ホテル業界から異業種への転職は可能?仕事が大変、辞めたい理由は?

ホテル業界から異業種への転職は可能?仕事が大変、辞めたい理由は?

憧れのホテルマン・ホテルウーマンになったけど辛い!

「宿泊したホテルの接客に感動した!」「ビシっと決めたカッコいいホテルマン・ホテルウーマンみたいに働きたい!」などの憧れを持ってホテル業界に就職した方は多いのではないでしょうか。

お客様に感謝された時、笑顔になってくれた時は、やりがいを感じられますよね。

しかし、ホテルマン・ホテルウーマンの業務が想像以上に辛く過酷なことに、「辞めたい」「転職したい」と思っている方も多いでしょう。

実際にホテル業界の離職率は、他の業界と比較して圧倒的に高いことで有名です。

厚生労働省の平成29年雇用動向調査結果によると、宿泊・飲食サービス業界の離職率は全業界で最多の30.0%となっています。


参考
平成29年雇用動向調査結果の概要「産業別の入職と離職」厚生労働省

業界で働いている人のうち、毎年約3分の1が離職していることになります。

執筆者情報
株式会社スタルジーの代表の飯塚です。私は厚生労働省指定実施機関から職業紹介責任者に選任された転職のプロフェッショナルです。また、前職は東証一部上場の人材紹介会社に勤めておりましたので、現在の転職市場もよく理解しております。今までに得た知識と経歴を活かして、この記事を執筆しております。

ホテルの仕事は大変!辞めたい理由とは?

ホテルの仕事のどのような点を、「辛い」「大変」と感じる方が多いのでしょうか。

よくあるホテルの仕事を辞めたいと思う理由をまとめました。

労働時間が長いし、夜勤があるため不規則!

ホテルの労働環境が過酷な一番の理由は、労働時間が長いことです。

他の接客業と違って、ホテルでは24時間の対応が必要となります。そのため、従業員でシフトを組んで対応する訳ですが、不規則な勤務体系は経験してみると想像以上に大変です。

月に10日前後の夜勤、1日16〜18時間の連続勤務、月の総労働時間300時間以上になることは珍しくありません。

不規則な生活が続き、不眠症になってしまう方、それが原因でさらに体調を崩される方もいます。

休日が少ない!

1日の勤務時間は前述した通りですが、休日が少ないことに納得できない方も多いでしょう。

基本的に休みが無いホテルですから、従業員が連休を取れることは滅多にありません。長期休暇なんてかなり恵まれている職場でないと難しいのが現実です。

また世間が休みの時期が繁忙期ですから、家族や恋人、友人との旅行の予定が合わせづらくなります。大切な人ともっと長い時間を一緒に過ごせるようにしたいと、転職を考える方も多いです。

業務内容も体力的に大変!

労働時間が長く、休日も少ないため、しっかりとしたリフレッシュや、体力を回復させることができませんよね。

ましてや業務内容も体力的にきついから大変です。

基本的に勤務時間は立ち仕事ですし、お客様の荷物やホテルの備品を運ぶ業務の負担も侮れません。

繁忙期ともなれば息をつく暇もなく、ロクに食事やトイレにも行けないという経験をした方も少なく無いでしょう。

体力的な大変さから、30代に差し掛かるあたりで、「この仕事を続けるのは体力的に限界だな」と考える方が多い業界でもあります。

精神的な負担も大きい!

ホテルの業務が体力的に厳しいことは有名ですが、精神的にも大変なことはあまり知られていません。

まず、ホテルという外部との関わりが少ない中で閉鎖的な人間関係に悩む方は少なくありません。

ホテルでお客様に対する失敗は許されないので、現場ではいつもピリピリした関係になりがちです。対応のミスや仕事の遅さから人間関係がこじれ、精神的な負担を抱えている人もいるのではないでしょうか。

また、お客様の無理な要求、クレームに対応しなければならないのも、ホテルマン・ホテルウーマンの大変なところです。

「なんで私がここまでしなきゃいけないの」「さすがに理不尽すぎる」と思っていてもグッとこらえていなければなりません。

表向きは常に笑顔でいなければならないからこそ、精神的な辛さを抱えている方が多いです。

給料が低くて、昇給も少ない!

長時間労働で様々な辛さがあるホテルマン・ホテルウーマンですが、他の業界と比較すると給料が低いことに不満を抱えている方も多いのではないでしょうか。

ホテル業界での価格競争は激しさを増しているため、そのしわ寄せが従業員に及んでしまっています。

国税庁の平成29年分民間給与実態統計調査結果によれば、業種別の平均給与において、宿泊業・飲食サービス業の年収は252.8万円と最も低い結果となっています。

手取りでは10万円台の職場も多く、時給に換算すると相当な薄給であることが多くあります。

過酷な労働環境に見合った賃金が支払われているとは言えませんよね。

外資系ホテルならまだしも、マネージャーなどの役職がついても昇給が微々たるもので、不満を持っている方も多いと思います。

スキルアップができずキャリアに不安がある!

ホテルマン・ホテルウーマンが抱えてる悩みの一つがキャリアプランです。

就職した当初は仕事を覚えることに精一杯でガムシャラに働いていても、数年間働いて仕事に慣れてくると、「自分はスキルアップできているのかな」「このままホテルマン・ホテルウーマンとして働いて将来は大丈夫かな」と考えがちです。

日頃から誠意を持った対応をしていて、評判の良いホテルマン・ホテルウーマンだったとしても、数字で語れるような実績を残すことは難しく、自分のスキル、キャリアについて不安を抱えているのではないでしょうか。

観光業界の先行きが不安

インバウンド需要の増加やオリンピック特需への期待から、成長を続けていくと思われていたホテル業界ですが、新型コロナウイルスの影響で状況は大きく変わってしまいました。

日本政府観光局によると、2020年4月、5月の訪日外国人数は前年同月比99.9%減だったとのことです。2019年4月には290万人以上、5月には270万人以上いた観光客がほぼゼロになったのです。

売上が全くなくなったことで、倒産に追い込まれたホテルも多くありました。

新型コロナウイルスの流行は落ち着きつつあるものの、海外からの観光客数はすぐには戻らないため苦しい状況は変わりません。

マクロツーリズムなど、居住地近郊の観光地を楽しむ動きもありますが、以前のような売上を立てるのは当分難しいと思われます。

業界の先行きを考えて、他の業界や職種へ転職を考え始めた方も多いでしょう。

職場へ退職が言い出せないあなたへ

ホテル業界はただでさえ人材難な業界です。今までホテル業界で働いてきたあなたは、常に人の入れ替わりを目の当たりにしてきたかと思います。
そのような中で、シフトの調整や穴埋めなどで苦労した経験もある方が多いのではないでしょうか。

そのため、自分勝手な理由で退職するのはよくない、周りの人に迷惑をかけたくない、と考えている方もいるかと思います。しかし、よく考えてみてください。あなたの人生、あなたのキャリア、誰が責任を取ってくれるのでしょうか。

この記事を読んでいる方の中には、「ホテル業界の仕事がつらい」「一日でも早くホテル業界を辞めたい」と考えている方もいるかと思います。
体力的・精神的に限界を迎えているなら、一日でも早く退職をすることをおすすめします。

「とはいってもなかなか退職を伝えられる雰囲気ではない」と考えているあなたにおすすめなのが退職代行サービスです。

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退職代行ニコイチの口コミ評判は?失敗することはあるのか体験談も含め解説 退職代行ニコイチの口コミ評判は?失敗することはあるのか体験談も含め解説

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どうしても辞めたい、と考えている方にはおすすめなのでぜひ活用してみてください。

ホテル業界からの他の業界、異業種の転職は可能?

ホテル業界を辞めたいと思っていても、「ホテル業界以外で働いた経験がないし」「アピールできるスキルも無いな」などと考えて転職を諦めていませんか。

ホテル業界で一生懸命働いてきた人であれば、転職市場でも評価される経験やスキルが身についています。

ホテルマン・ホテルウーマンの労働環境に不満だった点、自分のやりがい強みやをしっかりと考えて転職活動をすれば、より良い就職先を見つけることは十分に可能です。

30代以上でホテル業界からの転職は可能?

転職市場において、20代であればポテンシャルを重視して未経験可の採用も行っています。

しかし、30代以上で他の業界に転職するのは難しくなってきます。

30代以上でホテル業界からの転職を考えている方は、ホテル業界でキャリアを積んでいくべきなのか、他の業界でキャリアをスタートする価値があるのか、よく比較した方が良いでしょう。

ただ、次の章で説明するような強みを面接で説明して、採用担当者にその業界で活躍するイメージを抱かせることができれば、待遇のアップした転職先を見つけることができます。

ホテル業界からの他の業界、異業種の転職は可能?

ホテルマン・ホテルウーマンの強み、有利な点とは?

ホテルマン・ホテルウーマンとして働いているうちに知らず知らずのうちに身についているスキルがあります。

まずは、コミュニケーションスキルです。

丁寧な対応が求められるホテル業では、接客業の中でも洗練された所作やコミュニケーションが求められるため、それを習得している人材は他の業界でも重宝されます。

また、お客様に対して柔軟なサービスが求められるため、対応スキルやリスク管理が重要になります。

トラブルやクレームが日常茶飯事の現場で働くことは、他の職場ではなかなか経験できません。

加えて、宿泊部門、宴会部門、営業部門、管理部門の部署で、それぞれ重宝されるスキルが身についていきます。

ビジネスマナー、コミュニケーションが磨かれる宿泊部門

ホテルフロントやドアマンと呼ばれているようなドアスタッフなどお客様と直接関わる宿泊部門では、ビジネスマナー、コミュニケーションスキルが磨かれます。

細かい身だしなみ、一つひとつの所作がしっかりと身についているため、他の業界の接客業や営業職に転職する際も高評価です。

企画、運営能力が鍛えられる宴会部門

結婚式やパーティーの企画から運営まで行うのが、宴会部門です。ホテルの中でも利益率が高いのがこうしたイベントで、働きたい人が多い部門でもあります。

何百人も参加するイベントを取り仕切るためには、確かな企画力、段取り、運営スキルが求められるため、自分の実績をしっかりと説明できれば良いアピールポイントになります。

多くのビジネススキルが必要な営業部門

ホテルの中でも、他企業や団体との関わりが多く、汎用的なビジネススキルが身につきます。ホテルにおける広報としての役割も担っています。

企業や個人へ利用を促すために市場調査や顧客分析も行うのでマーケティングスキルが鍛えられます。

マネジメントスキルが身につく管理部門

ホテルの管理部門には総務、経理、人事などの役割があります。これらで身につけたスキルは異業種に転職しても通用するものです。

ホテル全体をまとめ上げる必要がある総務は、高度なマネジメントスキルが必要です。

会計管理が複雑化する中で、経理の重要性は増しています。人材の入れ替わりが激しいホテルでは、人事の役割はとても大きいですよね。

責任のある仕事を担っていて、自分だからこそできた経験を語ることができれば、採用の際にもアピールポイントとなります。

ホテル業界からおすすめの転職先、異業種とは?

ホテル業界で働いてきた方が持っている強み、有利な点を説明してきましたが、おすすめの異業種、職種など具体的な転職先をご紹介します。

一般職・事務職

一般職・事務職とは、書類の作成や処理、来客対応などオフィスで必要な様々な業務を行う職種です。

他の社員をサポートする業務とも言えますから、ホテルのお客様が気持ちよく過ごせるようにサポートすることにやりがいを感じていた方にはおすすめです。

一方で、正規雇用の募集は少なく、薄給であることが一般的です。

少しでも良い条件の求人に受かるためには、医療事務、調剤事務、歯科助手などの資格の取得を検討してみるとよいでしょう。

接客業

ホテルマン・ホテルウーマンとして身につけたコミュニケーションスキルを活かしやすいのが、接客業です。ホテルスタッフとしての接客スキルは他の業界でも即戦力として通用すると言われています。

実際に、高価格帯のレストランのホールや高級ブランドの販売員に転職される方も多いです。

飲食店やアパレル関連の接客も大変と言われることがありますが、ホテルと違って夜勤の必要性はないためそれほど不規則な生活にはなりづらいです。

営業職

接客業同様にホテルで身につけたスキルを直接活かせるのが、営業職です。未経験可の求人が多いことも特徴です。

こちらも、高級車のディーラーなどホテル勤務で洗練された所作が評価される職場との相性が良いです。

外資系企業

ホテルマン・ホテルウーマンとして働いていた方は、語学を強みとして働いている方も多いのではないでしょうか。業務の中で、英語、中国語の必要性を感じて勉強してきた方も多いのではないでしょうか。

語学は、転職市場においても評価されるスキルになります。語学力に自信があれば、外資系企業がおすすめです。

TOEICなどの資格を取ったり、実践の場で語学を活用してきた経験を説明したりして、アピールするとよいでしょう。

旅行業界

旅行業界もお客様と直接やりとりするホテルマン・ホテルウーマンとして働いた経験が活かせる業界です。ツアーなどを企画する時には、ホテルと契約を結ぶことも多いですから、取引先の内情を知っている人材として重宝されます。

休暇を楽しみたい、リラックスしたいお客様のサポートにやりがいを感じていた方におすすめです。

イベント業界

特に宴会部門で働いた経験が直接活かせるのが、イベント業界です。一般的なイベント以上にホスピタリティーが求められる場で働いたことは、高評価です。

ホテルのパーティーや結婚式を一から計画してやり切ったときに大きなやりがいを感じていた人にはおすすめの業界です。

IT業界

業界としても新しく、中途採用も積極的におこなっているのが、IT業界です。

実績やスキルを積み重ねることさえできれば、学歴や職歴を問わずキャリアアップができることも特徴です。

現時点でスキルがない方は、プログラミングスクールを検討するとよいでしょう。スクールというと高いイメージがありますが、全額返金保証を設けているプログラミングスクールも多いです。

人材業界

近年、採用活動を活発化しているのが人材業界です。

終身雇用を保証する企業が少なくなり転職も一般的になっているため、人材紹介サービスのニーズも増しています。

その中で特に不足しているのが、キャリアコンサルタントです。

キャリアコンサルタントは、現職や希望する転職先に関する面談を行い、その人の就職先として最適な企業を紹介する職種です。

未経験でも応募できることが多く、インセンティブによって昇給がのぞめることも特徴です。

キャリアコンサルタントとは?年収や仕事内容を元人材紹介会社員が解説! キャリアコンサルタントとは?年収や仕事内容を元人材紹介会社員が解説!

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業界や職種が決められない方へ

自分が転職すべき業界や職種が分からない方は、転職のプロに相談してみるとよいでしょう。

転職エージェントは、無料で利用できる転職支援サービスです。

第三者の視点やアドバイスは、転職に必ず役立ちます。

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当サイト「レイズキャリア」では、ホテルで働く方の転職活動を応援しています。

転職活動を始める上での疑問、転職を進める上で分からないことなど、お気軽にお問い合わせください。

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転職に成功した元ホテルマン・ホテルウーマンの体験談を紹介します!

転職活動をする前は、「自分でも転職できるのかな」と心配になってしまいますよね。しかし、いざ転職活動をしてみると、想像以上に良い企業が見つかることもあります。

以下では、転職に成功した元ホテルマン・ホテルウーマンの体験談をご紹介します。

営業職への転職に成功したTさん(30歳男性)

私は大学卒業後、2年ほど食品会社で働いた後、地方のリゾートホテルに転職しました。

アルバイト時代の接客業の経験が忘れられず、人をサポートする仕事が向いているのではないかと思い、ホテルマンになることを決めました。

給料は決して多くはないものの、仕事自体も楽しく特に不満はありませんでした。一生懸命やっていた甲斐もあって、少しずつですが昇給もしていきました。

しかし、29歳の結婚を機に生活スタイルや今後のライフプランを考えるようになりました。

週末に家族で過ごすことも難しく、役職もいただいてはいたものの給与も決して高くありません。子供ができた時に成長を見守りたい、教育費をしっかり準備してあげたい、という思いから転職を考えるようになりました。

それでもなかなか決心がつかず、本格的に転職活動を始めたのは、30歳の時です。未経験でも給与アップが見込める営業職に絞って転職活動をしていました。

転職活動を始めてから1ヶ月半ほどで、地元の不動産会社に就職が決まり働くことになりました。

転職してすぐの時は分からないことだらけで不安もありましたが、徐々に成約が取れるようになりインセンティブの額も大きくなってくると「転職してよかったな」と思えました。

また、物件を案内する際の所作や言葉遣いに関して、「他の不動産営業マンとは違うね」と褒められることが多く、ホテルマンとしてやってきたことも無駄ではなかったのだなと感じています。

キャリアコンサルタントへの転職に成功したKさん(26歳女性)

高校を卒業後、都内のホテルで6年間ほど働いていました。

ホテルの洗練された雰囲気やバッチリ決めたホテルウーマンへの憧れが主な理由です。

ただ実際に働いてみると夜勤が多く想像以上にきつい仕事でした。辞めていく人が多かったため、あっという間にマネジメントする側になったのですが、一般のスタッフ以上に忙しく、体力的にも精神的にも疲弊してしまいました。

不眠症が原因で体調を崩した時に、「もう限界かもしれない」「転職も検討すべきかも」と考えるようになりました。

ただ、ホテル業界での経験しかない私が転職できるのかという不安も大きかったです。

そんな時に知ったのがキャリアコンサルタントです。未経験でも募集があって、女性でも活躍している方が多いと聞いて興味を持ちました。

実際に働いてみると、ホテルのお客様と接するときよりも、じっくりと人に向き合うことができて私に向いているなと思いました。

求職者の方が転職に成功した時の喜びは格別です。

また、インセンティブの制度によって自分の頑張りが成果として実感しやすいところも今の仕事で気に入っている点です。

ホテル業界からの転職についていただいた質問

レイズキャリアでは、転職に関する質問を受け付けております。こちらでは、ホテル業界の方からいただいた転職やキャリアに関する質問をご紹介します。

ホテル業界の人は営業職に向いていると聞いたのですが本当ですか。
(30代男性)

営業職においてもホテル業界で培ったマナーや言葉遣いは役立ちますが、もちろん全ての人に向いているとは言い切れません。ホテル業界から営業職になった方の中でも、適性があり給与アップした方もいれば向いていなかったためすぐに辞めてしまった方もいます。一般的に言われている向き不向きよりも、自分の強みや適性を踏まえて考えるようにしましょう。

元ホテルマンは、葬儀社の就職には有利ですか。
(30代女性)

ホテルで働いた経歴によって不利になることはありませんが、元ホテルマンだからという理由で葬儀社への就職が有利になるわけではありません。ただしサービス業であることは共通していますし、宿泊施設を備えた葬儀社もあります。自分の経験が活かせることを伝えれば、元ホテルマンという経歴をアピールポイントにすることは可能です。

ホテル業界内でのキャリアアップを目指して転職活動をしています。ビジネスホテルチェーンのマネージャー職と外資系高級ホテルチェーンのフロントの場合、どちらが今後のキャリアにプラスでしょうか。
(20代男性)

質問者様が描くキャリアプランによって回答は異なります。マネジメントスキルを上げたいのであれば前者、接客スキルの向上を目指すのであれば後者でしょう。マネジメントする立場であれば比較的給与は高い一方で、一流ホテルでホスピタリティを学べば業界内で評価されやすくなることも事実です。どちらにせよ、日々スキルアップを意識することでその後のキャリアに活かすことは可能でしょう。

ホテルの宴会部門に勤めていたのですが、事業縮小に伴って部門自体が無くなってしまいました。就職してから1年半ほどしか経っていないのですが、やはり同じような仕事を続けたいと思いウェディング業界への転職を考えています。こうした理由での転職は印象がよくないでしょうか。
(30代女性)

ホテル側の都合で仕事が無くなってしまったのですから、印象が悪くなることはないでしょう。宴会部門でしっかり勤めた経験があり今後も同じような仕事を続けたいこと、会社の都合でそれが難しくなったので転職を考えたことを伝えれば問題ありません。

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ホテル業界の月収や夜勤、転職後の変化についてアンケートを行いました!

当サイト「レイズキャリア」は、ホテル業界で正社員として働いた経験がある方、または働いている方100人に、ホテル業界の月収や夜勤、転職後の変化についてアンケートを行いました。

調査概要
  • 調査時期:2020年8月
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査地域:全国
  • 本アンケート対象者:ホテルで正社員として働いた経験がある方、または働いている方100人
質問項目
  1. ホテル従業員のお悩みとして当てはまるものをすべて選んでください
  2. ホテル従業員で最も悩んでいることについて具体的に教えてください
  3. ホテル従業員としての月給を教えてください
  4. ホテル従業員としての勤務時間を教えてください
  5. ホテル従業員としての1ヶ月あたりの夜勤また一昼夜勤務日数を教えてください
  6. ホテル従業員としての休日数を教えてください
  7. ホテル従業員を退職した理由を教えてください
  8. ホテル従業員から転職して月給はどうなりましたか
  9. ホテル従業員から転職して勤務時間はどうなりましたか
  10. ホテル従業員から転職して休日数はどうなりましたか
  11. ホテル従業員から転職した満足度を教えてください

ホテル従業員は給与と価値観を重視している!

ホテル業界アンケート1

低賃金で話題になることが多いホテル業界ですので、最も多い悩みとして給与が挙がったのは当然かもしれません。

一方、会社の方針や評価制度といった、会社との価値観のズレに悩む方も多いことが分かります。

最も深刻な悩みについて具体的に回答していただきました。

労働時間に対して、給与が不当に低い

マネージャーの管理がテキトーで、現場のスタッフばかりが割を食っている

お客様よりも上司への態度が良い人が評価されるのが納得いかない

同僚のモチベーションが高くないのでイライラする

夜勤日数と休日数のバランスがおかしい

利益重視の対応をせざるを得ずゲストに向き合えないからやりがいを感じることができない

ホテル業界では月収20万円未満が約5割?

ホテル業界アンケート2

月収20万円未満の方が49%となり、ホテル業界の給与水準の低さが分かります。

月収40万円を超えている方は1人もいませんでした。仕事にやりがいを持っていたとしても給与に満足している方は少ないでしょう。

ホテルだから長時間労働は仕方ない?

ホテル業界アンケート3

夜勤や一昼夜勤務が必要となるホテルでは、どうしても勤務時間は長くなります。

限られた人数で24時間対応をするとなると、法定労働時間を守ることができないのが現実でしょう。

フロント部門なら週2日の変則勤務が必須?

ホテル業界アンケート4

夜勤や一昼夜勤務といった変則勤務が月に6日以上ある方は、46%に達しています。

特にフロント部門や小規模ホテルに勤める方は、深夜の顧客対応をするために月に8日も変則勤務を担当することも少なくないようです。

ホテルの休日数は時期によって差が激しい?

ホテル業界アンケート5

月間休日数に関しては大きな偏りはありません。実際、ホテル従業員の休日数は、規模や部門、従業員数によって左右されます。

また、繁忙期は月8日休み、閑散期は月5日休みなど、時期によって休日数が調整されるという特徴もあります。

ホテル従業員時代の給与が低いから、転職後の給与アップは当たり前?

ホテル業界アンケート6

転職経験者の80名には、転職後の変化についてもうかがいました。

ホテル業界から転職して月給が上がった方は、半数を超えました。

日本の正社員の平均月収は35万円です。ホテル業界では月収20万円未満の方が多いことを考えると、月給が上がるのは当然と言えるでしょう。

フロントや客室部門であれば、勤務時間が減る確率が高い?

ホテル業界アンケート7

転職後、勤務時間が減った方は50.0%となりました。

勤務時間が長いフロントや客室部門、小規模ホテルの出身者であれば、勤務時間が減る確率はかなり高いでしょう。

同じ週休2日でも夜勤がなければかなり楽?

ホテル業界アンケート8

休日数は増えた方が約半数いるものの、減った方も少なくありません。

夜勤が頻繁にあると休日数自体は多いことがあります。ただし、夜勤のある週休2日と日中勤務のみの週休2日では疲労度は大きく違うので、働き方が改善された方は多いと予測できます。

ホテルの正社員からの転職満足度は71.3%!

ホテル業界アンケート9

ホテルの正社員から転職して満足している方の割合は、70%を超えました。

給与から会社の方針、評価制度、人間関係、労働時間まで、ホテルの正社員の悩みは多岐に渡っていました。悩みが多いからこそ、転職後の仕事にたいする満足度は高くなるのかもしれません。