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アミノ酸は肌にどんな効果がある?
アミノ酸は、人間の体を作るたんぱく質の最小単位です。
私たちの体のうち60%は水分が占めていますが、実は残り40%のうち半分、20%はアミノ酸で構成されています。
肌や爪、髪、筋肉、内臓、粘膜などが、アミノ酸がたくさん集まったタンパク質で構成されており、また体内の仕組みもアミノ酸が元となって働くものがたくさんあります。
人間は水分とタンパク質があればしばらく生きていけるといわれるほど、アミノ酸と密接にかかわっているのです。
このアミノ酸と脂肪酸とアルカリと合成して作られるのが、アミノ酸系界面活性剤を使用した洗顔料です。
敏感肌や赤ちゃんの肌へも使える!
アミノ酸系界面活性剤は、肌なじみがとてもよく、必要以上に皮脂や角質を洗い流さないため、肌が持つ適度な保水や保湿を保つ効果が得られます。
これは洗顔フォームやせっけん、ボディソープも同様で、シャンプーもアミノ酸洗浄成分が使われているものは、美容院などサロン品質の商品に多くあります。
赤ちゃんにも使えるような優しい製品が多いため、敏感肌や乾燥肌など、皮脂を必要以上に洗い流したくない人におすすめです。
アミノ酸洗顔のデメリットとは?
しかしアミノ酸洗顔も、場合によっては肌にとってデメリットになることもあります。それは洗浄力の弱さです。
肌の状態によっては、皮脂がたっぷり出ていてアミノ酸洗顔ではなかなか落としきれなかったり、皮膚にぬるぬるとした質感が残りやすいとされます。
また泡立ちもいまいちなので、モコモコとしたたっぷりの泡を作るのが大変です。
原材料由来の臭いが残ることもあり、香りとしては普通の洗顔フォームやせっけんにやや劣ることもあります。
こうした側面は技術力向上により、かなり改善が進んでいます。
しかしまだまだネックとなるのが、価格です。アミノ酸洗顔フォームや石鹸の原材料はその価格自体が高く、気軽に購入しにくいのが現状です。
アミノ酸系界面活性剤が使われているシャンプーも、まだまだ高いものが多いですよね。
ミノンなど、低価格で購入できるものも増えましたが、ほとんどは液状の洗顔料となっています。
低配合商品に注意しよう
健康意識の高まりなどから、アミノ酸洗顔料と聞くと、なんとなく「体によさそう」「肌が綺麗になるかも」とプラスのイメージを抱く人も多くいます。
そこを狙って、ほんの少ししかアミノ酸系界面活性剤を使用していないのに、アミノ酸系洗顔料であると宣伝していることもあります。
成分表を見て「○○グリシン○○」や「ラウロイル○○酸Na」が水の次に来るものを選びましょう。
迷いにくくお手軽なのが、赤ちゃん向けの洗顔料やボディソープを選ぶことです。
赤ちゃんの肌への影響が少ないものが使われているため、比較的お手頃価格でアミノ酸系の洗顔料やボディソープを購入できます。
アミノ酸誘導体とは?アミノ酸とどう違う?
最近になってよく化粧品などに活用されるのが、アミノ酸誘導体です。
アミノ酸をそのまま使おうとすると、他の成分と勝手に反応してしまうなど、不安定なことがあります。
そこで、人工的な改良をくわえ、より安定して肌へ良い効果をもたらすように作られたのが、アミノ酸誘導体です。
化粧品によく使われるものの中では、ビタミンC誘導体があります。こちらも、ビタミンCと似た成分ですが、肌にとって嬉しい効果を安定してもたらせるように改良されたものです。
アミノ酸誘導体は、このアミノ酸バージョンだと考えましょう。
アミノ酸洗顔フォーム、石鹸、ボディソープのおすすめ3選!
アミノ酸洗顔フォーム、石鹸、ボディソープからそれぞれ、お値段もお手頃で今日からドラッグストアなどで購入できる、手近なおすすめを紹介します。
気軽に購入できる、カウブランド無添加 うるおい洗顔
牛乳石鹼でもなじみのあるカウブランドの洗顔フォームで、植物由来の石鹸系洗浄成分と、アミノ酸洗浄成分が使われています。
着色料や香料、パラベンといった品質安定剤を使用しておらず、オリーブスクワランが配合されているため保湿効果も適度にあり、肌のバリア機能を保護してくれます。
ただ汚れを落として肌を健やかに保つことに特化しているため、頑固な毛穴汚れや美白効果はあまり期待できませんが、乾燥肌や敏感肌にも刺激を与えにくい洗顔フォームです。
口コミ
・洗い上がりはつるつるしっとり
・がっつり洗顔には向かない
・価格がお手頃
泡で出てくるタイプ、キュレル 泡洗顔料
アミノ酸系の洗浄成分が使用されている、泡で出てくるタイプの洗顔料です。
消炎剤としてグリチルリチン酸2Kが配合されており、乾燥性敏感肌の人でも基本的に問題なく使えます。
アミノ酸系の性質が強く、洗い上がりのぬるつきや乾燥しにくさが感じられるため、さっぱり仕上げたい人にはやや不向きです。
口コミ
・乾燥肌のための洗顔料
・肌のコンディションが良い
・泡で出てくるから泡立ての必要なし
肌当たり柔らかな、キューピー 全身ベビーソープ(泡タイプ)
赤ちゃんの肌へも問題なく使えて、お値段もお手頃な全身ベビーソープです。
保湿成分にスクワラン配合、肌を清潔に保つグリチルリチン酸ジカリウムも含まれています。
人間の肌と同じく弱酸性で、無香料無着色、泡切れも良くさっぱりとしています。
口コミ
・赤ちゃんの頃から使っています
・顔にも全身にも使えます
・肌荒れの時も手にしみない