アルギニンの適正摂取量、副作用、過剰摂取とは?

アルギニンの適正摂取量はどれくらい?

アルギニンは、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」において、推奨摂取量は定められていませんが、医学的・栄養学的観点からの様々な報告により、必要な摂取量は1日2000mg~5000mgと言われています。

数値に幅があるのは、様々なデータから、目的によって必要とされる摂取量が異なるためで、単に健康維持には2000mg~3000mg、基礎代謝アップや疲労回復を実感するためには4000mg~5000mgが必要とされています。

また、体重によっても必要量・適正量が異なるとされており、体重1kgあたり1日50mgのアルギニンが必要であるとの意見もあります。

1日に10gの摂取であっても、副作用の心配は少ないとされていますが、継続期間や体調・体質によって副作用が起こりやすくなることもあるため、必要以上の摂取はできるだけ控えるべきとされています。

上限は1日20gまでの摂取とされており、それ以上の摂取が長期間に及ぶと副作用発現率が一気に高まります。サプリメントを加えて多く摂取する場合は、食事での摂取量も合わせて、自分の摂取状況・摂取量を把握する必要があります。

どのような人はアルギニンを避けるべき?

アルギニンは血行改善効果があるので、高血圧や動脈硬化などの循環器系の疾患をもっている・治療中である方の摂取は注意が必要です。

本来は高血圧などの予防効果が期待できますが、降圧剤などを服用中の方がアルギニンサプリメントを摂取することで、血圧が下がりすぎてしまう場合があります。

心筋梗塞や梗塞の予防のために抗血栓薬を服用中の方が摂取した場合、効果が強く出すぎて鼻血など出血傾向になる恐れもあります。

また、薬剤を服用し経過監査する際に、アルギニン効果によって、薬剤による正しい効果の指標が得られず、治療の妨げになる場合もあります。通院中・薬剤を服用中である場合は、医師への相談は必ず行いましょう。

一方で、心筋梗塞を起こしたことがある方、ヘルペスに感染している方のアルギニンサプリメントの摂取は原則避けるべきとされています。

アメリカの大学が、心筋梗塞後のアルギニン投与により、予後に予防効果などの効力があるかどうかを調べる治験を行ったところ、効力どころか死亡率が上昇するという結果が出たことで、禁忌が一般的になりました。

また、免疫機能を高める効果があるとされていますが、ヘルペスにおいては例外で、アルギニンはヘルペスウイルスの成長・増殖の栄養源になることが分かっており、こちらも摂取は望ましくありません。

どのような人はアルギニンを避けるべき?

アルギニン過剰摂取による下痢、腎臓への負担、胃痛、頭痛など副作用を解説します!

では、アルギニンの過剰摂取による副作用・発現する原因を解説していきましょう。

胃痛・腹痛・下痢などの消化器症状

アルギニンは非常に強いアルカリ性になります。アルカリ性は胃荒れによる胃痛の原因になり、さらに腸管に移行しダメージを与え負担をかけることで腹痛や下痢といった症状を引き起こします。

報告されている副作用の中で、最も多いのがこれら消化器症状になります。

アルギニンサプリメントの中には、アルカリ性を中和させる効果を持つクエン酸が配合されているものもあり、体質的に消化器が弱い方や副作用が心配な方は、クエン酸配合のものを選ぶとよいでしょう。

頭痛・めまい・吐き気・痒み・蕁麻疹

血行が良くなることで、頭痛や皮膚のかゆみ、蕁麻疹などが発現しやすくなります。

また、血行が良くなり血圧が下がることで、低血圧症状であるめまい吐き気などを引き起こすこともあります。

特に、血管が収縮し、その後一気に血管が拡張することで起こる偏頭痛は、アルギニンの過剰摂取が発作のスイッチになりかねないため、くれぐれも注意が必要です。

肝臓や腎臓への負担

アルギニンに限らずアミノ酸の過剰摂取は、代謝を行う肝臓や腎臓の大きな負担となります。負担がかかる状態が長期間続くと、機能障害を引き起こし、疲労感や倦怠感を引き起こす恐れがあります。

特に、高齢者・いくつかの薬剤を服用中の方・元々肝臓腎臓機能に問題がある方は注意が必要になります。

しかし、肝臓・腎臓の働きを改善させる効果も報告されておるので、適切な摂取を心がけましょう。

成長ホルモンの過剰分泌による症状

アルギニンは成長ホルモン分泌を促す効果が期待できます。成長ホルモンは骨や筋肉の形成などに関与し、成長・発達に欠かせないものになりますが、過剰分泌は健康に悪影響になります。

子供の場合は、背が高くなりすぎる巨人症。大人の場合は、血圧や血糖値の調節は不良となる・手足が大きくなる・顔つきが変わる・声が低くなるといった症状が見られる先端巨人症の発症の原因にもなります。

また、成長ホルモンのバランスは、精神のバランスにも影響します。過剰分泌による過剰反応や、その反動で起こる拒絶反応などにより、躁鬱症状を引き起こす恐れもあります。