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肝臓の検査における数値・それぞれの見方とリスクを解説!
ここでは、肝臓の検査における見るべき数値とそれぞれの見方やリスクを解説していきます。まず、見るべき検査項目はAST、ALT、γ-GTPの3つです。
AST、ALTの働きや特徴、その違いとは?
AST、ALTはどちらもトランスアミナーゼと呼ばれる酵素です。 人体の重要な構成要素であるアミノ酸をつくる働きをしています。細胞障害が起こるとトランスアミナーゼが血中に流れて、酵素活性が上昇してしまいます。
つまりは、肝臓に障害が起こるとAST、ALTの数値が高くなってしまうのです。この2つの数値にはどのような違いがあるのか気になる方も多いでしょう。
両者の違いは由来する臓器の違いです。 ALTは主に肝臓に存在しています。一方、ASTは肝臓だけでなく、心筋や骨格筋、赤血球などにも広く存在しています。
ASTが単独で高値を示している、AST、ALTともに高値を示している場合には肝臓に障害がある可能性を示しています。ASTが単独で高値を示している場合には肝臓の障害ではなく、心筋梗塞や筋疾患などが考えられます。
それぞれの基準値はAST7~38 IU/L、ALT4~44 IU/Lとなります。両者の数値の高低や比率など総合的に見て判断する必要があります。
γ-GTPの役割、数値の意味とは?
γ-GTPはタンパク質を分解する酵素です。肝臓、腎臓、膵臓などの細胞に含まれています。これらの組織に障害が起こったり、肝・胆道系に閉塞があると、血液中に流れ出てくるのです。
つまり、γ-GTPが高値を示している場合には肝臓に障害がある可能性が考えられます。急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどの可能性があります。しかし、γ-GTPの値の高さを判断する際には注意が必要です。
γ-GTPはアルコールに敏感に反応します。そのため、飲酒習慣がある方は肝臓に障害がなくても高値を示します。ただし、健康な方であれば飲酒の後に一時的に高値を示すだけで1週間程度の禁酒でγ-GTPは正常値に戻ります。
健康診断は病気を察知するためには非常に効果的です。しかし、アルコールによって数値がブレてしまうこともあります。そのため、正確な診断結果を知りたいのであれば健康診断の前は1週間程度禁酒しましょう。
肝臓の数値を下げる成分・食品をまとめました!オルニチンはどう?
肝臓の働きは飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足など生活習慣によって左右されます。しかし、肝臓は予備能力が非常に高いという特徴があります。多少の障害があっても肝臓に正常に働き続けます。
痛みなどの自覚症状がないため「沈黙の臓器」とも呼ばれています。気付かないうちに徐々に病状が悪化してしまうため、自覚症状が出た時にはかなり進行しているということも多いです。
そのため、生活習慣によって肝臓が正常な状態を維持する必要があるのです。そのためにはどのような成分、食品を摂取するのが良いのでしょうか?
肝臓のことを考えると注目すべき成分はオルニチンです。 オルニチンを定期的に摂取することを意識すると肝臓をケアすることが可能です。
肝臓の大きな働きの1つに毒素の分解があります。肝臓ではアンモニアという毒素を尿素へと分解しています。このアンモニアを尿素に変換する働きを「オルニチンサイクル」といいます。
オルニチンを摂取することでこのサイクルが活発になるので、毒素の分解が活発になります。そのことで肝臓をサポートして本来の働きを保つことができるのです。
このオルニチンが多く含まれている代表的な食品はしじみです。二日酔いを防ぐためにはしじみ汁を飲むと良いという話を聞いたことがある方も多いでしょう。
しじみ以外にはきのこにもオルニチンが豊富に含まれています。特にエリンギ、ブナピー、ブナシメジには豊富に含まれています。
肝臓のためにはしじみ汁に加えて日頃から食卓にきのこを並べるのも良い献立といえるでしょう。
「サプリメントは肝臓に悪い」は本当か?
サプリメントは肝臓に悪いという噂を聞いたことがある方も多いでしょう。 しかし、これは間違いです。
医薬品によって肝臓にさまざまな障害が現れる薬剤性肝障害が引き起こされる可能性があります。最近では医薬品だけでなく、健康食品やサプリメントが原因となるケースもあるため心配になってしまいます。
しかし、医薬品による薬剤性肝障害が発生する原因を考えていけば問題を解決することが可能です。薬剤性肝障害には中毒性、アレルギー性、代謝性特異体質の3つに分けられます。
中毒性は肝臓の代謝能力を上回る量の薬物を服用することで発症します。アレルギー性は、特定の薬物に対してアレルギー反応が起きることで発症します。代謝性は、薬物を代謝する酵素の量が少ないことが原因です。
つまり、中毒性では医薬品の過剰摂取が原因であり、アレルギー性、代謝性はそもそもの体質が原因となるのです。自分に合っている薬を適切な量で摂取すれば問題ありません。
しかも、これは医薬品の話です。サプリメントはあくまで栄養素を補うための食品であり、副作用もありません。薬剤性肝障害のような激しい症状が出る可能性は極めて少ないです。
肝臓を労りながらサプリメントを飲みたい場合には、メーカーごとの目安摂取量を守っていれば問題なく摂取することが可能です。万が一、症状が出た場合にはすぐに医師や薬剤師に相談すれば大事にはなりません。
肝臓の数値を下げる?市販サプリメントのおすすめ3選!
ここでは肝臓にために飲みたいおすすめサプリメントを3つご紹介します。
大手サプリメントメーカー、DHC 肝臓エキス+オルニチン 30日分
注目成分である肝臓エキス600mgを主成分に、オルニチン塩酸塩120mgと亜鉛6mgが配合されています。肝臓エキスは豚レバーを酵素処理して低分子化したアミノ酸であり、消化吸収に優れています。
この3成分のトリプルパワーで、飲酒習慣のある方の健康とサポートしてくれます。飲み会対策としてはもちろん、毎日の健康のためにもおすすめです。
・飲み過ぎた翌日にスッキリしている感じがする
・肝臓の数値が悪かったので飲み始めた。食生活も同時に改善したので次回の検査に期待したい
・ドラッグストアで気軽に買えるが定期便もあるので、買い忘れがなく使い勝手が良い
安心の製薬会社、小林製薬の栄養補助食品 肝臓エキスオルニチン 120粒 約30日分
肝臓エキスにしじみ900個分のオルニチンをプラスした肝機能対策サプリメントです。飲酒習慣のある方にはもちろん、飲酒習慣のない肝臓を労りたい方にもおすすめです。
飲みやすさを考えたタブレットタイプです。1日4粒で肝臓のサポートをすることが可能になります。
・毎日晩酌しないと寝られない毎日なので購入してみたところ、朝の目覚めが明らかに違いました
・三ヶ月位飲んでます。毎晩のように飲酒してますが、二日酔い知らずですこぶる快調です
・いろいろなサプリメントを試したが、私に合ったサプリメントを見つけることができた
安心の日本メーカー、ファイン しじみウコン 肝臓エキス 90粒入
国産の健康な豚のレバーを使用した肝臓水解物をはじめ、国産のしじみエキス、さらにはクルクミン、亜鉛やオルニチンを配合しています。
タブレットタイプやドリンクタイプなどさまざまなタイプのサプリメントがありますが、人によって向き不向きあるでしょう。このサプリメントはソフトカプセルなので、ソフトカプセルが飲みやすい方にはおすすめです。
・飲んだ翌朝の二日酔いが少なくなりコスパも良いので、定期おトク便で購入しています
・お酒を飲んだ時にこれを飲むと飲まないでは翌朝の目覚めが全く違う
・栄養機能食品なので安心して飲める