トマト缶は危険?安全?おすすめしたいトマト缶紹介からレシピまで解説!

トマトの成分や期待できる効果とは

トマトには、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、リコピン、食物繊維など様々な成分が豊富につまっています。高い抗酸化作用や生活習慣病予防効果があり、毎日食べたい食品の一つです。

特にトマトの赤い色素成分であるリコピンには、紫外線による肌トラブルを防いだり、コレステロールを改善したりする作用も期待されています。

トマト缶は危険?ガンのリスクがあるって本当?

トマトが手軽に取れる食品として、トマト缶がありますよね。トマト缶は長期保存も出来て、パスタやスープなど色々な料理に使えて便利な反面、がんのリスクがあり危険だと言われていることを知っていますか?

トマト缶の種類とは

トマト缶には大きく分けてホールタイプとカットタイプの2種類があります。この二つの違いはトマトの形の違いだけではありません。

ホールトマト 加熱向きのトマトが使われている。
煮込むことで旨味が増すため、煮込み料理に向いている。
カットトマト 煮崩れしにくいトマトが使われている。
食感を残したい時やあっさりとした味付けにしたいときに向いている。

多くのメーカーで、ホールタイプとカットタイプに使われているトマトの品種が違います。料理にあったトマト缶を選ぶことが、美味しいトマト料理をつくる秘訣です。

トマト缶は危険なのか

結論から言うと、トマト缶を食べることは危険ではありません。トマト缶が危険と言われている理由には次の2点があげられます。

ビスフェノールAが使われているから

ビスフェノールAとは食品容器や缶詰の内側の塗装に使われている化学物質です。トマト缶に限った話ではなく、ツナ缶やフルーツ缶などにも使用されています。

缶詰の内側に使われているビスフェノールAが、トマト自体に移っている場合に、発がん性があると危険視されています。

そのため、日本や海外でも、ビスフェノールAの研究が盛んに行われており、人体への悪影響を予防するため、使用基準がしっかりと定められています。トマト缶に使われているビスフェノールAも非常にわずかなため、毎日トマト缶を食べたとしても、人体への悪影響はなく安全とされているのです。

スズが溶け出しているから

缶詰の種類によっては、ビスフェノールAを使わない無塗装缶というものがあります。缶詰は金属の一種であるスズでできており、危険性が低い金属ですが、トマトのような酸味の強い食品を入れておくと、溶け出して食中毒の原因になるのではと危険視されています。

トマト缶に限らず、スズの溶出は、長期保存された缶詰に問題があるといわれています。賞味期限を過ぎてしまった缶詰は食べない、開封した缶詰は別の容器に移して保存するなどの対策をしましょう。

トマト缶の保存方法と消費期限について

次にトマト缶の保存方法について解説していきます。未開封のトマト缶は、常温保存で問題ありませんが、直射日光の当たる場所や、高温になる場所は避けましょう。

開封後のトマト缶は必ず別の容器にとりだして保存することが大切です。缶のまま保存すると、缶の酸化が早まり、スズが溶け出しやすくなると言われています。

冷蔵保存する場合

冷蔵保存する場合は、タッパーなどの保存容器に移し替えて、2〜3日以内に使い切るようにしましょう。

冷凍保存する場合

冷凍保存する場合は、ジップ付きの袋にいれて、空気をぬき、なるべく平らになるようにして保存します。冷凍保存する場合は、約1ヶ月が期限です。

冷凍したトマト缶を使う際は、時間に余裕がある場合は冷蔵庫で自然解凍、時間がないときは電子レンジで解凍するとよいでしょう。

トマト缶とフレッシュトマトの違い

トマト缶とフレッシュトマトの栄養素の違いについて見ていきましょう。

トマト缶とフレッシュトマトの違いは使われているトマトの種類にあります。フレッシュトマトはピンク系トマトと言われる、皮がうすく甘味の強い品種が使用されており、生食に向いています。

一方、トマト缶に使われているトマトは赤系トマトと言われる、果肉が厚く、酸味が強いトマトが使われています。赤系トマトにはピンク系のトマトよりリコピンが豊富に含まれており、トマト缶のほうが効率的にリコピンを摂取出来ると言われています。

また缶詰にする工程でトマトが濃縮されるため、トマト缶のほうがカリウムが豊富に含まれています。その他ビタミンCやビタミンBなどの栄養素はほぼ変わりません。

オーガニックなものや有機トマトを使ったトマト缶6選!

オーガニックなものや有機トマトを使ったトマト缶6選!
ここからは、おすすめのトマト缶を紹介します。オーガニックの商品やトマトの味や産地にこだわったものなど、様々な種類のトマト缶があるので、お気に入りのトマト缶を見つけてみてください。

Alcenero(アルチェネロ) 有機ホールトマト

オーガニックにこだわった商品を多数販売するアルチェロネのトマト缶です。トマトの産地や栽培方法にとことんこだわり、日本のオーガニック認証である有機JAS認定と、イタリアのオーガニック認証であるEUオーガニック認定を取得しています。

使われているトマトは、糖度の高い有機栽培されたトマトから作られており、一番美味しい夏の数ヵ月の間に集中的に収穫し、平均24時間以内に加工されています。濃厚な甘味と、控えめで爽やかな酸味が特徴のトマト缶で、大手通販サイトでも大人気の商品です。

トマト缶の種類 ホールタイプ
産地 イタリア産
値段 385円 400g
おすすめ料理 パスタ、スープ、無水カレーなど

創健社 有機ダイストマト缶

イタリア南部の限定農場で栽培された有機トマトだけを使用した有機JAS認定された高品質なオーガニックトマト缶です。使われているトマトは甘味と酸味のとれたドウチェット種を使用し、採れたて24時間以内に加工されます。

品質管理を徹底しているため、酸度調整のためのクエン酸が入っておらず、トマト本来の味を楽しむことができます。

トマト缶の種類 カットタイプ(ダイスカット)
産地 イタリア産
値段 270円 400g
おすすめ料理 パスタ、煮込み料理など

イタリアット 有機ダイストマト缶

イタリアのオーガニック認証団体Bioagricert認定の南イタリア産のトマト缶です。コスパがよく、オーガニックにこだわりたいけど、値段も気になるという方におすすめです。

味は甘味と酸味のバランスがよく、どんな料理にも相性がよいと人気です。

トマト缶の種類 カットタイプ(ダイスカット)
産地 イタリア産
値段 263円 400g
おすすめ料理 パスタ、煮込み料理など

カゴメ 甘熟あらごしトマト

糖度13以上の厳選したポルトガル酸トマトのみを使用した贅沢な商品です。甘味が強く、濃厚な味わいが楽しめるため、特別な日の料理に使うのもおすすめです。

こちらはパウチタイプの商品で、1パック150g包装のため、一度の料理で使い切りやすく、保存の手間が省ける事もおすすめポイントです。

トマト缶の種類 カットタイプ(あらごし)
産地 ポルトガル産
値段 209円 150g
おすすめ料理 パスタ、煮込み料理、冷製スープなど

アルチェネロ ALCE NERO(アルチェネロ) 有機 トマトピューレー

オーガニックにこだわったイタリア産トマト約8個分を1パックに濃縮した、とても濃厚なピューレタイプの商品です。裏ごししてあるため、なめらかな口当たりで、煮込む手間が省けるため、時短料理にも向いています。

こちらの商品は紙パックタイプのため使いやすく、捨てやすいのも嬉しいです。大手通販サイトでもとても人気の商品で、美味しいトマト料理にチャレンジしたい方はぜひ試して欲しい商品となっています。

トマト缶の種類 ピューレタイプ
産地 イタリア産
値段 216円 200g
おすすめ料理 パスタ、お肉のソースなど

フードライナー カンポ・グランデ ポモドリーニ・ペラーティ ホールトマト

こちらは業務用のトマト缶を多数販売しているフードライナーが手がける商品で、プロも愛用しているトマト缶です。完熟させた甘味の強いローマ種のトマトを使用しており、酸味が少ないトマト缶を探している人におすすめです。

用量も2.5kgと大容量で、コスパもよく、トマト料理を頻繁にされる方にぴったりな商品でしょう。

トマト缶の種類 ホールタイプ
産地 イタリア産
値段 1,145円 2500g
おすすめ料理 パスタ、ソース、スープ

実践してみたくなる!簡単にできるトマト缶レシピ紹介

最後にトマト缶を使ったレシピを紹介します。トマト缶を使えば手軽に作れて、彩りも良いので、おもてなし料理にもぴったりですよ。

なすとベーコンのトマトパスタ

【材料】2人分
なす:2本
ベーコン:4枚
にんにく:1かけ
トマト缶:ホールまたはカット400g
コンソメ:小さじ2
砂糖:小さじ2
塩:適量
パスタ:2人前

  1. なすは食べやすい大きさに切り、水にさらしておく。にんにくはみじん切りに、ベーコンは食べやすい大きさに切っておく。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱して、にんにくを入れ、香りがたつまで弱火で炒める。
  3. にんにくの香りが出てきたら、なすの水気をきって炒め、ベーコンも一緒に炒める。
  4. 3に火が通ったら、トマト缶をつぶしながら加え、ふつふつしてきたら、コンソメ、砂糖を加える。
  5. パスタを表示時間通り茹で、茹で終わったら水気を切って、4のフライパンに加え混ぜ合わせる。
  6. 塩を加え味を整えたら完成。

野菜たっぷりミネストローネ

【材料】2人分
玉ねぎ:1/4個
にんじん1/2本
ズッキーニ:1/2本
キャベツ:2枚
にんにく:1かけ
コンソメ:小さじ1
トマト缶:ホール200g
砂糖:小さじ1
塩こしょう:適量
水300mL
オリーブオイル:大さじ1

  1. 玉ねぎ、にんじん、ズッキーニ、キャベツは1cm角に切っておく。にんにくはみじん切りにする。
  2. 鍋にオリーブオイルを熱して、ニンニクの香りがたつまで炒める。ニンニクの香りがでてきたら1の野菜を加えて軽く炒める。
  3. 2に水を加えて、具材が柔らかくなるまで煮込む。
  4. 具材が柔らかくなったら、トマト缶、コンソメ、砂糖を加えて5分煮込んだら、塩こしょうで味を整えて完成。