた瞬間、魚臭さをやや感じるが、子供は気にならないらしい
・調理法を工夫しても魚を食べてくれない子供が、グミなら喜んで食べてくれる
子供に色々な食材をバランスよく食べてほしい、と強く願い奮闘する保護者の思いが、各口コミを見ると伝わってきます。
幼児用サプリメントの利用が近年増えている裏側には、保護者の子供の健康と成長を願う強い気持ちがあるように感じます。
子供の日頃の体調、成長の様子、食事の量や好みなどをよく観察したうえで、どうしても不足しがちな部分に関しては、子供が無理なく摂れる形のサプリで補ってあげましょう。