CLAサプリメントに副作用はないの？

そもそもCLAとは？

CLA（Conjugated Linoleic Acid）とは、共役リノール酸の事です。不飽和脂肪酸の一種で、その中でも体内で合成することのできない必須脂肪酸にあたります。

植物由来の油や乳製品に含まれており、体脂肪の分解に関わるとされる栄養素です。

その働きから、体重維持の目的で注目されていますが、普段の食事から摂取できる量は極僅かです。

そのため、効率よく摂取できるサプリメントが開発されました。カルニチンやα-リポ酸、COQ10など、他の栄養素と組み合わせられることも多く、多くの商品が販売されています。

CLAがその働きを十分に発揮するには、1日2,000～3,000mgの摂取が必要とされています。乳製品や肉類など、普段の食事の中から摂取できますが、その量は微量です。

乳製品を多く摂る欧米では、CLAの平均的な1日摂取量は約400mgとされています。日本の場合、1日の平均摂取量は200mgにも満たないとされており、適切な量を摂取できているとは言い難い状況です。

CLAの働きを十分に得るためには、食事以外からも摂取する必要があります。サプリメントの利用も方法の一つでしょう。

CLAは普段の食事中からも摂取できる栄養素です。日本では1日の平均摂取量もかなり少ないため、普段はCLA摂取による副作用を意識する必要はないでしょう。

しかし、サプリメントとしてCLAを摂取する場合には注意が必要となります。

これまでにCLAの摂取と関連した消化器症状（便秘や下痢など）が報告されています。
また、摂取量は不明ですが肝機能障害をおこした例もあるそうです。

サプリメントによっては複数の栄養素が配合されることもありますし、商品によって添加物も異なります。サプリメント摂取による体調変化が気になるときは、一旦摂取を中止しましょう。

中止により体調が改善するかを確認し、場合によっては摂取をそのまま中止した方が良いこともあります。いくつかの栄養素、添加物が配合された場合、その中から原因物質を特定することは非常に困難です。

ウエイトコントロールのサポートを目的とした場合、サプリメントの摂取以外にも、食事内容の見直しや、生活習慣の改善、運動量を増やすなど方法はいくつもあります。

サプリメントを摂取することがベストな方法なのかどうかを、常に考えるようにしましょう。