アパレル販売員・正社員を辞めたい!体験談で分かる大変な理由とは?

アパレル販売員・正社員を辞めたい!体験談で分かる大変な理由とは?

アパレル販売員を辞めたい!体験談を集めました!

弊社が2019年6月にアパレル販売員向けに実施したアンケートでも「アパレルを辞めたい」「きつい」「しんどい」という声が多くありました。

この記事では、アンケートに集まった体験談を紹介しつつ、アパレル販売員の悩み、辞めたくなってしまう原因について解説します。

執筆者情報
株式会社スタルジーの代表の飯塚です。私は、厚生労働省指定実施機関から職業紹介責任者に選任された転職のプロフェッショナルです。また、前職は東証一部上場の人材紹介会社に勤めておりましたので、現在の転職市場もよく理解しております。今までに得た知識と経歴を活かして、この記事を執筆しております。

アンケートの詳細については以下の記事をご覧ください。

アパレルのショップ店員から転職!正社員で年収がアップする他業種は? アパレルのショップ店員から転職!正社員で年収がアップする他業種は?

体力面できついことに悩んでいる体験談

アパレル販売員の悩みとして真っ先にあがるのが、体力的なきつさです。1日中たちっぱなしで、重い荷物を運ぶ必要もあるため、見た目以上に大変なのです。

20代女性

とにかく体力勝負です。1日中立ちっぱなしなので足はむくみ、体調が悪くても笑顔でお客さんの相手をしないといけないので心身ともに休まることがありません。

女性の販売員の場合は、ヒールを履かなければならない職場も多く、足に大きな負担がかかります。他の店員がヒールを履いていても、お店のテイストに合っていればヒール以外の靴を認めてくれる場合もあります。ヒールでの勤務が難しくなった場合は相談してみましょう。

20代女性

ヒールを履かないといけなかったので身体を壊してしまいました。

忙しい業務に追われ続けて、病気になってしまう方もいます。弊社のアンケートでは、めまいや難聴、耳鳴りを伴うメニエール病になった方からの声も寄せられました。

20代女性

激務から体調を崩してメニエール病になり、症状により就労できなくなりました。

休みが少ないことに悩んでいる体験談

アパレル業界に限らず接客業は、土日の出勤が当たり前になっています。アパレル販売員の方はそれだけではなく、体調不良だったとしても休みにくい、希望の日にお休みが取れない、急な勤務日程、勤務時間の変更を余儀なくされる、ということに不満を抱いている方が多いです。

20代女性

休みが定まってないので予定が立てづらいです。風邪を引いたりしても、店頭に人がいないといけないので簡単に休めないです。お店の都合で急に早番から長時間勤務に変更にさせられることも不満です。

繁忙期には目が回るほどの忙しさですから、大事な予定があっても休みにくいのが現実です。

20代女性

希望のお休みが取れないことが一番の悩みでした。妹の結婚式に親族として参列する為に休み希望を出したところ、その期間がセールの時期と被ってしまい、職場から白い目で見られました。その後、他の販売員との関係がギクシャクしてしまいました。

お休みを利用してプライベートを充実させるからこそ、仕事も頑張れるという方も多いと思います。仕事ばかりの日々になっていることに気づいた時に退職、転職を考え始めるようです。

30代女性

土日に行きたいイベントがあっても休みづらかったり、休むと上司から怒られたり、といった点が辛かったです。少ない人数でシフトを回しているため、一人でも病欠になったら誰かが補わなければなりません。しかし、出勤日数が増えても給料は変わりません。休みの日は疲れて寝ているので全く遊ぶことも出来ず、もちろん出会いもありませんでした。「このまま楽しくない人生を送っていてはいけない」と思って退職しました。

給与が少なくて生活が苦しいという体験談

アパレルの販売員には、「給与が少なくても、好きな仕事だからやっていけるはず!」と思い就職した方も多いのではないでしょうか。

しかし、制服代としてお店の商品を買わなくてはならないため、自分が使えるお金は手取りの給与よりもかなり少なくなってしまいます。従業員割引があったとしても大きな負担となります。

20代女性

給与が入ってきても新作の商品が入る度に購入をしなければいけなかったため、生活はかなり苦しいです。

いくら好きなブランドに就職したとしても、買いたい服ばかりがあるわけではありません。自分の好みの服を着れない場合には、心理的な負担にもなります。

20代女性

そのお店の商品でかつ店頭に並んでいる商品を着ないといけないので給料の大半が制服代として消えてしまいます。時には好きではない服を自腹で買わないといけないこともあるので、納得できません。

長時間労働に悩んでいる体験談

人材の入れ替わりが激しく人手不足のお店も多いアパレル業界では、販売員が長時間労働に苦しんでいます。閉店後の業務が増えてしまい、サービス残業が慢性化している店舗が少なくありません。

30代女性

繁忙期は残業も多かったのですが残業代が出ません。また慢性的な人手不足で働くモチベーションが下がっています。

結婚して長時間労働が厳しくなり、退職を決意される方もいます。

30代女性

結婚を機に家事と仕事の両立が難しくなりました。お店の閉店が夜の9時なので、帰宅する頃には10時を過ぎてしまい、そこから晩御飯の準備となると時間のやりくりが厳しかったです。

人間関係がストレスになっている体験談

アパレル販売員はオシャレでこだわりがあるからこそ気が強い、と言われます。だからこそ人間関係で悩んでしまい、ストレスを作ってしまう理由の一つかもしれません。

20代女性

とても気が強い方が同僚にいました。一緒に働きましたが価値観が違いすぎてかなりストレスが溜まっていました。

人間関係の悩みは同僚だけには止まりません。店長の方針や上司の教育方法に不満があり、関係がうまくいっていない人も多いです。

20代女性

店長や上司の関係がうまくいっておらず、雰囲気が最悪の状態で仕事がしづらいです。

女性が多い職場特有の人間関係の難しさがあります。たかが人間関係と思わず、ストレスを溜め過ぎる前に環境を変えてみることも大切です。

30代女性

スタッフ間の人間関係がうまくいかず、パニック障害になってしまったので退職しました。

将来への不安、年齢に悩んでいる体験談

アパレル販売員に年齢の制限はありませんが、若い世代向けのブランドには若い販売員しかいない、体力的な負担が大きい、といった事実から、20台後半になるにつれてキャリアへの不安が出てくるものです。

20代女性

今はまだ20代なのでアパレルの仕事もできるが、もう少し歳を重ねた時にアパレルショップの販売員として働くのは厳しいと感じているため退職を考えています。

またアパレル販売員自体の存在意義が問われていることも事実で、自分がどんな価値を提供できているかと考えてみることも重要です。

20代女性

ECが普及していて、将来ショップ店員という職業がなくなるのではないかと不安です。

ノルマがしんどいと悩んでいる体験談

服は好きだけど接客は苦手な方を悩ませるのがノルマの存在です。時にはおすすめしたくない商品やお客様には必要のない商品を販売しなければならないこともあり、現実と理想のギャップに苦しみがちです。

20代女性

ノルマの存在がしんどかったです。本社の方針に基づいたかなり強引な売り方に従い、お客様に無理矢理ローンを組ませてまで買わせることもありました。達成出来ない時には自分で購入させられました。仕事を始めた当初は届かなかったノルマも段々と達成できるようになり、成績も給料も上がりました。一方で、お客様が本当に欲しい物を提供しているのではなく、自分のノルマ達成のためだけに販売していることには、嫌悪感を抱きながら続けていたことも事実です。年次を重ねるごとに責任のある立場に昇進しガムシャラに働いていましたが、ある時心身の疲れに限界が来て倒れてしまい、退職しました。

派遣社員として働いている方の体験談

派遣社員の場合、新しいブランド、店舗を経験する機会が多くあるため、柔軟にそれぞれの方針や接客方法に合わせなければならないという難しさがあります。

20代女性

派遣社員として新たな職場で働きはじめましたが、前の職場とのギャップに苦しんでいます。前の職場は比較的高価格帯のブランドだったため、お客様が必要そうな時だけ声をかければよかったのですが、今の職場ではこちらからお客様の要望を引き出していく接客が要求されています。これまで培った接客スキルを全く活かせることができず、契約期間内ですが辞めることを検討しています。

正社員だからこその大変さに悩んでいる体験談

好きなブランドだから、アルバイトとして順調に働けていたから、といった理由で正社員として就職することを選んだ場合でも、責任が大きくなり上司の当たりが強くなることに悩んでしまう方も多いです。

30代女性

アルバイトから社員になった途端に上司の言い方がキツくなってきて耐えれなくなったので辞めました。

それでもアパレル販売員を辞めにくい理由とは?

以上のように多くの悩みがあるアパレル販売員ですが、それでも辞められない理由として挙げれた2つの理由を紹介します。

アパレル業界でのキャリア

アパレル販売員として積み上げてきた知識やスキルを活かしていくべきか、他の業界にチャレンジするか悩む方も多いでしょう。

自分の年齢やキャリアプランについて考える機会を設けると良いでしょう。

20代男性

「店長をやってみないか」という提案をいただいて迷っています。現在働いている会社のブランドは好きですしやりがいもあると思うのですが、自分が勤めてきた店舗の店長はかなり大変そうだったことも事実です。また20代ということもあり、不況と言われているアパレル業界ではなく、新たに別の業界でチャレンジする道も検討しています。

販売員同士のつながり

人間関係で悩むことも多いアパレル販売員ですが、逆に販売員同士の仲が良いから少しくらい待遇面で不満があっても辞めないという方もいます。

30代女性

はっきりいって給与は少ないし激務ですが、私の職場には良い人が多いので、続けています。みんなで頑張って、お店の売上目標を達成できたときは達成感があります。

一方で、人手不足の店舗を離れにくいといったネガティブな理由で辞める決心がつかない場合もあります。

20代女性

辞めたいことは店長に伝えたのですが、自分が抜けてしまったら店舗が回らなくなってしまうと言われ、そのままずるずると働き続けています。

お得意のお客様

自分のことを信頼して商品を買ってくれるお客様、自分が接客したことでオシャレが好きになったお客様というのはとても嬉しい存在です。

そのようなお得意のお客様との関係があるからこそ辞めにくいという場合もあります。

20代女性

ある高級ブランドに勤めているのですが、自分が関わっていく過程でブランドを好きになってくれた方も多く、その方達のおかげで売上も達成できています。退職について考えることもありますが、いままで築いてきた関係を無にしてしまうのはもったいない気もしています。

辞めたいと思ったら、一度じっくり考えてみましょう

多くの悩みがあるアパレル販売員の仕事ですが、やりがいや楽しさがあることも事実です。

どんな点に不満をもって辞めたいと思っているのか、辞めた場合はどんな就職先が考えてられるのか、働き続けた場合のメリットとデメリット、転職した場合のメリットとデメリットなどを整理して考えてみるとよいでしょう。

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アパレル販売員の大変さに悩む方からいただいた質問

レイズキャリアでは、アパレル販売員の仕事やキャリアに関する質問を募集しています。ここでは、アパレル販売員の大変さに悩む方からいただいた質問と回答をご紹介させていただきます。

ノルマなしと書いてあったから入社したのに、実際には1人ひとりの成績確認を毎日行います。1ヶ月ごとの店舗売上目標の達成のために必要とのことですが、ノルマがないアパレル販売員の仕事はないのでしょうか。
(20代女性)

個人ノルマが設定されていなくても、店舗ごとの目標は設定されていることがほとんどです。一般的に百貨店に入っているような高価格帯のブランドには個人ノルマが設定されています。一方、中価格帯のブランドでは、スタッフの役職別に個人ノルマが設定されていたり、店舗ごとのノルマにスタッフ全員で取り組んだり様々です。ファストファッションなど低価格帯の大型チェーンだと、店員側から特定の商品を営業することがないため個人の成績も考慮されることはありません。

現在、特に役職なしのアパレル販売員として働いていますが、このまま働き続けるべきかアパレル業界でキャリアアップするべきか迷っています。アパレル業界では、店長以降はどのようなキャリアを目指すべきでしょうか。
(20代男性)

店長から昇格して就く役職としては、バイヤー、マーチャンダイザー、スーパーバイザー、エリアマネージャー、プレスなどが挙げられます。いずれも販売管理や店舗管理、広報などを行う役職です。ただし役職が上がっても、残業代が出ない、出張が多い、勤務時間が不規則などハードな仕事であることは間違いありません。給与は少なくて大変だったとしても、アパレルが好きだから続けているという方が多いでしょう。

なぜ、アパレル販売員は長時間働いているのに、給与が低いのでしょうか。
(30代女性)

まず、アパレル業界ではその年ごとにトレンドが変化するので高収益を出し続けるのが難しいです。それに加えて、発展途上国を利用した生産体制により価格競争も激しく、1商品あたりの利益の確保も簡単ではありません。こうした業界の背景があるため、多くの企業で従業員の賃金は低くなりがちです。

長時間立ちっぱなしの仕事が初めてなので、ヒールで足を痛めてしまいました。他のアパレル店員の方は大丈夫なのでしょうか。
(20代女性)

自分の足に合わない靴を履いていると痛めやすくなりますので、靴選びは慎重にされている方が多いですね。ウェッジソールを選ぶ、大きめの靴を買って靴の中で足が動く余裕を持たせる、などの対策をしている方もいます。そのほかには、湯船にしっかり浸かる、マッサージをするなどのアフターケアも大事でしょう。

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