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そもそも便秘の原因とは?
便秘になる原因は、大きく分けて「機能性便秘」と「器質性便秘」の2つがあります。
まず、「機能性便秘」と呼ばれるものです。
胃や小腸などの消化管の働きが弱くなることで起こります。
「機能性便秘」は、その中でも、食事・水分の摂取量が減ることや、ストレスで一時的に起こる「急性便秘」、腸を動かす力が弱まってしまい、大腸の中に便がたまり続けてしまう「慢性便秘」、抗がん剤などの薬の副作用で起こる「医原性便秘」の3つに分かれます。
次に、「器質性便秘」と呼ばれるものです。
大腸自体の病気(がんや炎症、先天的に大腸が長いなど)によって、腸自体に異常が生じて起こります。
アミノ酸は便秘に効果ある?
アミノ酸が便秘にどのように効果があるかを説明する前に、アミノ酸について解説していきたいと思います。
そもそも、アミノ酸とはどのようなものなのでしょうか?
アミノ酸って何?
アミノ酸とは、たんぱく質の中の1つです。
そして、たんぱく質は、20種類のアミノ酸で作られています。
たんぱく質は、人間の体の細胞を作っている成分なので、アミノ酸自体が体の細胞を作るために必要不可欠な成分であることがわかります。
どうして便秘に効果があるの?
では、体の細胞を作るために必要なアミノ酸は、どのように便秘に効果があるのでしょうか?
アミノ酸には体の細胞を作る働きがあります。
もちろん、この体の細胞には、腸の細胞も含まれます。
そして、アミノ酸が体の中に増えることで、腸の細胞も古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わっていきます。
新しい腸の細胞に生まれ変わると、生成された便を肛門まで運ぶための腸を動かす力も活発になります。
腸を動かす力が活発になるので、大腸の中に便がたまり続けることが少なくなり、肛門までスムーズに便が移動できるようになっていきます。
なので、アミノ酸を摂ると、便秘を予防することにつながっていくわけです。
便秘の方におすすめの食品4選!
便秘の方におすすめの食品についてご紹介していきます。
便秘解消の定番、ヨーグルト
まず、発酵食品の仲間であるヨーグルトです。
ヨーグルトには、CMでも良く耳にする、ビフィズス菌などの善玉菌が豊富に含まれています。
善玉菌には腸内環境を整える働きがあるので、便秘を予防する効果が期待できます。
ヨーグルトには、飲むヨーグルトや半固形ヨーグルトなど、様々な種類があります。
安さ重視で選ぶと、糖分が多すぎるなど逆に便秘や他の病気を悪化させてしまうこともあります。
自分のどのヨーグルトがあっているのかは、色々な種類のヨーグルトを試してみて、一番体に合うものを食べてみることをおすすします。
また、糖尿病など、糖分の制限をしないといけない場合は、かかりつけ医や栄養士の先生に相談してから食べましょう。
普段の料理でも使える、オリゴ糖
2つ目は、オリゴ糖です。
オリゴ糖を摂取すると、胃では消化されず、大腸までそのまま到達します。
オリゴ糖には、ヨーグルトにも含まれるビフィズス菌を増やす働きがあるので、便秘を予防することができます。
コーヒーに砂糖を入れる方はオリゴ糖に変えてみたり、普段の料理でも砂糖の変わりにオリゴ糖を使ってみるなど、日常で使う調味料の一つとして使ってみてください。
腸の働きを活発にする、不溶性食物繊維
3つ目は、不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維には、腸の中に水分を引きよせてくれる働きがあります。
腸の中に水分がたまることで、腸の蠕動運動が活発になり、スムーズな排便をすることができます。
便を柔らかくする、水溶性食物繊維
4つ目は、水溶性食物繊維です。
こんにゃくやわかめ、バナナなどの種類があります。
水溶性食物繊維には、便に水を含ませることで、便を柔らかくする働きがあります。
便が柔らかい状態で、スムーズに排便をすることができます。
バランスも大切、アミノ酸
最後は、アミノ酸です。
魚、肉、卵、納豆、チーズなどの種類があります。
アミノ酸が便秘に効果があるのは前述した通りです。
また、前の章でも紹介したように、発酵食品の一つであるチーズや不溶性食物繊維の一つである納豆にもアミノ酸が含まれています。
つまり、様々な食品にアミノ酸は含まれているわけです。
なので、どれか一つを食べるのではなく、様々な食品をバランス良く摂ることが大切といえます。
便秘を解消するための生活習慣を解説!
いい食品を摂取していても、それ以外の日常生活の習慣を整えていないと、便秘はなかなか解消されません。
ここでは、具体的に、どのような方法があるのかご紹介していきたいと思います。
運動をする
1つ目は、運動をすることです。
激しい運動を行う必要はなく、10〜15分程度のウォーキングでも効果があります。
体を動かすことで、腸を動かすための血流が促進されたり、便を出すために必要な腹筋が鍛えられたりと、様々な効果が出てきます。
1日の間の10分程度でしたら、ちょっとした合間で行うことができるのでおすすめします。
水分を摂る
2つ目は、水分を摂ることです。
体の中に必要な水分がないと、便を柔らかくすることも、出すこともできなくなります。
便秘の場合、1日に1000ml〜1500ml程度の水分を摂ることをおすすめします。
朝起きてすぐにコップ1杯程度の水を飲むと、特に腸の運動が活発になり、便が出やすくなります。
お腹を温めたりマッサージをしてみる
3つ目は、お腹を温めたりマッサージをしてみることです。
お腹を温めたりマッサージをすることで、腸の周りの血流が促進されます。
血流が促進されることで、腸の蠕動運動も活発になり、便秘解消につながります。
温める方法としては、ホットタオルをあてたり、腹巻をする方法があります。
ですが、妊娠中の方や、お腹に病気のある方は、赤ちゃんや病気自体を刺激し過ぎることになり、逆に良くない影響を与える場合があります。
なので、まずはかかりつけの先生に相談してからやってみることをおすすめします。