目次
そもそもアスタキサンチンとは?
最初に、アスタキサンチンについて簡単に紹介します。
アスタキサンチンは、自然界に600種類以上存在しているといわれているカルテノイドの一種です。赤色の天然色素で、甲殻類や魚類、緑藻などの海洋生物に豊富に含まれています。
摂取量の目安は、1日に12mgです。食事からだけではなかなか摂取することが難しいため、サプリメントからの方が効率的にアスタキサンチンを摂取することができます。
アスタキサンチンの効果とは?
アスタキサンチンは、強い抗酸化作用を持つ脂溶性の成分です。
この抗酸化作用により、老化や肌トラブル、眼精疲労などを予防できるほか、腎疾患の予防や肝機能向上にも効果があります。
詳しくは、以下のページをご確認ください。
アスタキサンチンの効果とは?おすすめのサプリメント3選!アスタキサンチンが豊富な食品とは?エビや卵、野菜の含有量はどれくらい?
アスタキサンチンはサプリメントからの摂取が効率的ですが、食品からも摂取することが可能です。アスタキサンチンが豊富に含まれている食品について紹介します。
最初にも紹介しましたが、アスタキサンチンは赤色の天然色素で、甲殻類や魚類、緑藻などの海洋生物に豊富に含まれています。
普段よく口にする食品の中でアスタキサンチンが特に多く含まれているのは以下の食品です。
- サクラエビ
100gあたり7.0mg - 紅鮭
100gあたり2.5~3.7mg - いくら
100gあたり2.5~3.0mg - キンメダイ
100gあたり2.0~3.0mg - 毛ガニ
100gあたり1.1mg - 甘エビ
100gあたり0.99mg
アスタキサンチンが多く含まれているとはいっても、1日の目標量である12mgを摂取するには、これらの食材をたくさん食べなければなりません。1つの食材から摂取することは難しいため、いくつかの食材を組み合わせるといいでしょう。
これらの食品を見てもわかるように、アスタキサンチンは赤い食品に多く含まれています。そのため、「ニンジンやトマトなどの赤い野菜にも多く含まれているのでは?」と思う方もいるでしょう。
確かに、ニンジンやトマトなどの緑黄色野菜には、カルテノイドの一種であるベータカロテンが含まれています。しかし、アスタキサンチンとは異なる成分です。
アスタキサンチンについて書かれているサイトの中には、「アスタキサンチンは、緑黄色野菜に豊富に含まれています」と記載されているものもあります。しかし、これは間違いですので、注意してください。
また、アスタキサンチンには、過熱をしても赤い、あるいは過熱をすると赤くなるという特徴があるのです。先ほど紹介した紅鮭やキンメダイは、この特徴が当てはまります。
しかし、身が赤く、加熱すると白っぽくなる魚に含まれている成分は、アスタキサンチンではなくミオグロビンです。マグロやカツオは加熱すると色が白っぽく変化するため、ミオグロビンの成分が含まれています。
アスタキサンチンが含まれている食品のポイントは、海洋生物で過熱をしても赤い、あるいは過熱をすると赤くなるという点です。アスタキサンチンを食品から摂取するときは、このポイントを意識して選ぶようにしましょう。
アスタキサンチン摂取におすすめの食材とは?どんな食べ方が効果的?
アスタキサンチンは、野菜から摂取することはできません。そのため、海洋生物から摂取する必要があります。
しかし、さきほども紹介した通り、たくさんの量を取らなければなりません。一度にたくさんの鮭やイクラなどの食品をとることは、金銭的にも難しいでしょう。
効率的にアスタキサンチンが摂取できる方法を紹介します。参考にしてください。
抗酸化作用のある栄養素と組み合わせる
アスタキサンチンには強い抗酸化作用があります。しかし、何度も紹介している通り、普段の食事から十分な量のアスタキサンチンを継続して摂取することは非常に難しいです。
そのため、アスタキサンチンだけでなく、抗酸化作用のあるビタミンEやビタミンA、ポリフェノールなどの栄養素も一緒に摂取するようにしましょう。
例えば、ビタミンEはモロヘイヤやシソに多く含まれていますし、ビタミンAはレバーやニンジンなどに多く含まれています。これらの食品は簡単に手に入るため、普段の食事でも気軽に摂取することができるでしょう。
アスタキサンチンが含まれる食品を摂取するときは、抗酸化作用のある栄養素も一緒に摂取し、より効果を実感できるようにしてください。
キンメダイや鮭は皮まで食べる
キンメダイや鮭を食べるとき、皮を残している方もいるのではないでしょうか。「魚の皮は苦手」という方もいるかもしれません。
しかし、魚の皮にはアスタキサンチンが豊富に含まれています。特にキンメダイやメバルなどの赤い魚には、身ではなく皮に多くのアスタキサンチンが含まれているので、皮を残してしまうと非常にもったいないです。
キンメダイなどの赤い魚を食べるときは煮つけにし、鮭を食べるときは皮までパリパリに焼くことで、皮までおいしく食べることができます。ぜひ、皮まで残さず食べるようにしてください。
脂溶性成分も一緒に食べる
アスタキサンチンは脂溶性の成分です。脂溶性成分は脂質の多い食品と一緒に摂取することで、吸収率が高まることが知られています。
脂質の多い食品と言えば油はもちろんですが、牛バラ肉やベーコン、プロセスチーズ、マヨネーズなどもあります。これらの食品も一緒に調理してみてはいかがでしょうか。
ビタミンCと一緒に摂取する
水溶性の抗酸化物質と一緒に摂取することで、アスタキサンチンは効果を持続させることができます。水溶性の抗酸化物質は葉酸やビタミンB12がありますが、最も高い抗酸化作用をもつのはビタミンCです。
そのため、ビタミンCと一緒に摂取するとアスタキサンチンの効果を持続させることができます。ビタミンCはパプリカや芽キャベツ、ブロッコリーなどに多く含まれているため、これらを一緒に摂取するようにしましょう。
食品からもアスタキサンチンを摂取しよう
いかがでしたか?アスタキサンチンが豊富に含まれる食品や、効果的な食べ方について紹介しました。
アスタキサンチンは海洋生物に豊富に含まれてますが、意識しなければ充分な量を摂取することはできません。紹介したアスタキサンチンの効果的な摂取方法を参考にして、効率よく食品から摂取できるようにしましょう。