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アラキドン酸が赤ちゃんの成長を助けるって本当?
アラキドン酸は、コレステロールを低下させ、動脈硬化を予防する働きがあるといわれ、サプリメントとしても見かけるようになってきました。
食品だと、魚、肉、卵に多く含まれ、これらを日頃から積極的に食べることを習慣とすれば、特に問題はありません。
実は、大人にとってだけではなく、このアラキドン酸は、赤ちゃんの成長や発育にとって欠かせない栄養素なのです。
赤ちゃんが1歳になるまでに、脳は大人と同程度の7割近くまで完成されると言われており、脳に多く存在しているアラキドン酸は、特に記憶力や言語力の発達に重要です。
しかし、赤ちゃんは大人と違って、食品でアラキドン酸をとることができません。赤ちゃんが口にするもの、それは母乳です。
母乳には、アラキドン酸はもちろん、同じく脳の発達に重要な役割を果たすドコサヘキサエン酸(以下、DHA)も一緒に含まれています。ちなみに、アラキドン酸とDHAの割合は、1:2です。
ただ、全てのお母さんが赤ちゃんに母乳を与えられるとは限りません。そこで最近は、粉ミルクにもアラキドン酸やDHAを取り入れるようになってきました。
アラキドン酸はいつから粉ミルクに配合されている?
そんなアラキドン酸ですが、2007年の国連食品規格委員会にて「粉ミルクにDHAと同じくらいのアラキドン酸を含むことを推奨」されてから、世界各国でアラキドン酸配合の粉ミルクが販売されてきました。
日本では、1980年代から、アラキドン酸含有の粉ミルク自体は販売されてきたのですが、赤ちゃんに効果のある量を配合したのは、2014年頃からです。
アラキドン酸配合の粉ミルクおすすめ3選!
母乳中に含まれるアラキドン酸やDHAの割合は、国によって異なります。それを考えると、粉ミルクは、アラキドン酸を配合した国内メーカーのものを選んだほうが良さそうです。今回は、有名メーカーの中から3品ご紹介します。
母乳に含まれる重要な栄養素「ラクトフェリン」配合!森永乳業 はぐくみ
アラキドン酸とDHAが母乳と同じ割合で配合されている他、母乳、特に産後4~5日の初乳にしか含まれていないという「ラクトフェリン」を含んでいます。しかも、この成分を1986年から配合しているため、安心して利用できます。
口コミ
・詰替えタイプがあるため、エコで廃棄が楽
・粉が溶けやすく使いやすい
・細身のスプーンでミルクを作りやすい
様々な成分で赤ちゃんをサポート!和光堂 はいはい
粉ミルクは、母乳とは異なり、どうしても牛乳由来の成分が入ってしまいます。ずっと母親から栄養を受け取っていた赤ちゃんにとって、牛乳の成分は「異物」となりがちで、それは粉ミルクの永遠の課題です。
この製品は、母乳に含まれない、牛乳由来の消化されにくいたんぱく質である「βラクトグロブリン」を、少し消化した状態で粉ミルクに配合しており、赤ちゃんが消化するのに負担を軽くする工夫をしています。
口コミ
・価格がお手頃
・便の状態も母乳のときと変わらなかった
日本で初めて母乳と同じアラキドン酸を粉ミルクに配合!明治 ほほえみらくらくキューブ
母乳と同じ割合で、アラキドン酸やDHAを配合している粉ミルクは多く販売されていますが、この製品は、母乳と同じ量までこれらを配合した粉ミルクです。また、粉をキューブ型に固めているため、長期保存を可能にし、外出時も安心して使える製品として、人気を得ています。
口コミ
・計らなくていいため、とにかく楽
・衛生的で、安心して使える