サプリメントは冷蔵庫に保管するべき?夏の保管方法は?

サプリメントは冷蔵庫に保存するべき?

結論から言うと、サプリメントは冷蔵庫に保存するべきではありません。

冷蔵庫に保存することでサプリメントの劣化が進んでしまうからです。

サプリメントは食品の一部に含まれます。

冷蔵庫自体は食品を保存するために使用するものなので、サプリメントも冷蔵庫に保存するべきなのでは?と疑問に思う方も多いと思います。

食品を保存するというくくりでは、冷蔵庫に保存するという考え方は適切ではありますが、サプリメントに関しては異なってきます。

これには、サプリメントの構造に関係してきます。

サプリメントには大きくハード・ソフトカプセル、タブレット、糖衣錠、粉末のタイプがあります。

この5種類のサプリメントは、冷蔵庫に保存してしまうと冷蔵庫に入れている間と冷蔵庫から取り出した時の温度・湿度の差が生まれやすくなってしまうという特徴があります。

そして、この温度・湿度差がサプリメントの劣化を進めてしまうのです。

特にソフトカプセルタイプのサプリメントは冷蔵庫に保管することで冷えすぎてしまい硬くなってしまいます。

そのため、効果が落ちてしまったり、硬くなりすぎて割れやすくなってしまう恐れもあるので特に注意が必要です。

また、劣化に関してだけでなく、匂いのきつい食材の入った冷蔵庫に一緒に保管してしまうとサプリメントに匂いが移ることがあります。

飲む時に匂いがきつくて不快感を感じる場合もあるので、匂いに関しても注意が必要です。

サプリメントは夏の保管に注意が必要?

サプリメントは温度の高い場所に保管すると劣化してしまう危険性があるので、夏場の保管には注意が必要です。

ソフトカプセル以外のサプリメントに関しては、サプリメント自体に記載されている「直射日光や高温多湿、温度変化の激しい場所を避ける」ことに注意すれば劣化を防ぐことができます。

ですが、ソフトカプセルに関しては他のサプリメントに比べると夏場の保管にはより気を使わないといけません。

なぜなら、ソフトカプセルタイプのサプリメントは他のサプリメントと比べると湿気や温度に敏感だからです。

ソフトカプセルタイプのサプリメントは、40℃以上になると表面のコーティングが溶けてしまい、カプセル同士がくっついてしまいます。

くっつくだけなら問題はないのですが、温度が上がりすぎると表面だけでなく中身まで溶けて出てきてしまうこともあります。

中身が出てしまうことで成分が劣化してしまう可能性があるので、40℃以上になる暑い場所での保管は行わないようにしましょう。

ちなみに夏場の車中はエンジンを切った状態だと最高で80℃まで温度が上がることがあります。

また、夏場だけでなく冬場に暖房器具を使う場合も注意が必要です。

器具周囲の温度は40℃を超えることがあるので、冬場もサプリメントを保管する時は暖房器具の近くに置かないようにするなど、温度を意識した保管が必要になります。

乾燥剤の必要なサプリメントと必要のないサプリメントの違いは?

乾燥剤の必要なサプリメントと必要のないサプリメントの違いは、サプリメントに含まれている成分の違いによります。

例えばビタミン系のサプリメントには乾燥剤が入っています。

水分に溶けやすいビタミンは、サプリメントの中に水分が付着すると簡単に吸収してしまいます。

そしてその結果、水分を吸収してしまうと成分が変わりやすくなってしまうのです。

また、サプリメントを購入する時に裏面のパッケージを見ると、ほとんどの製品に「高温多湿を避け」と記載されてあります。

そしてこの表記がされてあるサプリメントには必ず乾燥剤が含まれています。

したがって、「高温多湿を避け」の表記があり、中に乾燥剤が入っている場合は水分が付着しないような保存方法を行う必要があります。

乾燥剤の必要なサプリメントと必要のないサプリメントの違いは?

サプリメントを携帯する際の注意点を解説!

旅行や外出、仕事の出張などで何日間かサプリメントを持っていきたいということがあると思います。

小さなボトルケースに入っているサプリメントを持っている場合はそのまま旅行先へも手軽に持っていけますが、大きなボトルケースはかさばるため手間になります。

そのような場合、手軽に持ち運べるサプリメントケースに移し替えて持っていく方が多いのではないでしょうか?

ケースに移し替えて持っていく場合には、長期間の保存は難しいということに注意する必要があります。

サプリメントケースはあくまでも短期間での保存、つまり長くて1〜2週間程度での使用のために作られているケースです。

そのため、1〜2週間以上経ってしまうとサプリメントの質が落ちてしまう危険性があります。

必要な数のサプリメントを携帯したい場合は、使用する分だけ持ち運ぶようにしましょう。

また、もし1〜2週間以上出かけるとなりサプリメントをたくさん持ち運びたい場合はサプリメントケース専用の乾燥剤も販売されていますのでそちらの購入をおすすめします。

サプリメントに最適なケースや容器とは?

一番スタンダードな物として市販のピルケースがあります。

最近では100均で手軽に購入することもできます。

仕切りがあり小分けができるものや小さなボトルタイプなど、用途に合わせた様々な形があるのでおすすめです。

その他、ジップロックなどのチャック付きの袋に保存する方法もあります。

ピルケースでも手軽に持ち運ぶことができますが、ピルケースよりももっと荷物にならないように持ち運びたいという方にはおすすめです。

ただ、何種類ものサプリメントを入れてしまうと取り出すごとに水分が付着してしまう可能性があります。

そのような場合には乾燥剤を入れて保管することをおすすめします。

サプリメントの劣化を防ぐ適切な保管方法を解説!

直射日光や高温多湿、温度変化の激しい場所での保管は避けるようにしましょう。

旅行などで少量のサプリメントを持ち運ぶ時には必要な分だけを携帯し、長くても1〜2週間を目安に持ち運ぶようにしましょう。

1〜2週間以上のサプリメントを携帯したい時は、乾燥剤も入れるようにしましょう。