cGMP基準のサプリメントとは?日本のGMPとどう違う?

そもそもcGMP基準とは?

GMPとは、医薬品の製造とその品質管理に関する国際基準のことを指します。

製造における人為的な誤りを最小限にとどめること、医薬品の汚染と品質変化を防止すること、高度な品質を保証することの3点を目的として、GMPは定められています。

cGMP基準とは、current Good Manufacturing Practiceの略で、現在アメリカで適用されているGMP、すなわち最新のGMPを意味します。

その内容は、原材料の入荷、製造、出荷までのすべての過程を徹底的に管理したものとなっています。

誰が製造しても、成分のばらつきや変化、異物の混入などが起こらず安定した品質の商品を製造できるようにすることが目的です。

アメリカではcGMPが無いと販売できない

アメリカにおいては、cGMPをクリアしていない医薬品やサプリメントは販売が許可されません。

パッケージに表示された通りの栄養価が含まれているか、ばらつきはないか、製造の段階で不純物の混入はないかなど、さまざまな厳しい基準をクリアした商品以外は、販売が認められていないのです。

そのため様々な認証や衛生管理の手法により、安全な製品が届くように工夫が進んでいます。

NSF認証は第三者機関による中立的な認証

サプリメントに関する認証は他にも様々なものがあり、その1つで日本でも広がりつつあるのが「NSF認証」です。

NSFとは独立、非営利、非政府の3つの考え方を根幹に持つ第三者機関であり、このNSFから認証を受けたサプリメントは次の項目が保障されています。

  1. そのサプリメントに配合されているものが正しく表記されている
  2. 製品の成分の純度が基準を満たしている

実は残念なことに、ラベルに表示されている栄養成分が本当にサプリメントに配合されているかどうかについては、日本であれ海外であれ本当かどうか100%の保証はありません。

アメリカ食品医薬品局(FDA)が、2007年から2019年までにサプリメントとして販売されていた商品を調べたところ、医薬品成分が混入していた製品が965件ありました。

これはあくまでも「分かっているものだけ」であり、実際はもっと多くの製品に医薬品成分が混入している可能性は否定しきれません。

また日本でもエネルギーやタンパク質、脂質、炭水化物などの成分表示を表記することが義務として決められたのは2017年4月1日です。

厚生労働省によると
無承認無許可医薬品等買上調査を実施し、医薬品成分を含む健康食品が確認された。国内で販売されている滋養強壮やダイエット効果などを目的とした健康食品155製品のうち4製品において医薬品成分が検出された

こうした「配合されているのに表示されていない成分」があるかどうかを見抜くのに、NSF認証の有無は注目したいポイントといえます。

HACCPは製品の安全性をより高める手法のこと

HACCP(ハサップ)とは、簡単にいえば食品の安全性をより高めるための衛生管理の手法です。

食品などに携わる事業者自らが、細菌による汚染や異物混入などの危険因子をあらかじめ把握し、それらを除去および低減させるのに重要な工程を管理することで安全性の確保を目指します。

この手法は世界保健機関であるWHOと、国国連食糧農業機関(FAO)の合同機関である食品規格委員会(コーデックス委員会)から発表され、国際的に認められています。

2018年6月13日に公布が行われた食品衛生法等の一部を改正する法律において、原則として全ての食品等事業者にこのHACCPに沿った衛生管理が義務付けられました。

準備や手順の変更なども踏まえ、2018年にすぐ全ての食品等事業者がこの衛生管理の手法に対応したわけではなく、広布から2年以内の導入、さらに施行後に1年間の措置期間設けられました。

2020年はこのおよそ3年間の準備期間に当たるため、随時対応している状況といえます。

そもそもcGMP基準とは?

日本のGMP、アメリカのcGMPはどう違う?

日本におけるGMPとアメリカのcGMPとは、どのような違いがあるのでしょう。

日本のGMP基準は、現在二つの機関によって定められています。

ひとつは、日本健康・栄養食品協会(JHNFA)です。

書類審査による認定がほとんどであり、各社の自主性に任せられる部分が多いのが事実なようです。

もうひとつは、サプリメントのGMP基準を独自で作成した日本健康食品規格協会(JIHFS)です。

アメリカのcGMPを取り入れ、厳しい基準で安全、品質管理を審査しています。

JIHFSによる認証は、JHNFAによる認証に比べ難しいようです。

国産原材料のみならず輸入原材料に対しての品質保持義務を課するなど、厳しい基準を設けています。

一方、アメリカのcGMPでは、成分含有量や異物混入、体内での溶解度などについて各項目ごとの検査、チェックが義務付けられています。

政府専門機関のFDAによる、施設内への抜き打ち検査も含まれており、非常に厳しく徹底した管理を求められる基準だといえます。

サプリメントを選ぶときは何を優先したらいいの?

膨大な量が販売されているサプリメントから自分に必要なものを選ぶとき、少なくとも「摂りたい栄養素」をはっきりさせることが重要です。

その上で「JIHFS」や「cGMP」といった品質が確保された商品を探す、という順番でサプリメントを厳選していくと、必要なものが見つかりやすくなります。

自分に必要な栄養素は何かチェック

サプリメントは飲めば効果が出る万能薬ではなく、あくまでも栄養を補うことが目的の食品です。

たとえば「マルチビタミンやミネラルのサプリメント」は、普段の食生活や栄養バランスの改善が目的となります。

健康的な食事を心掛けている人や日ごろから野菜や肉、魚、豆類など様々な食品を摂るようにしている人は、サプリメントそのものが必要ないこともあります。

まずは「自分に必要な栄養素」を知ることが大切です。

方法の1つとして、食事内容を1週間ほど記録することが挙げられます。日頃よく食べている食品もあれば、全く食べていない食品もあるでしょう。

その中で「食事から摂るのが難しい成分」があれば、その成分を含むサプリメントを探しましょう。

他にも「ダイエットしたい」など目的がはっきりしている場合も、普段の食事で不足している栄養素や補いたい栄養素を調べてから選ぶと、必要なものが見つかりやすくなります。

メーカーの認証や製造工場をチェック

必要な栄養素を含んでいるサプリメントを選べたら、メーカーが受けている認証や製造工場が取得している認証についてチェックしましょう。

NSF認証については、成分表示が正しいかどうかを調べる指標となります。

ただしあくまでも成分表示の正しさを裏付ける認証のため、成分量やその原料が自分に適しているかどうかは別問題です。

GMP認証やcGMP認証の有無を気にするようにすれば、品質管理や成分の安全性を確認できます。また、同じ認証を受けているサプリメント同士であれば、比較しやすいでしょう。

日本でもGMP認証の商品であればある程度は選択肢がありますが、cGMP認証を受けているメーカー自体は少なく、必要とする栄養素によっては欲しい製品が見つからない場合も考えられます。

成分や原材料の表示があるものを選ぶ

栄養成分や原材料が表記されているかどうかです。ごく一部分の表示ではなく、全成分が表記されているものがおすすめです。

特に薬局やドラッグストアでの販売や、直営店舗がなく、ネット上の情報しか判断する材料がない場合は、より注意が必要です。

国民生活センターによると
サプリメント100製品の調査において、約3割の銘柄において商品パッケージの原材料表示や栄養成分表示とウェブサイト上の表記が異なっていた。崩壊性(吸収されやすさ)に関しても、100銘柄中42銘柄は医薬品に定められた規定時間内に崩壊しなかった

パッケージの見た目や宣伝の「野菜不足の方におすすめ」「すっきりしたい方にピッタリ」といった言葉を頼りに選ぶと、不足している栄養素がそもそも含まれていないかもしれません。

安心感や満足度を優先するならこうしたパッケージや広告で選ぶのも1つの手ですが、実際の結果を求めるのであれば成分に注目するのがおすすめです。

ドーピングも気になるのであれば念入りに情報収集を

スポーツなどに取り組んでいる方で様々な理由からサプリメントを必要としており、かつドーピングが気になる場合は「自分自身で徹底的に調べる」ことがもっとも重要です。

ここまででお伝えしてきたように、サプリメントに関する様々な法律や認証があっても、実際には医薬品成分や禁止成分が含まれた製品は存在します。

日本以上に審査が厳しいはずのアメリカでも、医薬品成分が含まれたサプリメントが見つかっているのが現状です。

つまり「この認証があるから100%絶対大丈夫」とは、どのサプリメントであれ言い切れません。

万が一、ドーピング検査で引っかかってしまった場合は、全て自己責任となります。

一般的なマルチビタミンやミネラルのサプリメントではドーピング検査にかかるようなことが起きにくいとはいえ、自分でもしっかり調べることが大切です。

購入後は製品のロット番号やサンプル、全体の写真、購入日なども控えておき、問題が起きていないか、分析済みなのかも調べておきましょう。

cGMPを認証取得している日本のサプリメントはある?

日本国内で製造販売されているサプリメントでもcGMPを認証取得しているものがあります。

それは、醤油でおなじみのキッコーマンから発売されている「からだおもい」シリーズ、美的ヌーボ プレミアムPlusです。

女性におすすめの2商品をご紹介します。

変化しやすい40代からの女性に!キッコーマン 基本のサプリ

ホルモンバランスの変化に伴う体調変化が出やすい40代以降の女性のためのサプリメントです。

イソフラボンよりも吸収力に優れた大豆イソフラボンアグリコン、ブドウ種子ポリフェノールのほか、年齢とともに吸収しにくくなる葉酸カルシウム吸収を助けるビタミンD3を配合しています。

アメリカのcGMP基準をクリアした、キッコーマングループのカントリーライフ社において製造されている商品です。

口コミ
・疲れがとれず昼寝が欠かせなかったが、飲み始めてから昼寝要らずになった
・更年期の妻の体調改善、精神面の落ち着きがみられた
・飲み始めたところ便通が整い、快腸美人になれそう
・寝汗などの更年期障害の症状が軽くなった
・キッコーマンブランドは信頼が大きい

キッコーマンは、日本健康食品・サプリメント情報センターによって設けられた、サプリメントや健康食品に対する安全・品質基準であるハイクオリティー認定も受けています。

ハイクオリティ―認定を受けることで、薬との飲み合わせなどの情報を掲載することができ、利用者が自分で情報を閲覧することが可能となるのです。

キッコーマン 基本のサプリ

キッコーマン・基本のサプリの口コミはどう?半額・最安値の販売店とは?

cGMP準拠のママ向けサプリメント、美的ヌーボ プレミアムPlus

日々の生活に必要なビタミンやミネラルの他、葉酸やDHA、EPAなどが配合された、無添加のサプリメントです。

製品の製造工場がcGMPを取得しており、第三者機関が行っている放射能セシウム検査でも異常なしとなっています。

1日分が小さなアルミパックに入れられており、サプリメントの酸化による品質の変化が気になる方にもおすすめです。

口コミ
・飲みやすく、栄養がしっかりとれてる感がある
・個包装になっているので出張や外出が多い仕事の自分でも忘れずに飲める

品質で選ぶcGMP認証取得サプリメントのおすすめはこれ!

アメリカのニュートリライト社は、アメリカのcGMP基準に加え自社独自の基準を設け、品質管理を徹底して行っています。

cGMP認証を取得しているニュートリライト社のサプリメントを、ここでひとつご紹介しましょう。

お子様からシニアまで、美味しくたんぱく質補給!アムウェイ ニュートリライト バランスプロテインミックス

良質な大豆たんぱくを使用したプロテインパウダーです。

牛乳などの飲み物にさっと溶かして使用します。

年齢に関わらず、手軽にたんぱく補給ができます。

口コミ
・糖質がしっかり入っている感じ
・味がとにかくおいしい
・プロテイン特有の味がなく飲みやすい
・飲み物に溶けやすく使いやすい
・値段が高めなのが気になるが、美味しくて子供も喜んで飲んでいる

厳しい基準をクリアした商品ということが分かると、安心して飲み続けることができますね。

サプリメントを選ぶ基準はいろいろありますが、安全、含有成分量の正確さにこだわりたい場合は、cGMP認証取得の商品を選ぶことをおすすめします。