アセチルコリンを増やすサプリメントが禁煙・記憶力に効果あり?

そもそもアセチルコリンとは?コリンやレシチン、ホスファチジルセリンとの違いも解説!

そもそもアセチルコリンとはどのような成分なのかわからないという方もいることでしょう。まずは、アセチルコリンについて解説していきます。

アセチルコリンは、神経細胞間で情報伝達を行なっている神経伝達物質です。副交感神経の神経伝達物質として有名です。

交感神経と副交感神経は互いに拮抗した関係性を維持しています。興奮した状態の時には交感神経が優位になっており、リラックスした状態の時には副交感神経が優位になります。

アセチルコリンによって副交感神経が優位になると体全体がリラックスした状態になります。そのため、血圧が低下したり、消化運動が活発になったりという体の変化が起こるのです。

アセチルコリンに関連する成分も一緒に摂取するのがおすすめ

アセチルコリンはコリンを原料にして作られています。そのため、アセチルコリンを増やしたい場合にはコリンを摂取するのがよいでしょう。

アルツハイマー型認知症の原因の1つには老化によるアセチルコリンの分泌低下があります。人生100年時代の現代では若いうちから積極的にコリンを摂取するのがよいといえます。

また、レシチンも重要な成分の1つです。レシチンはホスファチジルコリンと呼ばれており、細胞膜の主要成分です。コリンを含んだリン脂質の一種であるため、コリンと合わせて摂取するとよいでしょう。

さらに、ホスファチジルセリンも注目です。神経細胞の膜成分であるホスファチジルセリンは情報伝達の高速化、効率化に関係しています

ホスファチジルセリンにはアセチルコリンの分泌を増加させる働きがあります。認知症との関連性も高いため世界中で積極的に研究が進められているのです。

アセチルコリンの効能を解説!記憶力や集中力、認知症への効果とは?

アセチルコリンには記憶力を維持する働きやアルツハイマー型認知症の発症を抑制する働きがあることがわかっています。

記憶力には脳内の海馬という領域が関係しています。海馬内で起こっている記憶、学習に関するメカニズムが山口大学の研究によって明らかになりました。

海馬内にはシナプスと呼ばれる神経細胞をつなぐ部分があります。記憶、学習をしている時にはこの部分が多様な変化をしていることがわかりました。

また、この多様な変化を引き起こしている成分こそがアセチルコリンだということもわかっています。つまりは、アセチルコリンが脳の回路を刺激し、記憶に関係している海馬を活性化させているのです。

アセチルコリンの分泌量は老化により徐々に低下するため、これがアルツハイマー型認知症の発症要因になっているということです。

また、アセチルコリンは集中力にも関わりが深いです。脳内にはアセチルコリン受容体という部分があり、この部分にアセチルコリンが結合すると神経伝達が行なわれます。

この神経伝達はヒトが物事を考える時に行なわれているのです。そのため、神経伝達がスムーズに行なわれれば、集中力も増すということになります。

アセチルコリンを増やすことは禁煙への近道?ニコチンとの関係性とは?

アセチルコリンは喫煙とも深い関わりがあります。禁煙に何度も挑戦しているけれど、失敗しているという方はアセチルコリンに注目してみるといいかもしれません。

タバコを吸うと体内にニコチンが取り込まれます。摂取されたニコチンはニコチン性アセチルコリン受容体という部分に結合します。これによってドーパミンが放出されるため強い快感が得られるというわけです。

ニコチンがニコチン性アセチルコリン受容体に結合した時に放出される神経伝達物質はドーパミンだけではありません。

覚醒の働きがあるアドレナリン、気分や食欲を調整するセロトニン、記憶力や認知能力に関係するアセチルコリンの分泌も行なわれます。

喫煙によってニコチンを常時摂取するようになるとドーパミンだけでなく、これらの神経伝達物質の分泌もニコチンに委ねられることになります。

つまりは、自ら分泌する力が弱まってしまうので禁煙をすると認知機能が低下したり、虚無感に襲われてしまうのです。

これが禁煙失敗の要因であることが多いので、禁煙中でもコリンを摂取してアセチルコリンの分泌を維持することが禁煙成功の近道になるかもしれません。

アセチルコリンを増やす成分と食べ物

アセチルコリンはコリンが原料となっているため、コリンを多く含む食品を摂取するのがよいでしょう。

コリンが多く含まれている代表的な食品は生卵の黄身です。100g当たり680mg程度含まれており、他の食品と比較するとその含有量はダントツです。

生卵の黄身には及びませんが比較的アセチルコリンを多く含む食品は他にもあります。100g当たり鶏レバー200mg、ベーコン120mg、たら80mg、サーモン60mgのアセチルコリンが含まれています。

日本ではアセチルコリンの研究があまり進んでいません。そのため、1日の必要量は設定されていないという現実があります。そのため、どのくらいアセチルコリンを摂取したらよいかわからないという方もいることでしょう。

そんな方はアメリカの数値を参考にしましょう。アメリカでは日本よりアセチルコリンの研究が進んでおり、1日に500mgの摂取が推奨されています。これを目安にアセチルコリンを摂取していきましょう。

アセチルコリンサプリメントおすすめ3選!

ここではおすすめのアセチルコリンサプリメントを3つご紹介します。

頭の健康 DHC ホスファチジルセリン

食事から摂取することが難しいホスファチジルセリンを1日2粒で110mgも摂取することができます。これは大豆1,200粒に換算される量です。毎日、これほどの大豆を食べることは困難なのでサプリメントで摂取しましょう。

また、冴えた毎日に欠かせないDHAと、血液のさらさらな流れをサポートするEPAもプラスしました。頭の働きの必要な成分を1つで摂取できるため、便利なサプリメントです。

口コミ
・ドラッグストアで買えるので気軽に飲める
・1日2粒だけでいいのが楽
・頭がスッキリする気がする

思考回路の健康維持に ファンケル、ホスファチジルセリン

思考の健康維持に必要なホスファチジルセリンが1日2粒で100mg摂取することが可能なサプリメントです。

レシチンとも呼ばれることもあり、ホスファチジルセリン同様に思考の健康維持に必要な成分であるホスファチジルコリンも含まれています。

口コミ
・考えがまとまるようになった
・仕事がスムーズに進むようになった
・老後のボケ予防に飲んでいます

集中力、記憶力の源 ナウフーズ、DMAW

DMAWはジメチルアミノエタノールの略称であり、アセチルコリンの元となる物質です。DMAWを摂取することが体内でのアセチルコリンアップにつながります。

そんなDMAWが200mgも配合されており、思考の健康をサポートしてくれるサプリメントです。

口コミ
・集中力が必要な時に飲んでいる
・考えが煮詰まった時には手放せない
・頭の中が整理される気がする