キャリアコンサルタントとは?年収や仕事内容を元人材紹介会社員が解説!

キャリアコンサルタントとは?転職支援に特化したコンサルタント「キャリコン」の仕事内容を解説!

転職を考えている時に大きな助けとなるキャリアコンサルタント。その役割をなんとなく知っていても詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。略してキャリコンと呼ぶこともありますね。

そもそもキャリアコンサルタントとはどんな職業なのかこのコラムでは説明していければと思います。

執筆者情報
株式会社スタルジーの代表の飯塚です。前職は東証一部上場の人材紹介会社に務めておりましたので、キャリコンの知り合いが100名ほどいます。そのコネクションを活かして、この記事を執筆しております。

キャリアとは、職業上の経歴を指すことが一般的です。仕事だけではなく、人生の経歴を意味することもあります。

一方でコンサルタントとは、特定の分野においてアドバイスをする専門家のことを意味します。

つまりキャリアコンサルタントとは、職業上の経歴について助言してくれる専門家なわけです。

主な仕事はキャリアに悩みを持っている人の相談にのったり、転職を考えている人の最適な転職先を一緒に考えたりしていくことがメインの業務になります。

しかし、人生においては仕事だけが大事なわけではありません。

場合によっては、その人の家族構成や生活スタイルなどプライベートなことも考慮してカウンセリングを行います。そのため、求職者から聞いた情報に関しては守秘義務が課されています。

キャリコンは、求人紹介という側面が重要視されますが、職業上のキャリアをメインとしつつも人生全体のカウンセリングを行うと考えても良いでしょう。

また、キャリアコンサルタントの活躍の場も様々です。企業の中で従業員のキャリア相談に乗ることもあれば、人材紹介会社で求職者の転職支援を行うこともあります。行政機関や教育機関の職員として活躍している人もいれば、独立してフリーランスのキャリアコンサルタント(=人材紹介エージェント)として活動している方もいます。

キャリアコンサルタントが国家資格に!注目されている理由とは?

そんなキャリアコンサルタントですが、近年注目を集めているのです。

一人ひとりの生き方が多様化すると同時に雇用が流動的になっている現代社会では、キャリアや転職について悩んでいる人が多いことはよく理解できますね。

このような背景を受けて、国もキャリアについて考える機会、すなわちキャリアコンサルティングを受ける機会を増やしていくべきとのスタンスをとっています。

実際に、2016年キャリアコンサルタントは国家資格化され、講習の受講と国家試験の合格が必要になりました。

雇用の流動化、キャリアカウンセリングへの注目が拡大していることから、おすすめの資格、職業と言えるでしょう。

キャリアコンサルタント、キャリアアドバイザー、キャリアカウンセラーの違いとは?

キャリアコンサルタントと同じように使用されている用語に、キャリアアドバイザーとキャリアカウンセラーがあります。

これらはどのように違うのでしょうか。

基本的にこれら、キャリアコンサルタント、キャリアアドバイザー、キャリアカウンセラーの業務内容に違いはありません。

各企業、団体次第で違うため、このように様々な呼び方が混在しています。

ただ前述したように、キャリアコンサルタントとして活動するためには国家資格が必要です。そのため、キャリアアドバイザー、キャリアカウンセラーが資格を持っていない可能性はありますが、キャリアコンサルタントは必ず国家資格を持っている点に違いがあります。

キャリアコンサルティングの業務自体は資格を持っていなくてもできるため、キャリアアドバイザー、キャリアカウンセラーとして活躍している人の多くが資格を有していないのが実情です。

国家資格保有者に相談したい場合は、キャリアコンサルティングと名乗っている人を選ぶと良いでしょう。

キャリアコンサルタントになる方法を解説!資格取得、登録されるメリットとは?

2016年からキャリアコンサルタントになるためには、国家資格が必要となりました。

そのため、資格を持っていない人がキャリアコンサルタントを名乗ることは禁じられています。

この章では、キャリアコンサルタントになるまでの流れを解説します。

キャリアコンサルタントになるためには、まず厚生労働省大臣が認定した講習を受ける必要があります。

その後は、学科試験と実技試験を受けて合格しなければなりません。過去問や過去の実技試験を調べることが可能なので、しっかりと対策して臨みましょう。

この試験に合格すると、キャリアコンサルタント名簿に登録してもらうことができます。

登録することで、キャリアコンサルタントを名乗って活動する許可を得ることができます。

なお、5年ごとに知識講習と技能講習を受けて、資格を更新する必要があります。

キャリアコンサルタントになる方法を解説!資格取得、登録されるメリットとは?

キャリアコンサルタントの年収が低いって本当?給料はどう?

キャリアコンサルタントの年収は、正社員の場合400〜500万円台が相場と言われています。

パート、アルバイトとして働いている人もいますが、この場合もう少し給与は低くなってしまいます。時給で1,500円前後となることが一般的です。

また、キャリアコンサルタントは大学などの教育機関、公的機関で働く場合もありますが、これらの就業先で年収が極端に高くなることはありません。

人材紹介会社の場合は、マネジメントなども行うキャリアコンサルタントだと年収が1,000万円以上の方もいます。

他のサイトではキャリアコンサルタントの年収が著しく低く書かれているところがありますが、元人材紹介会社の私からすると転職先さえきちんと選べば未経験でも400万円台、かつ、正社員の求人はたくさんあると思っております。

ただし、これは民間企業の場合で、中でも人材紹介会社におけるキャリアコンサルタント(キャリアアドバイザー/転職エージェント)を例に挙げています。前述した通り年収が良いのはもちろんですが、東証一部上場企業などで正社員として働けるチャンスもかなりあります。

キャリアコンサルタントは激務?待遇を解説!

キャリアコンサルタントの仕事は激務という噂を聞いたことがある方も多いかもしれません。

これに関しては、他の職種、業界と同じように、就業先次第と言えるでしょう。

一般的に求職者は既にに何らかの仕事をしていることが多いため、求職者の就業時間後にコンサティングをしなければならないこともあります。

土日にアポイントが入ることもあるため、そのような点を切り取ると激務と感じる人がいることも事実でしょう。

しかし、受付時間を17:00までと区切っている場合であれば、それ以降に対応する必要はありません。このような業態はハローワークなどの公的機関に多いです。

また、夜遅くに対応する必要があることを考慮して、キャリアコンサルタントの出社時間を遅くしたり、フレックスタイム制度を採用している企業もあります。

自分の希望する働き方にマッチした就業先を見つけるようにしましょう。

キャリアコンサルタントになる人の年齢はどれくらい?

キャリアコンサルタントを目指す人にとって、どれくらいの年齢の人が資格を取得しているのかは、気になるポイントではないでしょうか。

2018年の労働政策研究報告書によると、キャリアコンサルタントとして働いている人の割合は以下のようになっています。

年代 割合
20代 1.2%
30代 11.3%
40代 29.7%
50代 38.6%
60代 16.3%
70代以上 2.9%

40代以上でも多くの人がキャリアコンサルタントとして働いていることから、年齢を重ねても働き続けられることが確認できますね。

また、女性を中心に20代の方も資格取得のために講習を受けている方は多いので、他の業界から転職したいと考えている方には有力な選択肢となるでしょう。

実際に、筆者の知り合いのキャリコンの方々は、20代や30代の女性が多いです。オフィスで座りながら仕事ができるため、ホワイトカラーで働きたいと思っている方にはおすすめです。

ホワイトカラーとは
簡単に言うと、オフィスで働いている職種のことです。対義語はブルーカラーで、土木作業員や建設作業員など、立ち仕事や肉体労働を基本としてる人たちがこれに当たります。ホワイトカラーは総合職など頭脳労働をする方々を主に指し、プログラマーや経理・事務などがそれに当たります。

前述の通り、キャリアコンサルタントの資格がなくても同等の仕事を行うことは可能なため、一度業務を経験し、慣れてきたら仕事と並行して国家試験を受けるのがオススメです。

また男女比率を見ると、男性が45.1%、女性が54.9%となっており、年齢や性別関係なく活躍できる職種と言えるでしょう。

キャリアコンサルタントが向いている人とは?未経験でも可?

キャリアコンサルタントに向いている人とはどんな人でしょうか。

人と関わることが好きな人

まずは、人と関わることが好き、他人の相談に乗ることが好き、という人に向いていると言えるでしょう。

キャリアコンサルタントの仕事は、ただ転職先を紹介するだけではありません。

キャリアにおける目標や仕事への向き合い方を考えてアドバイスすることはもちろんのこと、求職者の人生全体を踏まえて、一緒に考えていく必要があります。

時には、求職者がうまく伝えられない悩みや自分自身でも気づいていない心理を汲み取って、コンサルティングしていくこともあります。

そのため、人とコミュニケーションを取ることが好きであること、人の悩みに親身になれることがキャリアコンサルタントに向いている人の条件と言えるでしょう。

責任感がある人

キャリアコンサルタントは、人のキャリア、転職という人生の一大イベントに毎日携わる仕事です。

そのため、一つひとつの面談に真摯に向き合う必要があります。

責任のある仕事である一方、求職者が満足できる決定を助けることができれば、達成感も大きいです。

営業力を身に付けたい人

キャリアコンサルタントは、求職者との関係をどれだけ強固に築くことができるか否かが、求職者の転職の成功に直結します。

求職者が思ったことを素直に言えるような関係を築くことができれば、多くの情報を得ることができて、適切なアドバイスをすることができます。

そして、この求職者=顧客との関係を築く力は、どの業界の営業においても必須のものです。

これから営業力を身につけたいと思っている人にとっても、足がかりとしてキャリアコンサルタントを始めることはおすすめできます。

未経験でもキャリアコンサルタントになれる?

人材紹介の業界に馴染みがない人にとって、最も気になるのが、未経験でもキャリアコンサルタントになれるのかという点です。

結論から言えば、未経験からでもキャリアコンサルタントになることは可能です。

そもそもキャリアコンサルタントの資格自体が2016年にできた新しい資格ですし、未経験からスタートしている人がほとんどです。

キャリアコンサルタントを名乗って活動するためには資格の取得が必要ですが、今すぐキャリアをスタートしたい人は、キャリアコンサルティングの業務を行いながら、資格取得の勉強を進めるという選択肢もあります。

前述した向いている人の条件に当てはまっていて、国家資格に認定された仕事に転職したい方には、チャレンジする価値のある職種でしょう。

キャリアコンサルタントが向いている人とは?未経験でも可?

キャリアコンサルタントにはどんな相談事例が寄せられる?

具体的にキャリアコンサルティングに来る求職者はどのような悩みをもっているのでしょうか。

明確に転職を希望している人もいれば、仕事への意欲が湧かなくて困っている人、将来やキャリアに漠然と不安を抱えている人など様々です。

キャリアコンサルティングを行う手順は様々ですが、よくある方法としては、求職者自身の理解、仕事への向き合い方、キャリアにおける目標などを確認していきます。

転職活動をしている時には、自分の強みやアピールするべきポイントはどこにあるのか分からなくなっている場合が多いものです。

過去の経験や仕事でやりがいを感じた瞬間、仕事への考え方などの話を引き出していくことで、求職者がやりたいことや目指すべきキャリアを明らかにしていきます。

厚生労働省の「平成28年度能力開発基本調査」によれば、キャリアコンサルティングを行なった90%の人が役に立ったと回答しており、仕事への意識が変わった、自分を見直すことができた、働くことの意味を見出せた、などの感想を持っています。

参考 平成28年度能力開発基本調査厚生労働省

キャリアコンサルタントの資格は役に立たない、意味ないって本当?

キャリアコンサルティングの業務は、キャリアコンサルタントの資格の取得をしていなくても行えるため、資格は役に立たないのではないか、取得しても意味がないのではないか、と思う方もいるのではないでしょうか。

しかし、資格取得のために講座を受講し、勉強を進めていく中で、キャリアコンサルティングに関する理解は深まっていくので、資格の取得は決して無駄にはならないでしょう。

また、キャリアコンサルタントの求人自体あまりないとの意見を聞いたことがあるかもしれません。

終身雇用が崩壊した日本では、転職市場は伸びていくことが予想されています。

一方で、企業側も転職者側もノウハウは共有されておらず、両者が満足する転職が実現できるか不安を抱えていることは容易に想像できます。

転職者が納得できる会社を選ぶためにも、採用した人のミスマッチで企業が後悔しないためにも、キャリアコンサルタントに求められている役割は大きく、その需要は拡大していくでしょう。

キャリアコンサルタントの仕事は、将来性があり、資格が無くても挑戦できるという特徴があるので、将来的に資格取得を考えている人でも、まずは転職活動や情報収集を始めてみることがおすすめです。

キャリアコンサルタントやカウンセラーの求人(就職先)は未経験可!